「語学の上智」に経済学部?その実力と向いている子を徹底解説【親向け】

上智大学

「上智って、外国語とか国際系が強いんじゃないの?経済学部もあるの?」

こんな疑問、実はよく聞かれます。実際、語学に強い大学という印象が強い上智ですが、経済学部もまた、静かに高い評価を受けている学部です。

この記事では、そんな上智大学経済学部について、「本当に数学は必要?」「国際系とはどう違う?」「どんな子に合う?」といった疑問に、保護者目線で丁寧に答えていきます。


“語学の上智”に経済学部がある理由

上智大学はもともと、カトリック系のミッションスクールとして設立され、語学・国際関係に強い印象があります。しかし実際には、経済学・経営学といった社会科学系にも力を入れており、経済学部はその中核を担っています。

上智の経済学部は、「人間の生活と経済のかかわり」を軸に据え、経済理論を学びながらも、現代社会や国際問題との接点を大切にする学びが特徴です。数字だけでなく、社会全体の動きの中で経済を理解しようとするスタンスが貫かれています。


経済学部で実際に学ぶこと:数字だけじゃない

上智経済学部では、マクロ経済・ミクロ経済といった基本的な経済理論に加えて、次のようなテーマを深く学びます:

  • 開発経済、環境経済、労働経済など、実社会との関係性が強い分野
  • 数理モデルや統計処理などの「経済を読み解く技術」
  • 経済史や制度の変遷を通じた“人間中心の経済理解”

もちろん数学的な要素も含まれますが、「計算が得意でなければ無理」というよりも、「社会を論理的に捉えたいかどうか」が大きな鍵となります。

ゼミ(演習)活動も活発で、学生は関心のあるテーマを掘り下げて研究し、プレゼンやディスカッションを通じて思考を磨いていきます。


経済学部にいる学生はどんな子?

上智経済の学生は、他大学の経済学部と比べても「柔らかさ」と「バランスの良さ」がある印象です。

  • 数字は苦手ではないが、あくまで社会の仕組みに関心がある
  • 政治や文化、歴史といった“周辺領域”にもアンテナを張っている
  • 積極的に授業・ゼミに取り組む真面目なタイプが多い
  • 語学にも比較的強く、国際系の学部とのつながりも深い

ガリガリの理系タイプではなく、「文系型で、論理思考が好き」なお子さんが多く見られます。


向いている子の特徴:数字より“考える力”

保護者として「うちの子に合っているのかどうか」が気になりますよね。

以下のような特徴があるお子さんは、上智の経済学部での学びに自然となじめる可能性が高いです:

  • 社会の仕組みや経済のニュースに興味を持っている
  • 読解や記述に自信があり、自分の考えをまとめるのが得意
  • 数字やグラフを見ることに抵抗がない(計算力より理解力)
  • 物事を一歩引いて俯瞰して考えるクセがある
  • 国際的なテーマにも関心がある(SDGsや開発など)

「理数系が苦手だから無理」と決めつける必要はまったくありません。


卒業後の進路と就職実績

上智大学経済学部の卒業生は、多彩な業界で活躍しています。

  • メガバンクや地方銀行、証券、保険などの金融系
  • 総合商社、メーカー、広告、ITなどの一般企業
  • 国家・地方公務員、国際機関やNGOなど
  • コンサルティングファームやシンクタンク

上智のブランドに加え、語学力と論理的思考力が評価され、就職市場でも非常に堅実な実績を残しています。

また、大学院進学(国内外)や、研究職・教育職などを志す学生も一定数います。


偏差値と入試方式(出典:パスナビ)

パスナビ(旺文社)によると、上智大学経済学部の偏差値は60-70(2024年度参考)です。私立文系の中でも上位に位置づけられる難易度といえます。

※出典:https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/2470/difficulty/

入試方式は、一般選抜のほか、TEAP利用型、共通テスト併用型、推薦・AO型などが用意されています。数学が必要な場合もありますが、出題範囲や形式は学部公式の情報に準じており、基礎力と論理力を重視する傾向です。

最新の募集要項は、上智大学公式サイトをご確認ください。


学費・キャンパス環境など、親が気になること

上智大学の学費は、私立大学文系の中では標準的です。ただし、留学やインターンシップ、語学研修に自主的に参加する学生も多いため、総費用は個々の選択によって変動します。

キャンパスは、東京都千代田区・四ツ谷駅すぐ。コンパクトで整った都市型キャンパスは、通学にも安心で、落ち着いた環境が魅力です。インターンや就職活動で企業と接する機会も多く、立地の利点は非常に大きいです。


よくある質問(Q&A)

Q. 数学が苦手でも経済学部に行けますか?
A. 経済学部では数学的な要素も含まれますが、重視されるのは“考える力”です。基本を押さえ、考え方を理解する姿勢があれば十分に対応可能です。

Q. 就職に強いと聞きましたが本当ですか?
A. はい。上智ブランド、論理力、語学力の組み合わせが評価され、金融・商社・コンサル・公務員など、幅広い業界で実績があります。

Q. 経済学部と国際教養学部はどう違うの?
A. 国際教養は英語を使用してリベラルアーツ的に学びます。一方、経済学部は経済学を専門的に深めていく学部です。


保護者・学生のリアルな声

「理系に進むほどではなかったけど、社会の仕組みに興味があって、本人が経済学部を選びました。結果的にとても合っていたと思います。」(保護者・神奈川県)

「数字が得意じゃないと不安でしたが、ゼミや演習で自分の興味に合わせて学べて、楽しく通っています。」(学生・3年)

「語学も伸ばせて、経済もしっかり学べる。将来の進路が広がる学部です。」(卒業生・外資系勤務)


まとめ:「語学の上智」×「社会を読む力」で未来に強くなる

上智大学経済学部は、語学だけでなく、「社会を読み解き、自分の頭で考える力」を育てる場所です。

数学の得意・不得意に関係なく、社会の仕組みに関心があり、論理的に考えることが好きなお子さんには、非常におすすめできる学部です。

保護者の皆さまにとっては、「ブランド力」「学びの質」「就職実績」のバランスが取れた安心できる選択肢の一つとなるでしょう。


本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が、保護者の方に向けて執筆しました。最新の入試情報は必ず大学公式サイトをご確認ください。

参考リンク:

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