こんな子がこの学部を選びました
小さい頃から本を読むのが好きで、学校の図書室に入り浸ってました。
特に小説が好きで、登場人物の気持ちを考えるのが癖みたいになってて、「どうしてこのセリフなんだろう?」とか、「この行動にはどんな意味があるんだろう」って、ずーっと考えちゃうんです。
高校生になって進路を考えるとき、「好きなことを学びたい」という気持ちと「就職とか大丈夫かな」って不安がぶつかって、正直かなり迷いました。親にも「文学部って…大丈夫なの?」って言われたし。
でも、学習院のオープンキャンパスで出会った先輩が、すごく自然体で「文学って、ちゃんと社会に通じてるよ」って言ってて。それがすごく心に残って、「ここでなら、好きなことにちゃんと向き合える」って思ったんです。
この学部で学んだこと、気づいたこと
最初の1、2年は文学だけじゃなくて、哲学とか心理とかも広く学びました。
「文学って、人の心や社会をどう映し出してきたのか」って視点で読む授業があって、世界が一気に広がった感じがしました。
ゼミに入ってからは「女性作家と時代の関係性」ってテーマを選んだんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。明治や大正時代に、女性がどうやって自分の言葉を紡いできたのか、その背景を調べる中で、文学って“生き方そのもの”なんだって思うようになりました。
考えることが好きな私には、本当にぴったりの学びでした。
将来の夢とその理由
最初は「出版社とか行けたらいいな〜」くらいのイメージだったけど、就活していくうちに、「人に何かを伝える仕事」っていうのが自分に向いてるなって感じるようになって。
最終的には、企業の広報職に決まりました。
言葉を選んで、誰かにきちんと届ける。それってまさに文学部でやってきたことなんですよね。
ゼミで文章を何度も書き直して、「この言い回しじゃ伝わらない」って先生に言われ続けた経験が、今になって武器になってるの、ちょっと不思議ですけど。
大学生活で得られたこと
学習院って、すごく落ち着いた雰囲気のキャンパスなんです。目白にあるってだけでちょっと特別感あるし、緑が多くて静かで、勉強に集中しやすい空気があります。
授業は少人数が多くて、教授ともよく話す機会があります。
サークルは文芸系に入って、自分の作品を発表したり、批評し合ったり。最初は緊張してたけど、だんだんと「伝えることを楽しめる」ようになっていきました。
あと、文学部でも心理学とか演劇論とか、他学科の授業も自由に取れるので、「好き」が広がっていく感覚がありました。
保護者として気になるポイントは?
うちの親も最初は「文学部って何になるの?」って心配してました。
でも、就職活動ではいろんな業界に進む先輩たちがいて、企業の人からも「考える力がある」「文章がわかりやすい」って評価されることが多いです。
資格も取りたければ教員免許とか取れるし、キャリア支援も個別相談や学内説明会が充実してるので、不安は必要なかったなって、今なら言えます。
親子のリアルな会話
母「文学部って、結局どんな仕事に就くのかよく分かんなかったのよ」
私「わかる(笑)でも今の広報の仕事とか、文章で人に伝えるのって、まさに大学でやってきたことなんだよ」
母「あんた、昔から言葉にこだわるとこあったもんね。納得したわ」
私「でしょ?あの4年間があったから、今自信持って働けてるんだよ」
この学部、こういう子には合わないかも
- 明確な資格や職業を目指してる子には、ちょっと回り道に感じるかも
- 答えのある問題が好きなタイプには、もどかしい学びかもしれません
- 逆に、“人の気持ち”や“表現の意味”に興味がある子にはすごく向いてます
学生時代に一番大変だったこと
卒論ですね。これはもう、本当にしんどかった(笑)
私は「戦後文学における沈黙の描写」っていうテーマを選んだんですけど、資料を読み漁る日々で、どこまでが“ただの沈黙”で、どこからが“意図された表現”なのか分からなくなって、夜中に泣きながらパソコン閉じたこともあります。
でも、最後に先生から「これはあなたにしか書けない論だと思う」って言われて、全部が報われた感じがしました。
あれを乗り越えたっていう自信は、今でも心の支えになってます。
学習院大学文学部を親目線で見て感じたこと
正直、文学部って“就職が不安”とか“趣味の延長”って思われがちですよね。
うちの親もそうだったし、自分でも最初はちょっと思ってました。
でも、4年間本気で言葉と向き合ってきた今は、「文学って、社会で生きるための深い力になる」って心から言えます。
人の気持ちを想像すること。自分の考えを言葉にすること。
それができる人って、どんな仕事でも強いと思うんです。
だから、もしお子さんが「本が好き」「表現することに興味がある」「人の気持ちに敏感」ってタイプなら、学習院の文学部って、本当にいい選択肢だと思いますよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
参考
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