就職とキャリア|法律を武器に、多様なフィールドで活躍できる
「法律学部=弁護士志望だけ」と思われがちですが、実際にはもっと広がりのある進路があります。
法政大学法学部の卒業生は、以下のように多彩なフィールドへと羽ばたいています。
主な進路カテゴリ | 業界・職種の例 |
---|---|
法律系専門職 | 弁護士、司法書士、行政書士など |
公共分野 | 国家公務員、地方公務員、国際機関職員 |
民間企業 | 金融(銀行・証券)、保険、IT、メーカー、マスコミ |
その他 | NPO、教育、大学院進学 など |
法律知識に加え、ロジカルな思考力、交渉力、文章力などが身につくため、「法学部出身者=頼れる存在」として社会的な信頼も厚く、幅広い活躍の場があるのです。
学生の雰囲気|堅実さと議論好きが共存する空間
法政大学法学部には、以下のような学生が多く見られます。
- コツコツ型でまじめに学ぶ学生
- 社会問題や時事に敏感なタイプ
- ディスカッションやゼミ活動を好む論理派
- 公務員志望など明確な目標を持つ学生
派手さよりも“実力”を重視する雰囲気があり、静かな努力家が多い印象です。
ですが決して閉鎖的ではなく、学内にはディベート大会や模擬裁判など、意見を交わし成長する場もたくさんあります。
キャンパスの雰囲気|都心の知性空間で、思考を深める
法政大学法学部の拠点は、飯田橋・市ヶ谷にある「市ヶ谷キャンパス」。
東京の中心地に位置しながら、落ち着いた雰囲気で、学びに集中しやすい環境です。
- 【立地】駅から近く通いやすい+官庁街も近く社会とつながる場所
- 【施設】法学部専用フロアや図書館の蔵書が豊富
- 【空気感】落ち着いた学生が多く、真面目に取り組む姿が目立つ
政治学部や国際系の学生とも同じキャンパスなので、多角的な視点で交流できるのも特徴です。
こういう子には合わないかも|“考えること”が嫌いだと、少し苦しいかも
法学部の学びは、知識の暗記よりも「思考力」「論理構成」「説得力」が問われます。
以下のようなタイプは、入ってから苦労するかもしれません。
- 自分の意見を言語化するのが苦手
- 法律の条文に抵抗を感じる
- 調べ物や文章を書くのが嫌い
- 試験勉強より実技重視の学びを好む
ただし、入学後に力が伸びる学生も多いので、「興味があるかどうか」が一番の判断軸になります。
学びの内容|六法だけじゃない、多角的な法律の世界
法政大学法学部では、次のような学びが展開されています。
主な科目例
- 民法・憲法・刑法・行政法などの基本科目
- 環境法・情報法・国際法など現代的テーマ
- 模擬裁判・ゼミナールなど実践型プログラム
法律を「社会の問題解決の道具」と捉える教育方針があり、論理思考だけでなく、人権や福祉など人間的な視点も重視されます。
Q&A|保護者の方が気になる疑問にお答えします
Q1. 法律を学ぶのは難しくない?
→ 最初は戸惑う学生もいますが、少人数ゼミや基礎演習が充実しており、段階的に学べる設計です。
Q2. 法律系は潰しがきかないのでは?
→ 論理的思考力・分析力は、民間企業でも非常に重宝されます。実際、就職の幅は広いです。
Q3. 資格取得は可能?
→ 司法試験や行政書士の対策講座、学内サポートもあり、合格者も毎年出ています。
Q4. 留学制度はある?
→ 法学部独自の留学プログラムは多くありませんが、大学全体の制度を利用すれば可能です。
Q5. 女子学生の比率は?
→ 男女比はほぼ半々。最近は女性で法律専門職を目指す学生も増えています。
Q6. 実際に弁護士になる人はどのくらい?
→ 一部ですが、ロースクール進学や予備試験合格者も出ています。ただし多数派ではありません。
入試情報|法政大学法学部の入り方
- 英語・国語・社会を中心とした一般入試がメイン
- 共通テスト利用方式あり
- 総合型選抜(旧AO)や推薦入試も存在
- ※偏差値はパスナビ参照
国語や英語の記述力が問われる傾向があるため、論述対策が重要です。
まとめ|「法を学ぶ」という選択が、子どもの未来に力をくれる
法政大学法学部は、「法律」という堅実かつ普遍的な学びを通じて、
社会のルールを読み解き、他者と共により良い社会をつくる力を育ててくれる場所です。
将来、どの業界に進むとしても、「論理的に考え、伝え、動かす力」は大きな武器になります。
子どもが社会の中で信頼され、自立して生きていける——
そんな未来のために、法学部という選択はとても頼もしいものです。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
参考
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