【親目線】駒澤大学文学部で学んだこと、就職活動、学生の個性まで卒業間近の学生が親と語る

日東駒専

駒澤大学文学部での学びとは?仏教精神と知の探求を支える環境

:「文学部って、やっぱり本を読んで文章を書くだけってイメージがあるけど、駒澤大学だとどんなことを学んできたの?」

学生:「そう思われがちだけど、駒澤の文学部はそれだけじゃないんだよ。たとえば“仏教文化”の講義は全学共通で、宗教っていうより“生き方”や“考え方”として仏教を学ぶんだ。」

:「へえ、宗教系の大学らしいね。でも仏教ってどう日常に関係するの?」

学生:「“今ここを大事にする”っていう禅の考え方が根底にあって、それが学問全体のスタンスに反映されてる。僕がいた歴史学科でも、“過去と現在をどうつなぐか”って視点をすごく大事にしてた。」

:「一見アカデミックな話でも、“生き方”とリンクしてるのね。」

学生:「そうそう。“知識をためる”じゃなくて“考え方を鍛える”ってイメージかも。」

フィールドワーク重視のゼミ活動と地域とのつながり

:「ゼミではどんな活動をしてたの?」

学生:「“地域文化と歴史”をテーマにしたゼミに所属してて、調査対象は都内の寺社や史跡だったんだ。現地に行って住職さんや地元の方から話を聞いたり、昔の地図と見比べながら街を歩いたりするのが中心だった。」

:「まさに“フィールドワーク”って感じね。」

学生:「うん、駒澤大学って実地で学ぶ姿勢が強くて、ゼミの枠を越えて地域のイベントに関わったり、調査結果を展示にしたりもしたよ。学問を“机の上だけ”で終わらせないのが良かったと思ってる。」

:「人とのつながりを大事にするところが仏教系っぽいね。」

学生:「たしかに。人の話を“ちゃんと聞く”っていうのも、仏教の精神が根底にあると思う。」

駒澤大学文学部の学生の雰囲気と多様な個性

:「文学部の学生って、どんな雰囲気だった?」

学生:「静かで穏やかな子が多いよ。ガツガツ前に出るより、自分のペースを大事にする感じ。あと、読書とか映画、舞台に詳しい人が多くて、話すとめちゃくちゃ面白いんだよね。」

:「でも、そういう静かなタイプだけ?」

学生:「いや、もちろんいろんな子がいるよ。たとえば、デザインや映像制作を趣味でやってる子とか、漫画研究会で同人誌作ってる子もいる。地味に見えて、内側がアツい人たちっていうか。」

:「なるほど。控えめでも芯があるのね。」

学生:「そうそう。あと逆に、文学部では珍しいタイプもいて。たとえば、将来海外で働きたいって言って、英語学習にガチで取り組んでる子とか、起業に興味がある子もいたよ。」

:「そういう子は浮いちゃわない?」

学生:「最初は珍しがられるけど、みんな“自分らしさ”を認め合う空気があるから、意外と馴染んでる。むしろ“面白い子だね”って話題になることも多いかな。」

駒沢キャンパスの日常と休日の過ごし方

:「キャンパスの雰囲気はどうだった?」

学生:「駒沢公園のすぐそばだから、自然がいっぱいで静か。桜の時期とか本当にきれいだし、キャンパスも落ち着いた雰囲気で、勉強するには最高の環境だったよ。」

:「休日はどんなふうに過ごしてたの?」

学生:「午前中は図書館で資料読んで、午後は友達と三軒茶屋でカフェに行ったり、古着屋巡りしたり。家でエッセイ書いたり、本読んだりするのも好きだった。」

:「文学部っぽい休日だね(笑)」

学生:「ほんとに(笑)。でもその時間がすごく自分を整えてくれた気がする。生活そのものが“学びの延長”みたいな感覚があったよ。」

駒澤大学文学部での就職活動と進路の広がり

:「文学部って就職が不安って声もあるけど、実際はどうだったの?」

学生:「最初は正直不安もあったけど、“自分で考える力”と“伝える力”って、どの業界でも求められるから、案外幅広く選べたよ。僕は最終的に出版社に内定をもらったけど、同級生には公務員や一般企業、教員志望の人も多かった。」

:「キャリア支援はどうだったの?」

学生:「キャリアセンターのサポートも手厚くて、エントリーシートの添削や模擬面接もしてくれる。文学部ならではの悩みにも理解があるって感じだったよ。」

:「それなら安心ね。」

学生:「あとはやっぱり、ゼミや授業で“自分の考えを言葉にする”訓練をしてきたことが面接で活きたと思う。」

一番の思い出は問い続けた時間と先生の言葉

:「大学生活の中で、一番の思い出って何?」

学生:「卒論を書き終えた瞬間かな。僕のテーマは“戦後都市における記憶の変遷”だったんだけど、書いてるときは“本当にこれでいいのか?”って何度も悩んで。でも、提出したあとに指導教授から“この問いを投げかけたこと自体に価値がある”って言われて、本当に泣きそうになった。」

:「結果じゃなくて、プロセスを見てくれたんだね。」

学生:「うん。それが駒澤大学らしいなって思った。“問いを持ち続けること”を尊重してくれるっていうか。」

受験生の親に向けたメッセージ

学生:「駒澤大学文学部は、“派手な成果”よりも“深い学び”を大切にする場所です。仏教的な価値観が自然と染み込んだキャンパスで、自分のペースで思索を深められる。将来がはっきり決まっていなくても、“考えることが好き”“自分の価値観を大切にしたい”というお子さんには、きっと合う学部だと思います。」

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

参考

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