
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在学し、同学部専門の個人塾を2期目として運営しているハルがお届けします。
1人1人の生徒とじっくり向き合う中で、「子どもの進路について、もっと親子で自由に話せたら」という想いを強く持つようになり、保護者向けの記事発信を始めました。
こんな子がこの学部を選びました
正直に言うと、昔から私は「正義感が強い」と言われてきました(笑)
でも実際は、みんなが納得できる“ルール”とか“仕組み”がどう作られてるのかに興味があって、高校の現代社会とか倫理の授業が一番ワクワクしてたんですよね。
進路を考えたとき、「じゃあ法律ってどう?」って自分で思いついて、色々調べ始めました。関西大学の法学部は、法律の基礎だけじゃなく、政治・国際関係・ビジネスにも視野が広いって聞いて、「ここなら自分の“知りたい”が全部詰まってる」って感じたんです。
この学部で学んだこと、気づいたこと
最初の頃は、条文の細かい言い回しや、判例の読み解き方にすごく苦戦しました。
でも、授業でディスカッションがあるたびに、「みんな考え方が違うんだ」って気づいて、自分の考えを言葉にして伝える練習を重ねていきました。
ある時、「契約書のひとつの言葉が、企業を守る盾にもなるし、責任を生む剣にもなる」って教わって、その瞬間に法律の“重み”を肌で感じた気がしました。
今では、ただのルールじゃなくて「人を守るための知恵」として法律を学べるようになってきました。
将来の夢とその理由
弁護士になりたい、とはっきり言えるようになったのは3年生の時です。
最初は、漠然と「法を使って人の役に立ちたいな〜」くらいだったんですけど、法律相談ボランティアの活動に参加したのが大きかったです。
実際に困ってる人の話を聞いて、「法って人を救う力があるんだ」って実感して。
今は、ロースクール進学を目指して勉強中です。
もし弁護士になれたら、弱い立場の人が声を上げやすくなるようなサポートができる人になりたい。そう思ってます。
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大学生活で得られたこと
- 関大は規模が大きいけど、その分、いろんな考え方に触れられる環境がありました
- ゼミでは判例をもとに議論を重ねて、法律の“グレーな部分”をどう解釈するかを学びました
- サークルではディベート部に所属して、「論理的に話す力」がかなり鍛えられました
あと、キャンパス内は活気があって、カフェや図書館も充実。勉強も遊びもバランスよくできるのが魅力でした。
保護者として気になるポイントは?
- 法律の基礎から応用まで段階的に学べるカリキュラムで、途中で挫折しにくい構成
- 国家試験だけじゃなく、企業の法務、行政職、公務員など進路の選択肢が幅広い
- キャリア支援センターでは、就職相談・模擬面接・学内説明会など手厚いサポートがあります
- 実務家(弁護士・行政官など)の先生も多く、リアルな現場の話を聞けるのも大きな強みです
親子のリアルな会話
父「法律って難しそうやけど、ついていけてるんか?」
私「最初はめっちゃしんどかった。でも、少しずつ判例が“読める”ようになってきて、今はおもしろいって感じてるよ」
父「将来、ほんまに弁護士になりたいんか?」
私「うん。実際に人の悩みを聞いて、“この道でいきたい”って本気で思えるようになった」
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この学部、こういう子には合わないかも
- “答えが一つ”じゃないと不安な人には、判例の読み解きがモヤモヤするかも
- 膨大な条文や資料を読み込むのが苦手な人には、少しハードに感じるかもしれません
- 逆に、「社会の仕組みを深く理解したい」とか「人を助ける道具として法律を使いたい」って思える人にはすごく合ってます
Q. 関西大学の法学部ってしんどいの?
A. 人によりますが、他学部と比べて「勉強量」は多い傾向があります。
関西大学法学部では、法律の条文理解・判例の読解・論述の訓練など、暗記+論理思考の両方が求められます。
加えて、将来的に司法試験や公務員を目指す学生も多く、周囲の「がんばり度合い」に影響を受けやすい環境とも言えます。
ただし、真面目に授業に出て、計画的に学べばついていけるカリキュラムです。
課題やテスト対策は地道な努力が必要ですが、その分「法律の専門家としての素地」はしっかり身につきます。
✅ 保護者ポイント:
お子さんがコツコツ型・読書好き・論理的に考えるのが好きなら、相性は良いです。
逆に、感覚派・暗記が苦手なタイプだと、最初は苦戦するかもしれません。
学生時代に一番大変だったこと
ゼミで初めて自分が担当するプレゼンがあったとき、完全にパニックでした。
判例の内容をうまくまとめられなくて、発表の直前まで何度も原稿を書き直してました。
しかも、本番では緊張して声が震えて、質疑応答では先生に厳しいツッコミが入って…終わった瞬間、正直泣きそうでした。
でも、そのときゼミの先輩が「最初はみんなそう。ここからやで」って言ってくれて、それがすごく救いになって。
次の発表では、自分なりにちゃんと論点を整理して、納得いくプレゼンができました。あの経験が、自分を一歩成長させてくれたと思います。
関西大学の法学部を東京でいうと?一番近いのはここ!
「関西大学の法学部って、東京で言うとどこの大学に近いの?」
そんな疑問にお応えするため、学びの内容や学生の雰囲気、そして入試難易度の観点から、最もしっくりくる対応先をご紹介します。
結論から言えば、関西大学の法学部は、法政大学の法学部が最も近いです。
関大の法学部は、司法試験や公務員をめざす学生も多い一方で、企業就職を目指す学生も多く、法学を通して“社会の仕組み”を知りたいという実践志向の学生が集まる学部です。堅苦しさよりも、現実的な課題に法律をどう生かすかを考える実務寄りの学びが特徴です。
これは、法政大学の法学部と非常によく似ています。
- 法政の法学部も、法律の理論だけでなく、社会問題・政策・市民生活と法律の関わりに重点を置いたカリキュラム
- 学生の雰囲気も「まじめで堅実、だけど声を上げるべき時は行動できる」という現実志向のタイプが多く、関大と共通
- 偏差値・入試難易度の面でも両者は近く、MARCHや関関同立の中では“中堅どころ”にあたる実力層です
「法律を使って、社会をちょっとでも良くしたい」
「将来は法曹に限らず、公務や企業でも役立てたい」
そんな志向の学生にとって、関大の法学部はぴったりの環境。
東京で言えば、“法政大学 法学部”が一番の対応先といえるでしょう。
関西大学法学部を親目線で見て感じたこと
関西大学の法学部は、ただの“お勉強”の場じゃなくて、「社会をどう見るか」「正しさって何か」を自分で考え抜く場所でした。
条文を丸暗記するんじゃなくて、「その背景には何があるか」「このルールで本当に守られるのは誰か」っていう視点がどんどん育っていきます。
法律を学ぶって、すごく人間的な学びなんだなって、4年間を通して実感しました。
お子さんが「社会の仕組みに興味がある」「人のためになる仕事がしたい」と考えているなら、関大の法学部は本当におすすめです。ここで学べば、きっと“考える力”と“行動する勇気”の両方が手に入ります。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
参考
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