なぜ関西大学文学部を選んだのか
小さい頃から、本を読むのが何より好きだった。小説もエッセイも詩も、活字に触れていると心が落ち着いた。愛知の高校に通っていたとき、周りは地元志向が強かったけど、私は「もっと広い世界を見たい」と思っていた。
関西大学を選んだのは、文学部の幅広さに惹かれたから。日本文学だけじゃなく、外国文学、哲学、歴史、文化人類学まで学べるなんて夢みたいだと思った。それに、関西って街全体に歴史と文化の香りがする。勉強だけじゃなくて、生活そのものが刺激になるんじゃないかって直感した。
関西大学文学部の授業・ゼミ・学びの内容とは
関大の文学部は、とにかく自由。1年次からコース選択の幅が広くて、私は日本近代文学コースを選んだ。
漱石や鴎外といった定番作家だけじゃなく、戦後文学や現代作家まで網羅的に学べる。ゼミでは、好きなテーマを自分で掘り下げるスタイルで、私は「女性作家と社会の関係」を研究テーマにした。
読んで、考えて、書く。地道だけど、好きなことだから苦にならなかった。先生も、型にはめずに「君の視点で考えなさい」と言ってくれる人が多くて、自分の頭で考える癖がついた。
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学びと就職のつながり(将来の夢・内定先)
大学2年の頃から、「本に関わる仕事がしたい」と思い始めた。出版社や書店、編集プロダクションなど、いろんな道を探したけど、最終的には編集アシスタントのインターンに応募してみた。
小さな出版社だったけど、文章を書く仕事に携われたことは大きな経験だった。そこで「情報を伝える側になりたい」という思いが強くなり、就活では出版・メディア業界に絞って活動。
結果、東京の中堅出版社に内定をもらえた。関大出身でも、しっかり準備すれば東京就職も十分可能なんだと実感した。
関西大学の学生生活の実態・学生の雰囲気
関大の学生は、いい意味で「普通」。背伸びしない、地に足のついた雰囲気がある。
・友達づくりも自然体 ・サークル活動もゆるめで入りやすい ・真面目に授業を受けつつ、バイトや趣味も楽しむ
文学部は特に、内向きな子も外向きな子もいて、それぞれが自分のペースで過ごしている感じ。私も最初は人見知りだったけど、ゼミや図書館で自然と友達ができた。
愛知出身で関西のノリに馴染めるか不安だったけど、関大の空気はちょうどよくて、無理せず自分らしくいられた。
就職支援・キャリアサポートのリアル
関大のキャリアセンターは、サポートが丁寧で現実的。文学部生向けにも、出版・マスコミ系の就活講座が用意されていて助かった。
エントリーシート添削、模擬面接、OB・OG訪問サポートまで、手厚い支援を受けられる。
特に良かったのは、自己分析セミナー。自分の「好き」と「得意」を言語化する練習ができて、志望動機を書くときにすごく役立った。
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親とのリアルな会話(4往復)
母: わざわざ愛知から関西に行って、大丈夫だった?
私: 最初はちょっと緊張したけど、関大の人たちみんな優しくて、すぐ馴染めたよ。
母: 文学部って、就職難しいって聞くけど……。
私: 確かに簡単じゃないけど、キャリアセンターのサポートがあったから、ちゃんと内定もらえた!
母: 出版社に行きたいって言ってたもんね。叶ったんだ?
私: うん、東京の出版社に決まった。関大からでも行けるって、自信持てたよ!
母: よかったね。好きなこと、続けてきて正解だったね。
こういう子には合わないかも(注意点・相性)
・明確な進路がないと不安になる子 ・ガチガチの資格取得志向の子 ・グイグイ自分から動くタイプが少ないと焦る子
文学部は自由度が高い分、自分で道を切り開く意識がないと迷いやすい。でも、自分の興味を突き詰めたい子には最高の環境だと思う。
学生時代で一番大変だったこととその乗り越え方
卒論執筆が、一番大変だった。好きなテーマとはいえ、何万字もの文章を一から組み立てるのは想像以上にしんどかった。
途中で何度も「無理かも」と思ったけど、指導教官が「焦らなくていいよ、一緒に考えよう」と寄り添ってくれて、なんとか書き上げることができた。
あの達成感は、一生の宝物だと思う。
保護者目線で振り返る関西大学文学部
関大の文学部は、知識を詰め込む場所じゃなく、「自分で考える力」を育ててくれる場所だった。
地方出身でも、文学少女でも、ありのままの自分でいられたことが何よりありがたかった。好きなことを突き詰める勇気、自分で道を選ぶ力。それを、4年間かけて自然と身につけられたと思う。
関西大学文学部で過ごした時間は、未来に続く確かな土台になった。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が、保護者の方に向けて執筆しました。最新の入試情報は、必ず大学公式サイトをご確認ください。
参考
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