学びの内容|京都産業大学文化学部ってどんな学び?
母: 文化学部って、ざっくり言うと何を学ぶところなの?
子: うん、一言でいうと「人の暮らしと文化を深く掘る学部」かな。歴史や宗教、芸術、言語、哲学…ジャンルは本当に多様だったよ。
母: あんたはどんな分野に興味を持ったの?
子: 日本文化を中心に学んでたよ。特に「ことばと物語の文化」って授業が好きで、昔話や民話の意味を分析したりするの。
母: へぇ、そんな授業もあるのね。静かに考えるのが好きなあんたに合ってたかもね。
子: うん、派手さはないけど、自分のペースでじっくり向き合える環境だった。
課外活動・ゼミ・資格|「調べて書く」ことで自信をつけた
母: ゼミはどんなことしてたの?
子: 「宗教と社会」のゼミに入ってて、日本の神社文化と地域社会の関わりについて研究してた。文献読んで、現地の神社も訪ねてね。
母: あんた、あまり目立つタイプじゃないから発表とか不安じゃなかった?
子: 最初は緊張したけど、先生がすごく丁寧にアドバイスしてくれて、少人数だったから、安心して話せた。
母: 文化学部って、そういう子に優しそうなイメージあるね。
子: うん。資格も、図書館司書課程を取ったよ。本が好きだったし、「静かな場所で人を支える仕事」にちょっと憧れてたの。
アルバイトの話|自分のペースで働ける場所を見つけた
母: バイトはどんなことしてたの?
子: 大学近くの個人経営の本屋さんで。棚の整理やPOPづくり、イベントの準備を手伝ってたよ。
母: 本に囲まれてるの、あんたに合いそう。
子: うん。静かで穏やかな職場で、居心地がよかった。お客さんとの会話も少ないから、無理せず続けられた。
母: 勉強との両立は大丈夫だった?
子: 文化学部は時間割の自由度が高いから、自分の生活リズムに合わせてバイトも調整できたよ。
就職活動と進路|「自分らしく働ける場所」をゆっくり探した
母: 就活はどうだった?静かな子には不安もあったんじゃない?
子: そうだね、最初は「声が小さい」とか「自己PRが苦手」とか悩んだけど、キャリアセンターの面談で、伝え方の練習を重ねたよ。
母: どんな仕事に決めたの?
子: 京都の出版社に内定をもらったの。編集アシスタントとして入る予定。文章を扱う仕事がしたくて、地道な作業が多いのも私に合ってると思う。
母: 無理に自分を変えずに、自分らしく選べたのね。
子: うん。文化学部で「自分は控えめでもいい」って思えるようになったのが大きかったかも。
学生の雰囲気|派手さよりも“穏やかで思慮深い”学生たち
母: 文化学部って、どんなタイプの子が多かった?
子: うーん、全体的におとなしくて、落ち着いた子が多かったよ。読書好きとか、美術館巡りが趣味とか、そういう子も多かった。
母: 居心地はよかった?
子: すごくよかった。グループワークもあるけど、無理に前に出なくてもいい雰囲気で、自分のペースを大事にできた。
母: あんたみたいなタイプでも浮かないのは、安心できるね。
子: うん。文化学部って、「一人で考える時間を大事にしたい」って人に向いてると思う。
一番の思い出|卒論で向き合った「昔話のなかの女性像」
母: 大学生活で一番印象に残ってることは?
子: 卒論かな。「昔話に描かれる女性像の変遷」について書いたんだけど、調べれば調べるほど深くて…最終的に40ページくらいになっちゃった。
母: すごいボリューム!ちゃんと書ききれたの?
子: 先生が細かく見てくださって、何度も添削を受けたから、納得いく形になった。
母: あんた、大学で一番がんばったのって、もしかしてその卒論かもね。
子: うん。あの時、自分の「好き」を信じてよかったって、心から思えた。
受験生の親へのメッセージ|「静かだけど熱い思い」を育ててくれる場所です
母: 最後に、文化学部を目指す親御さんに伝えたいことはある?
子: はい。文化学部は「声が大きくない子」でも安心して過ごせる場所です。落ち着いた環境で、自分の“好き”と丁寧に向き合えます。
母: 「静かな子には向かないかも…」って思う方もいそうだけど?
子: むしろ、静かな子にこそ向いてます!話すのが得意じゃなくても、本を読んだり、考えたり、文章を書いたりする力がちゃんと評価される学部です。
母: それを聞いて、ちょっとホッとしたわ。
子: 私も、京都産業大学文化学部で“自分のままで頑張れる場所”を見つけられたと思ってます。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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