学びの内容|立命館大学映像学部ではどんなことを学ぶの?
母: 映像学部って、具体的にどんなことを勉強するの?
子: 映像表現、映画史、脚本、編集、音響…本当にいろいろ。実技と理論、両方あるから、映画を“つくる”だけじゃなく、“読み解く”力もつくんだよ。
母: へぇ、思ったより学問としてしっかりしてるのね。あんたは何が一番面白かった?
子: 映画分析の授業。1シーンを20回くらい繰り返して、「このカメラワークにはどういう意味があるか」って深掘りするの。最高だった!
母: あんた、昔から映画ばっかり観てたもんねぇ。
子: うん、でも観るだけじゃなく、つくる側の視点を知ることで、映画の見え方がガラッと変わったよ。
課外活動・ゼミ・資格|“撮る”ことが、人生の中心にあった
母: ゼミではどんなことしてたの?
子: 私のゼミはドキュメンタリー制作だった。実際に取材して、構成して、映像にして仕上げるまで全部やったよ。
母: 完全にプロの現場みたいね。大変だったでしょ?
子: 大変だったけど楽しかった!一から自分でテーマを決めて、被写体と向き合っていく過程は、本当に心が動く体験だった。
母: 資格とかも取ったの?
子: 特に資格より、ポートフォリオが重視される業界だから、作品をいくつも作ったよ。映像学部は“作品が履歴書”って感じ。
アルバイトの話|映画館から現場スタッフまで、好きに囲まれた日々
母: バイトも映像系だったの?
子: うん、最初は映画館のスタッフ。名画座だったから、古い作品に囲まれて最高の環境だった(笑)
母: あんたにとってはまさに天国だったわね(笑)
子: あとは、映像制作会社の手伝いや、結婚式の撮影アシスタントもやってた。実務のスピード感は大学じゃ学べないから勉強になったよ。
母: 学びと実践がちゃんとつながってたんだね。
子: うん。自分の“好き”が社会とつながる感覚があって、将来のビジョンも明確になった!
就職活動と進路|映画の外側で「映像の力」を信じた
母: 就職はどうだったの?映画業界って狭そうだけど…
子: 映画業界一本じゃなくて、広告代理店の映像部門とか、Web制作系の会社も見てたよ。結局、映像プロダクションに決まった!
母: すごいじゃない!どんな仕事をするの?
子: 企業や自治体のPR映像を企画・編集する予定。映画とは違うけど、「誰かの心を動かす映像」って意味では通じてると思う。
母: あんたらしい選択ね。夢ばかりじゃなくて、ちゃんと現実も見たんだね。
子: 映像で食べていくって難しいけど、“好き”を武器にするために、地に足つけて進むって決めた。
学生の雰囲気|個性のぶつかり合い、それが面白い
母: 映像学部って、やっぱりクセの強い子が多いの?
子: うん、いい意味で“変人”が多かった(笑)。映画マニア、アニメオタク、演劇出身、音楽ガチ勢…本当に多様。
母: あんたもその中では普通の部類?
子: むしろ「映画しか興味ない人」ってキャラだったと思う(笑)でも、みんな自分の「好き」に真剣で、その熱量がすごかった。
母: 刺激は多そうね。
子: 毎日が文化祭の打ち合わせみたいな感じだった。ぶつかることも多いけど、それが創作には必要なんだよね。
一番の思い出|卒業制作で“人生を一本の映画に”
母: 大学生活で一番の思い出って何?
子: 卒業制作で、自分の祖父を主人公にした短編映画を作ったこと。人生を映像で語るって、めちゃくちゃ感動的だった。
母: あの作品、家族みんな泣いてたよ。あれは本当に良かった。
子: 撮影から編集まで全部1人でやって、祖父にインタビューしながら、家族の記憶がひとつの物語になる感覚があって…。
母: 映像って、思い出を形にできるんだね。
子: うん。映画オタクだった自分が、人生を切り取る“つくり手”になる日が来るなんて思ってなかったよ。
受験生の親へのメッセージ|“好き”に正直な子ほど伸びる学部
母: 最後に、受験を考えてる親御さんに何か伝えたいことはある?
子: 「うちの子、映画とか映像ばっかり見てて大丈夫かしら…」って心配してる親御さんこそ、この学部を知ってほしいです。
母: 好きを仕事にできるかどうか、不安に思う方もいそうね。
子: 映像学部は「好きなだけじゃダメ」も教えてくれる場所。でも「好きだからこそ努力できる」っていう、貴重な経験ができると思います。
母: あんたは4年間で何が一番変わったと思う?
子: 観るだけだった自分が、「伝えるためにどう撮るか」を考えるようになった。それが、最大の成長かな。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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