北海道大学文学部の学びはどんな感じ?
親:文学部って言っても広いけど、何を中心に勉強してたの?
子:うちは「人文学コース」っていう中で、日本思想史を専攻してたよ。最初は漠然と文学っていいな~くらいだったんだけど、2年でコース選んで、3年からはゼミでがっつり研究って流れだった。
親:へぇ、それって具体的にどんな授業があるの?
子:たとえば「近世思想と仏教」とか「江戸時代の民衆文化」とか。意外とフィールドワークもあって、資料館とか寺にも行った。札幌だから北海道のアイヌ文化の授業も面白かったな。
親:アイヌ文化…それ、東京じゃなかなか触れられないテーマだね。
子:そうそう、北海道に来た意味を感じるところだった。あと、教授が本当に研究熱心で、こっちの話もちゃんと聞いてくれるから、議論が面白かったよ。
ゼミや課外活動では何をしてた?
親:ゼミってどうだったの?しっかり研究できた?
子:うん、ゼミは週に1回、文献読んで発表して、みんなで議論する感じだった。発表も意見も自分から出さないと置いてかれるから、東京にいたときより積極的になったかも。
親:そういう意味では、東京にいたらちょっと違う学生生活だったかもね。
子:かもね。あと、文学部だけじゃなくて、学際的な活動も多くて。大学の課外プログラムで留学生と交流するイベントとかにも参加してたよ。
親:北海道大って国際色あるの?
子:意外とあるよ。北大って文系でも英語プログラム充実してて、授業で英語プレゼンする機会もあったし。そこも想像以上だったな。
北海道大学のキャンパスと休日の過ごし方
親:キャンパスライフはどう?東京とのギャップあったんじゃない?
子:うん、最初はびっくりしたよ。とにかく広い!移動に自転車必須。あと四季がはっきりしてて、冬は雪で道が凍るから、滑らない靴が命(笑)
親:冬の生活は大変そうだけど、それも慣れた?
子:慣れたよ。むしろ雪まつりとか見に行くのが楽しみになってた。休日は友達とラーメン巡りしたり、近場の温泉行ったりしてたよ。
親:東京とは全然違う時間の流れ方だね。
子:ほんとに。自然に囲まれてる分、なんか落ち着いて物事に向き合える空気があったな。読書とか、1人の時間も楽しめるようになった。
北海道大学文学部の就職はどうだった?
親:で、就活はどうだったの?文学部って就職が不安って聞くけど…
子:それ、よく言われるけど、うちは割とちゃんと就職してる人多いよ。自分は出版社志望だったけど、結局は広報職で東京のIT企業に決まった。
親:えっ、北海道から東京の企業に?どうやって見つけたの?
子:オンライン説明会とかインターンに積極的に出てた。北大って「東京で働きたい組」も多いから、大学のキャリア支援もけっこう対応してくれる。
親:文学部でもキャリア支援って受けられるんだね。
子:うん、OB訪問の仕組みとか、学部別の就活ガイダンスもあるし、意外と手厚いよ。
北海道大学文学部の学生の雰囲気は?
親:学生の雰囲気はどうだった?やっぱり地元の人が多い?
子:うん、地元の北海道出身者は多いけど、首都圏から来てる人も意外といたよ。あと、文学部は内向的な人も多くて、静かだけど話すと面白い人が多かった。
親:東京出身だと浮いたりしなかった?
子:最初はちょっと「東京の人だ~」って言われたけど、すぐ馴染めたよ。むしろ「なんで北大選んだの?」って聞かれることが多かった(笑)
親:たしかに、東京からわざわざ北海道って珍しいかもね。
子:でも、その「珍しい選択」が話のネタになって友達できたし、結果的には良かったよ。
北海道大学文学部での一番の思い出
親:この4年間で一番の思い出ってなに?
子:ゼミ合宿で函館に行ったこと!教授と学生で歴史的な街を巡って、夜は語り合って…「ああ、こういうのが大学生活なんだな」って思った。
親:そういう経験、東京じゃなかなかできないかもね。
子:うん、自然も歴史も人も、北海道ならではだったよ。
親:そうやって深く繋がれる環境っていいね。
子:ほんとに。人数がそこまで多くないからこそ、濃い関係が築けたんだと思う。
受験生の親に向けて伝えたいこと
親:じゃあ最後に、これから北大を目指す子の親御さんに何か伝えるとしたら?
子:「東京から北海道なんて遠い」って思うかもだけど、その距離が逆に成長のきっかけになったよ。生活も勉強も、自分で選んで動く力が自然とつく。
親:たしかに、親の目が届かないからこそ、子どもが自立するのかもね。
子:うん。北大は自然も学問も人も、ちゃんと受け入れてくれる場所だから、安心して送り出してほしいな。
親:ありがとう。なんだか聞いてて安心したよ。
子:4年間、本当にここでよかったって思える大学だったよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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