【親向け】北海道大学法学部のリアル|おとなしい私が「言葉の力」に気づいた4年間

北海道大学

学びの内容|北海道大学法学部ではどんなことを学ぶの?

北海道大学法学部では、憲法・民法・刑法といった基本的な法律を中心に、社会と人との関わりを深く学びます。おとなしい性格でも、「言葉を使って考える力」が鍛えられる環境が整っています。

母:法学部って、やっぱり弁護士とか裁判官を目指す人ばっかりなの?
子:確かにそういう人もいるけど、私はそこまで明確な夢はなかったよ。むしろ「論理的に考える力をつけたい」って思って入ったの。
母:あんた、人前で話すの苦手だったよね。授業ってディベートとかあるの?
子:たまにあるけど、ほとんどはレポート中心かな。自分の考えを文章でしっかり表現するのが大事で、静かでも全然問題なかった。
母:それなら安心ね。でも、法律って内容が難しくてついていけなかったりしないの?
子:最初は戸惑ったけど、教授がゼロから丁寧に教えてくれるから、徐々に慣れていったよ。六法全書に付箋がびっしりになるくらいには頑張った(笑)

ゼミや課外活動|静かでも評価された「文章で伝える力」

法学部では3年次から本格的なゼミが始まります。発言が少ない学生でも、文章力やリサーチ力で存在感を発揮できます。

母:ゼミはどんな感じだったの?発言しないと浮いたりしなかった?
子:うちのゼミは行政法を扱ってたんだけど、発表はペアだったし、発言よりも準備段階での資料作りが重要だったの。
母:資料作りって具体的に?
子:裁判例を調べて、似た判例との違いをまとめたり、「この判決って妥当?」って視点で考察したりね。
母:へぇ、静かな子でもコツコツ取り組めるテーマがあるのね。
子:うん。私のまとめが「すごくわかりやすい」って褒められたときは、自分のやり方でも伝わるんだってちょっと自信ついた。

キャンパスと生活|本を読む時間が豊かになった札幌での暮らし

北海道大学は自然豊かな広大なキャンパスが魅力。おとなしい性格の学生でも、自分のペースでのびのびと過ごせる環境があります。

母:キャンパスライフはどうだった?友達とかできたの?
子:最初は1人でいる時間が多かったけど、図書館で同じ本を読んでた子と話したのがきっかけで仲良くなったよ。
母:北海道って、東京と比べてずいぶん静かなんじゃない?
子:うん。でもそれが心地よかった。自然がすぐ近くにあるから、散歩しながら考え事したり、読書する時間がすごく贅沢に感じた。
母:休日はどんな風に過ごしてたの?
子:本屋さん巡ったり、美術館に行ったり、1人でも楽しめる場所が多かったよ。札幌って文化的なところもあるんだなって思った。

就職活動と進路|口下手でも「言語化できる力」で評価された

静かなタイプの学生でも、北海道大学法学部では就職において「考えを整理して伝える力」が武器になります。

母:就活は緊張したんじゃない?面接とか、けっこう大変でしょ?
子:うん、最初はすごく不安だった。でもES(エントリーシート)を添削してもらって、「文章から誠実さが伝わるね」って言ってもらえたのが自信になった。
母:どんな業界を目指してたの?
子:出版社とか、教育関係とか。最終的には大学事務の採用が決まったよ。学生を支える仕事に惹かれたの。
母:地味に見えるけど、あんたには合ってる気がする。
子:うん、私みたいなタイプでも安心して働ける場所を選べたのは、北大でじっくり自分を見つめられたからだと思う。

学生の雰囲気|北海道大学法学部には落ち着いた学生が多い

北海道大学の法学部には、真面目で落ち着いた雰囲気の学生が多く、おとなしい性格でも無理なくなじめます。

母:法学部ってガツガツした子が多いの?
子:ううん、むしろ静かでまじめな子が多いかも。授業中も「無理に発言しなきゃ」って空気がないから、安心できた。
母:グループワークとかも少ないの?
子:少ないし、あっても落ち着いて進められる感じ。声の大きい人が全部進めちゃう、みたいなことはほぼなかった。
母:そういう意味でも、環境が合ってたのね。
子:うん、自分らしくいられる場所だったよ。派手さはないけど、じっくり考えることが好きな人にはぴったりだと思う。

一番の思い出|初めての論文発表で「自分の言葉」を認められた瞬間

母:大学生活で一番印象に残ってることってなに?
子:ゼミの発表で、自分が書いた論文をみんなの前で発表したときかな。発表は苦手だったけど、「この視点、新鮮だったよ」って褒めてもらえたの。
母:あんた、自信なさそうに準備してたから心配してたけど…
子:うん、でも原稿を何度も練って、ちゃんと準備した分、自分の中で納得いく発表ができた。
母:それって、自分の成長を感じられた瞬間ね。
子:うん。「言葉で伝える」って、自分にできることなんだって初めて思えた日だった。

受験生の親へのメッセージ|おとなしい子でも、自分のペースで力を伸ばせる場所

母:最後に、北海道大学の法学部を目指す親御さんに伝えたいことある?
子:はい。もしお子さんが「あまり目立たない子」「自分の考えを人前で話すのが苦手」ってタイプでも、北大の法学部はすごく合ってると思います。
母:どうして?
子:派手さより「誠実さ」や「論理的に考える力」が評価される環境だから。静かな子でも、ちゃんと伝わるんだって感じられる機会が多いんです。
母:自信を持たせてくれる場所なのね。
子:はい。4年間で「自分なりの伝え方」を見つけられたのが、私にとって一番の財産です。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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