学びの内容|北海道大学教育学部ではどんなことを学ぶの?
北海道大学教育学部では、教育そのものの理論から福祉・心理・発達支援まで、幅広く人を支えるための知識と実践力を育てます。
母:教育学部って、先生になる人が多いイメージだけど、あんたも教員志望だったの?
子:最初はそうだったけど、勉強していくうちに福祉や子ども支援の分野にも興味が出てきたの。
母:どんな授業が印象に残ってる?
子:「教育心理学」とか「発達と環境」とか、人の成長に寄り添う視点の授業が多くて、自分に合ってるって思えたよ。
母:あんた、小さい頃から人の気持ちに敏感だったもんね。
子:だからこそ、そういう自分の性格を強みにできる学びが多くて、自信につながったと思う。
ゼミや課外活動|“誰かのために”を行動に変える力がついた
母:ゼミではどんなことをやってたの?
子:発達支援をテーマにしたゼミで、家庭と学校の連携について研究してたよ。
母:ボランティアにも行ってたんだよね?
子:うん。放課後デイサービスで子どもたちと遊んだり、宿題を見たりしてた。あの時間が、すごく大事だったなって思う。
母:自分からやりたいって思ったの?
子:先生が紹介してくれたのがきっかけだけど、「親御さんが安心できる支援ってなんだろう」って、ずっと考えてた。
母:それは本当に“人のため”の視点だね。
子:「優しさって、行動にして初めて力になる」って気づけたのが、大学で一番の学びかもしれない。
キャンパスと休日|札幌の自然に支えられた静かな時間
母:北海道での生活って、やっぱり大変だった?
子:冬は雪で移動が大変だったけど、春や夏の景色がすごくきれいで、癒される場所がいっぱいあったよ。
母:キャンパスも広いんでしょ?
子:うん。図書館やベンチでひとりで考える時間が取れるし、札幌の街は静かで落ち着けるんだ。
母:あんたには合ってたかもね、東京よりも。
子:うん。無理して誰かと騒がなくてもいいし、自分のペースで過ごせるのがありがたかった。
母:休日はどんな風に過ごしてたの?
子:友達とご飯作って食べたり、公園でぼーっとしたり。そういう時間のなかで、自分の価値観をゆっくり育ててた気がする。
就職活動と進路|“支える側”として選んだ道
母:就職はどんなふうに考えてたの?
子:最初から「誰かの力になれる仕事」っていうのが軸で、教育か福祉かって迷ったけど、最終的には福祉の道を選んだよ。
母:具体的にはどこに?
子:道内の子ども支援センターで働くことになった。学校と家庭の橋渡しをするポジションだよ。
母:大変そうだけど、やりがいありそう。
子:うん。でも、「この子のために」って思えることが、自分にとって一番のモチベーションになるんだ。
母:あんたらしいね。昔から人のこと放っておけない子だったもんね。
子:だから、自分の性格をそのまま活かせる場所に出会えたのは、本当にありがたいことだと思ってる。
学生の雰囲気|思いやりを“当たり前”にできる人たち
母:教育学部って、どんな学生が多かった?
子:大声で目立つタイプというより、人の話をちゃんと聞ける子が多かった印象だよ。
母:友達づきあいとか、無理することなかった?
子:全然なかったよ。自然体でいられるし、「やさしさ」がちゃんと評価される空気だった。
母:あんたみたいに穏やかな子でも居場所があるのね。
子:むしろ、自分を大きく見せようとしない方が、信頼されるって感じの雰囲気だったかな。
母:そういう空気って安心するわね。
子:うん。人との距離感を大事にしてくれる仲間が多くて、自分のままでいられた4年間だったよ。
一番の思い出|子どもと保護者からの「ありがとう」で報われた
母:大学生活で一番印象に残ってることってなに?
子:教育実習のとき、担当してた子の保護者の方に「うちの子、あなたのこと大好きって言ってました」って言われたときかな。
母:それは嬉しいね。努力が報われた感じ?
子:うん。毎日準備とか授業とかで不安だらけだったけど、その一言で「ああ、伝わってたんだ」って思えて泣きそうになった。
母:誰かのためって、あんたの原動力だったもんね。
子:目立たなくても、優しさってちゃんと届くんだなって、そのとき心から思った。
受験生の親へのメッセージ|優しさは、ここで「力」になる
母:最後に、北海道大学の教育学部を目指す親御さんに伝えたいことある?
子:はい。もし「うちの子は優しいけど控えめで…」って不安に思っている方がいたら、安心して送り出してあげてほしいです。
母:どうしてそう言えるの?
子:ここでは「人を思う気持ち」がちゃんと評価されます。目立たなくても、優しさを行動に変える力を育てられる環境があるんです。
母:優しい子にこそ、合ってる場所なのね。
子:私自身、親の気持ちを大切にしたいと思って過ごした4年間で、自分のやさしさに誇りを持てるようになりました。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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