学びの内容|関西学院大学人間福祉学部ではどんなことを学ぶの?
父: 福祉って、どんなことを勉強するんだ?
娘: 一言で言えば「人を支える仕組み」かな。社会福祉、心理、医療、教育…すごく広くて、「人と社会のつながり」をいろんな角度から学んだよ。
父: 介護士やカウンセラーを目指す子が多いのか?
娘: そういう子もいるけど、民間企業に行く人も多いよ。福祉の視点って、いろんな業界に必要とされてるから。
父: お前、小さい頃から「人の気持ちばっかり優先して損するな」って心配してたけど、大丈夫だったか?
娘: うん。優しすぎて疲れることもあったけど、学びの中で「自分を守る優しさ」も必要だって知れたのは大きかった。
ゼミ・資格・実習|“寄り添う”って何?を現場で考え続けた
父: 実習もあるんだろ?
娘: うん、福祉施設と病院で実習したよ。最初は利用者さんの気持ちに入り込みすぎて、帰ってから泣いてた…。
父: …やっぱりな。全部抱え込むんじゃないかって心配してた。
娘: でも、先生が「あなたの涙はすてき。でも、背負いすぎないのもプロの優しさ」って言ってくれて、少し楽になった。
父: いい先生に出会えたんだな。
娘: うん、ゼミでも「感情に流されない共感」っていうのを意識して、少しずつ切り替えられるようになったと思う。
キャンパスの様子・日常|静かで穏やかな“学びに向き合える場所”
父: 関学のキャンパス、どうだった?
娘: 緑が多くて静かで、すごく落ち着ける環境だったよ。特に人間福祉学部の建物は少し離れてて、のびのびできた。
父: 周りの学生の雰囲気は?
娘: 穏やかな人が多かった。どちらかというと“聞き役”が得意な子が多くて、すごく居心地よかった。
父: 福祉を学ぶ子たちって、やっぱり優しいんだな。
娘: うん、でもみんな「優しいだけじゃダメ」ってわかってる。強くなるために学んでるって感じだった。
就職活動と進路|“優しさを活かせる場所”を探し続けて
父: 就職、どうだった?
娘: 迷ったよ。福祉系の公務員も考えたけど、今は教育関連のNPOに決めた。子ども支援に関わりたくて。
父: 公務員のほうが安定してると思ったが…理由は?
娘: 正直に言うと、「安心」より「やりがい」を選んだ。現場に関わって、子どもの声を聞きながら支援したいっていう気持ちが強くて。
父: 給与とか大変なことも多いと思うけど、お前が選んだ道なら応援するよ。
娘: ありがとう。ちゃんと自分で考えて決めたから、後悔はしてないよ。
学生の雰囲気|“やさしさ”と“覚悟”を持った人たち
父: 学部の友達はどうだった?
娘: 優しい子が多かったよ。でも、ただの「いい子」じゃなくて、「何かのために行動したい」っていう意志を持った子が多かった。
父: 理想論だけじゃなくて、ちゃんと行動する子たちなんだな。
娘: そう。ボランティアに積極的だったり、実習先にそのまま就職した子もいたり。ほんとに尊敬できる人ばっかだった。
父: そういう環境なら、安心して任せられるな。
娘: 関学の「Mastery for Service」の精神、ちゃんと根付いてるって思った。
一番の思い出|“何もできなかった日”に学んだこと
父: 一番印象に残ってることは?
娘: 病院実習のとき、何もできずにただ見守るしかなかった患者さんがいて…。すごく無力感を感じたんだけど、後でその方の家族に「そばにいてくれてありがとう」って言われたの。
父: それは…沁みるな。
娘: うん。「役に立つ」だけが支援じゃないって知ったし、「何もしない時間」にも意味があるって思えた。
父: お前の“やさしさ”が、ちゃんと届いたんだな。
娘: うん。あの日は一生忘れられないと思う。
受験生の親へのメッセージ|“優しすぎて不安”な子にこそ、合っている学部
父: 最後に、関学の人間福祉学部を目指す家庭に伝えたいことあるか?
娘: はい。もし「うちの子、優しすぎて心配」って思ってる親御さんがいたら、逆にこの学部をすすめたいです。
父: どうしてそう言える?
娘: 優しすぎるからこそ、学びを通じて「人と関わる強さ」が育まれる場所だから。関学の環境は、そういう子を否定せず、ちゃんと受け止めて育ててくれます。
父: お前がそう言い切れるのなら、きっとそうなんだろうな。
娘: 優しさは、弱さじゃないって、この4年間でやっと言えるようになったよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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