学びの内容|龍谷大学法学部ではどんなことを学ぶの?
母: 法学部って、やっぱり六法全書を覚えるの?
子: 覚えるだけじゃなくて、「法律ってなぜあるのか」「どう運用されるべきか」っていう考え方を学ぶ感じ。龍谷は特に“人を思いやる法”ってスタンスが強かった。
母: なんか優しい言い方ね。あんた、最初は「もっとバリバリやりたかった」とか言ってなかった?
子: 正直そう思ってた。もっと厳しい競争環境を想像してたけど、実際は人との対話を重視するスタイル。最初はちょっと物足りなく感じたけど、逆に「本質的な学び」があった。
母: プライドが高いあんたには、受け入れるのに時間かかった?
子: うん。でも、「法は人のためにある」って姿勢に触れるうちに、自分の考え方も少しずつ変わっていったかな。
課外活動・ゼミ・資格|“知っている”だけじゃダメだと気づいた瞬間
母: ゼミではどんなことをしてたの?
子: 憲法ゼミで、判例を調べて議論したり、模擬裁判をやったり。最初は「誰よりも詳しく調べて勝つ」って意気込んでたけど…。
母: でも?
子: 実際は、「知識をひけらかす」より、「相手の意見を尊重する」ことが大事だった。知識があっても、人に伝わらないと意味がないって痛感した。
母: それに気づけたのは大きいわね。
子: うん。先生にも「君の主張には筋がある。でも相手を説得できなければ裁判では勝てないよ」って言われて、グサッときた。
アルバイトの話|“自分のこだわり”と現実のギャップに向き合った経験
母: バイトは何してたの?
子: 事務のバイト。最初は効率よく完璧にこなそうって思ってたけど、現場はそううまくいかなくて、周りにイライラしたこともあった…。
母: あんた、ちょっと「自分が一番正しい」って思いがちだったもんね(笑)
子: うん(笑)。でも先輩が「焦らなくていいよ」って声かけてくれて、そこで初めて「他人のペースに寄り添う」って考えを持てたかも。
母: バイトで学べることもあるのね。
子: 現実って、教科書みたいに進まない。だからこそ、法の“柔らかさ”も学べたと思う。
就職活動と進路|“自分の強み”と“他人と働く”のバランスを意識した就活
母: 就活は、どういう軸で選んだの?
子: 最初は「有名企業じゃないと」って思ってた。でもインターンで、人間関係がギスギスしてる職場を見て、「肩書きより環境だ」って価値観が変わった。
母: 最終的には、どこに決めたの?
子: 関西の行政機関。市民と直接関わるポジションで、地域の法的なサポートに携わる予定。目立たないけど、自分の知識を生かして貢献できる仕事。
母: その選択、あんたらしいけど、今までの“プライド”とは違う視点かもね。
子: そうやね。「勝ちたい」「認められたい」って気持ちより、「誰かの役に立ちたい」が前に出るようになったかも。
学生の雰囲気|堅苦しくないけど、しっかりと“芯のある”学生たち
母: 法学部って、ガチガチに堅い子が多いの?
子: 意外とそうでもないよ。明るくて穏やかで、人の話をよく聞く子が多い。あと、「正義感」が強い子が多かったかも。
母: そういう空気に、あんたもなじんでた?
子: 最初は「もっとバチバチ議論しようよ」って思ってたけど(笑)、今は「冷静に対話できる力」のほうがかっこいいって思える。
母: 龍谷らしい“穏やかさ”って、法学部にもあるのね。
子: あるある。競争より共生っていうか、「一緒に考える文化」が根付いてると思う。
一番の思い出|模擬裁判で“勝ち負けじゃない”感覚を覚えた瞬間
母: 大学で一番印象に残ってるのは?
子: 模擬裁判。私は原告側だったんだけど、判決は敗訴。でも、相手側の意見がすごく論理的で、正直「負けてよかった」って思えた。
母: あんたが「負けてよかった」なんて言う日が来るとは(笑)
子: その経験で、「負け=悪いことじゃない」って初めて思えたんよね。むしろ、自分の主張を見直すチャンスになった。
母: “自分の正しさ”だけじゃなく、“他人の正しさ”も認められるようになったのね。
子: うん。それが、法学を学ぶってことかもしれない。
受験生の親へのメッセージ|“負けず嫌い”でも、“やわらかさ”が身につく場所
母: 最後に、法学部を目指す親御さんに伝えたいことある?
子: はい。「うちの子、ちょっとプライド高くて心配…」って親御さんでも、龍谷なら安心して送り出せます。
母: それはどうして?
子: 知識や論理だけじゃなくて、「他人とどう向き合うか」を大事にする教育があるから。仏教的な考え方や、やわらかい雰囲気もあって、自然と“人間力”も育つ場所です。
母: あんたが“自分を通すだけじゃダメだ”って気づけたことが、何よりの成長かもね。
子: うん。強さだけじゃなく、“やさしさを持つ強さ”を学べた4年間やったと思う。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
運営者についてこんにちは。「親のための大学学部ナビ」運営者のハルです。私は現在、早稲田大学国際教養学部に通う現役の大学生です。このサイトを立ち上げた理由私がこのサイトを始めたきっかけは、「大人が進学先を十分に理解できていないことで、子どもの選択肢が狭まっ...

コメント