【親向け】東洋大学福祉社会デザイン学部のリアル|“誰かの痛みに気づける力”を育てた4年間

東洋大学福祉社会デザイン学部ではどんなことを学ぶの?

母:福祉社会デザイン学部って、どんな勉強をするの?
子:福祉って聞くと介護を思い浮かべるかもしれないけど、それだけじゃなくて、社会全体の“生きづらさ”に目を向ける学問かな。
母:社会全体の?
子:うん。たとえば、子育て支援とか障がい者福祉、地域づくりとかもテーマになる。私は「居場所づくり」に興味があって、そういう授業を選んでたよ。
母:昔から人に寄り添いたいって言ってたもんね。
子:うん。でも、この学部で「寄り添う」って感情だけじゃなくて、仕組みで支えることなんだって学んだのが大きかったな。

ゼミ・課外活動・資格|“繊細さ”が強みに変わった瞬間

母:ゼミでは何をテーマにしてたの?
子:「ひきこもり支援」がテーマで、当事者の声をどう政策に活かすかを考えてた。インタビューのとき、緊張したけど「話しやすかった」って言ってもらえたのが嬉しかったな。
母:あなたの人柄が伝わったのね。
子:ありがとう。サークルでは子ども食堂のお手伝いもしてて、最初は物音に敏感だった子が少しずつ笑ってくれるようになって…。あれは忘れられない。
母:その変化に気づけるのも、繊細なあなただからね。
子:資格は社会福祉士の受験資格を取ったよ。勉強はしんどかったけど、自分が“誰かの役に立てるかもしれない”って思えたら頑張れた。

東洋大学赤羽台キャンパスと休日の過ごし方

母:キャンパスの雰囲気はどうだった?
子:赤羽台はすごく新しくて静か。駅からも近いし、こぢんまりしてて落ち着くの。大きな声が飛び交う感じじゃないから、私にはすごく合ってた。
母:友達とはどんなふうに過ごしてたの?
子:キャンパスのベンチでぼーっと話したり、図書館でそれぞれ読書したり。干渉しすぎない優しい空気が心地よかったな。
母:無理せず過ごせたのね。
子:うん。自分のペースで大丈夫だよって言ってもらえる環境に、何度も救われたよ。

就職活動と進路|“静かに寄り添う仕事”を選んだ理由

母:就活はどうだった?
子:最初はすごく怖かった。集団面接とか苦手だし…。でも個別相談で、自分の気質を活かせる仕事を探すっていう視点に出会って、少しずつ変わっていったよ。
母:具体的にはどんな仕事に?
子:今は、医療ソーシャルワーカーとして病院に就職が決まってる。患者さんや家族に寄り添って、制度や支援を案内するお仕事。
母:まさにあなただからこそできる役割ね。
子:うん。目立つことはできないけど、小さな声に気づけるって強みなんだって、ようやく思えるようになった。

東洋大学福祉社会デザイン学部の学生の雰囲気

母:周りの学生はどんな子が多かった?
子:すごく優しい子が多かった。みんな誰かを支えたいって思ってるから、自然と空気があったかいんだよね。
母:ガツガツしたタイプは少なかった?
子:そうだね。自己主張が強いっていうより、「話をちゃんと聞こう」っていう姿勢の子が多かった印象。
母:あなたには居心地よかったのね。
子:うん。繊細な私でも、無理しないで自然体でいられる学部だったと思う。

一番の思い出|“ただ聞いてくれてありがとう”と言われた日

母:大学で一番印象に残ってることってなに?
子:ひきこもり支援のインタビューで、相手の方が最後に「話すだけでも楽になった。ありがとう」って言ってくれたこと。
母:その言葉は、心に残るわね。
子:うん。自分にできることなんて小さいけど、それでも「誰かの力になれる」って思えた瞬間だったから。
母:それは一生の宝物ね。
子:「聞くこと」って、何かを変える力があるって信じられるようになったよ。

受験生の親へのメッセージ|“優しすぎるかもしれない子”にこそおすすめの学部

母:最後に、受験生の親御さんに伝えたいことある?
子:もし「うちの子、繊細すぎるかも…」って心配してる親御さんがいたら、この学部はすごく合うと思います。
母:どうして?
子:ここでは、「感じやすさ」は弱みじゃなくて、誰かを支えるための感性として育ててもらえるから。
母:その言葉、きっと届くわ。
子:東洋の福祉社会デザイン学部は、“やさしさをかたちにする場所”でした。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

参考

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