青山学院大学地球社会共生学部ではどんなことを学ぶの?
母:地球社会共生学部って、ちょっと名前が壮大すぎてイメージがつかないんだけど…何を学ぶの?
子:うーん…正直、最初は自分もよく分かってなかった(笑)でも、実際には国際関係、環境問題、ジェンダー、多文化共生とか、世界が抱える課題をいろんな角度から学ぶ感じ。
母:けっこう幅広いのね。専門を絞るっていうより…?
子:そうそう。1つのテーマをいろんな視点で見られるのがこの学部の特徴かな。最初は「なんとなく国際系がいいな」くらいで入ったけど、気づいたらどっぷりハマってた。
母:結果的にいい出会いだったのね。
子:うん。「正解がない問い」を考えるのって大変だけど、その分すごく面白いって思えるようになったよ。
ゼミ・課外活動・資格|“世界のリアル”に触れて芽生えた意識
母:ゼミではどんなテーマを扱ってたの?
子:私は「教育格差」をテーマにしたゼミで、開発途上国の子どもたちへの支援のあり方について研究してた。オンラインで現地の支援団体と交流もしてたんだよ。
母:現地の声を直接聞けるって貴重ね。どうだった?
子:想像以上にリアルで…「支援する側のエゴ」みたいなことにも向き合うことになった。頭で考えるだけじゃ足りないって思った。
母:自分ごとになった瞬間ね。
子:うん。ボランティアにも参加するようになって、「自分にできることは何だろう」って、ようやく真剣に考えるようになったかも。
相模原キャンパスと学生生活
母:相模原キャンパスってどんな雰囲気?
子:めちゃくちゃ広くて、自然も多くて落ち着くよ。正直、最初は「遠いな…」って思ってたけど、今ではすごく好きな場所。
母:通ううちに愛着がわいたのね。
子:うん。あと、地球共生の学生ってちょっとマイペースな子が多くて、そこも自分には合ってた。派手さはないけど、内側で考えてる子が多い感じ。
母:のんびりしてるけど、ちゃんと自分の軸を持ってるタイプ?
子:そんな感じ。私も「なんとなく」で入ったけど、ここに来てから“ちゃんと考える習慣”がついたと思う。
就職活動と進路|“広く学んだ”からこそ選べた道
母:就職活動はどうだった?「地球共生」って就活で伝わりづらそうだけど…
子:たしかに「学部名から想像つきませんね」ってよく言われた(笑)でも、ちゃんと説明できればむしろ興味持ってくれる企業も多かったよ。
母:どう説明したの?
子:「いろんな視点で物事を見る力がついた」「正解がない問題にも向き合える柔軟性がある」って伝えた。あと、ボランティアやゼミの話を絡めて、自分なりの学びの軸も見せたかな。
母:どこに決まったの?
子:国際NGOの事務局スタッフに決まったよ。小さい団体だけど、やりたいことに近くてすごく楽しみ!
青山学院大学地球社会共生学部の学生の雰囲気
母:学部の子たちってどんな雰囲気だった?
子:国際系っていうと意識高いイメージあるけど、この学部はわりと“地に足がついた”子が多かったと思う。マイペースだけど、根は真面目。
母:あなたと似てる子が多かった?
子:うん、最初は「なんとなく」で入ったって子も多かった(笑)でも、そこからちゃんと学びにのめり込んでいく感じ。良い意味で“ゆるさと知性”が共存してる学部かも。
母:緊張せず自然体でいられる環境だったのね。
子:そうそう。押しつけがましさがなくて、みんな自分のペースで考えてるのが心地よかったよ。
一番の思い出|“自分で決めた一歩”が、自信になった日
母:大学生活で一番印象に残ってることって何?
子:やっぱり、国際NGOの面接で、自分の言葉で「なぜこの活動をしたいか」語れたときかな。「なんとなく」で始まった4年間が、ちゃんと“選んだ道”に変わったって感じがした。
母:それは大きな自信になったわね。
子:うん。周りには昔から夢があった子もいたけど、私は回り道しながら見つけた感じ。でも、その分だけ深い納得感があったよ。
母:遠回りも悪くないわね。
子:むしろ、“なんとなく”がスタートだったからこそ、素直にいろんな世界を受け入れられたのかもしれない。
受験生の親へのメッセージ|“決まってない子”にも居場所がある学部
母:最後に、受験生の親御さんに伝えたいことある?
子:「うちの子、将来やりたいことが決まってなくて…」って不安に思ってる親御さん、多いと思うんです。
母:確かに、進路が見えないと不安よね。
子:でも、青学の地球社会共生学部は、“まだ決まってない子”にこそ向いてる学部です。広く学んで、自分の関心を見つけていけるから。
母:「これから見つける」もありなのね。
子:はい。私がそうだったように、ここなら“なんとなく”が“これだ”に変わる瞬間、きっとあります。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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