九州大学文学部で学べる内容とは?
親: 文学部って、正直ちょっとふんわりしたイメージあるんだけど、どんなことを勉強してるの?
子: たしかにイメージしづらいかも。でも、九大の文学部は思ってるより地道な学問が多いよ。私は日本史を専攻してて、江戸時代の古文書を読み解く研究をしてた。
親: 古文書?なんか渋いねぇ。
子: うん、地味かもしれんけど、何百年も前の人たちの生活や考え方が記録されてて、読むたびに発見があるんよ。漢字もくずし字やし、読むのに時間かかるけど、積み重ねが大事な世界。
親: コツコツ向きって感じね。あんたに合ってたのかも。
子: そうやね。私は派手なタイプじゃないし、一つのテーマをじっくり深めてくのが好きやから、文学部の学び方が合ってたと思う。
ゼミや課外活動では何をしていた?
親: ゼミはどうだった?
子: 少人数制で、各自が進めてる研究を持ち寄って発表し合うスタイル。私は「幕末の藩校教育」がテーマで、長州藩や佐賀藩の記録を比較したりしてた。
親: 地味にすごいことしてるんじゃない?
子: ありがと(笑)でも本当にみんな真面目で、調べ物も細かく丁寧にするタイプが多かったな。ゼミの先生も厳しいけど熱心な方で、提出前は添削が何往復もあったよ。
親: サークルとかは?
子: 地元の歴史ボランティアグループに参加して、小学生向けに博物館ツアーを企画したりしてた。裏方だけど、地味な活動にやりがいを感じてたよ。
キャンパスの雰囲気と休日の過ごし方
親: 九大って、今は伊都キャンパスよね?どんな感じ?
子: 糸島の方で、自然が豊か。山と海に囲まれてて、のどかだけど移動はちょっと大変(笑)でもその分、落ち着いて勉強に集中できる環境だったよ。
親: 休日はどうしてたの?
子: 図書館にこもって調べ物したり、研究室で史料を整理したり。あとは気分転換に糸島の海まで自転車で行ったりしてたな。のんびりした空気が好きだった。
親: 地味だけど、しっかり自分のペースで過ごしてたんやね。
子: うん。自分に向き合う時間がたくさんあったから、充実感はあったよ。
九州大学文学部の就職と進路は?
親: 文学部って、就職の選択肢が少ないって聞いたことあるけど…。
子: よく言われるけど、実際はそんなことないよ。私は最初、大学院に進もうかと思ってたけど、研究で身につけた分析力とか粘り強さを活かせる仕事もありそうで、就職活動してみた。
親: 結果は?
子: 地元の大手メーカーの企画職に内定もらった!志望理由で「江戸時代の資料から課題を抽出して、論理的に組み立てる力が身についた」って言ったら、すごく興味持ってもらえたよ。
親: なるほど、地味な努力もちゃんと見てもらえるんやね。
子: そう、文学部だからこそ「深く考える力」があるってアピールできる。九大はネームバリューもあるし、地元志向の企業からの信頼感も大きいみたい。
学生の雰囲気はどんな感じ?
親: 文学部の学生って、やっぱりおとなしい子が多いの?
子: うん、どちらかというと静かでコツコツ型が多いかな。でもその分、一人ひとりが自分のテーマにすごくこだわり持ってるから、話すと面白いよ。
親: 競争っていうより、じっくり積み上げる感じ?
子: まさにそれ。派手さはないけど、着実に力をつけてる人が多い。お互いを比べるんじゃなくて、自分の道を歩む感じやね。
親: あんたみたいな子には、居心地よかったんやろね。
子: うん。落ち着いてて、地に足がついた雰囲気やから、安心して4年間過ごせた。
一番の思い出は何?
親: 大学生活で一番印象に残ってるのって、何?
子: やっぱり卒業論文かな。「江戸時代の地方教育制度」っていうテーマで、地方文書館にも通って、現地調査もしたんよ。完成した時の達成感は忘れられん。
親: すごい努力の積み重ねやったんやろうね。
子: うん。派手さはないけど、「自分の力でやりきった」っていう自信になったな。
受験生の親に伝えたいこと
親: 最後に、九州大学文学部を目指す子の親御さんに何か伝えたいことある?
子: もし「うちの子は目立たないけど、地道に頑張るタイプ」って思ってたら、九大の文学部はすごく合ってると思います。落ち着いて、自分のペースで学べる環境があります。
親: 地方でしっかり学びたい子には、いい場所かもしれんね。
子: はい。派手さよりも「中身」を育ててくれる場所やから、安心して送り出してもらえたらうれしいです。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は最新情報に基づいていますが、詳細は必ず大学公式サイトでご確認ください。

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