名古屋大学教育学部で学べる内容とは?
親: 教育学部って、いわゆる“先生になる勉強”ってこと?
子: うーん、それもあるけど、実は教育そのものを「研究対象」にする学部なんだよ。たとえば僕は教育心理学を専攻してて、「子どもはどう学ぶか」を理論的に学んでる。
親: へぇ、教える技術だけじゃなくて、「学びの本質」を考える感じなのね。
子: そうそう。教育って感覚とか経験だけじゃなくて、実証的に分析できるってことを知って、最初はびっくりした。
親: 具体的にはどんな授業を受けてるの?
子: 「発達心理学」とか「教育社会学」とか、あと統計の授業もあるよ。研究レポートを書く機会も多くて、論理的に考える力がついたと思う。
ゼミや課外活動では何をしていた?
親: ゼミって、どんな雰囲気だった?
子: 僕のゼミは教育評価について研究してて、テストの成績だけで生徒を判断していいのか?とか、学校での“評価のあり方”を議論してた。
親: それ、実際の教育現場にもつながるテーマね。
子: うん、現場で感じた課題を理論に照らして考えるのがこの学部の特徴かも。教職課程も並行してるから、忙しいけど充実してたよ。
親: 教職課程って大変だった?
子: 正直、かなり大変(笑)教育実習の準備、模擬授業、履修チェック…でも、仲間と助け合って乗り越えたのもいい思い出かな。
キャンパスの雰囲気と休日の過ごし方
親: 名大のキャンパスって、どんな雰囲気?
子: 落ち着いてて、のんびりした空気が流れてる感じ。教育学部の建物は緑に囲まれてて、静かに本を読んだり研究するにはぴったり。
親: 派手な学生は少ないの?
子: うん、全体的に真面目な子が多い印象かな。教育学部は特に“内面重視”な子が多い気がする。
親: 休日は何してたの?
子: 教採の勉強もしてたけど、近くの喫茶店で読書したり、同じ志望の友達と面接練習したり。静かだけど、すごく満たされてたな。
名古屋大学教育学部の就職と進路は?
親: 教育学部の子って、みんな先生になるの?
子: いや、半分くらいかな。教員になる人もいるし、大学院に進む子も多いよ。あとは企業の人事部とか、公務員になる人もいる。
親: あなたは高校の先生を目指してたのよね?
子: うん、高校の社会科の教員になりたくて。3年生からは教採に向けて本格的に勉強して、4年の夏に県立高校の採用試験に合格したよ。
親: よく頑張ったわね!名大って教職支援もあるの?
子: あるよ。模擬授業の練習会とか、面接対策もしてくれる。学生同士で自主的に勉強会を開く文化もあって、すごく支え合えた。
学生の雰囲気はどんな感じ?
親: 教育学部って、どんなタイプの子が多いの?
子: まじめで穏やかな子が多いかな。感情に敏感で、人の気持ちに寄り添える子が多い気がする。
親: 確かに、先生になるならそういう子が向いてそうね。
子: あと、自分の経験や原体験をもとに教育に向き合ってる子が多いよ。僕も中学のときに出会った先生がきっかけで、この道に進んだし。
親: なるほど、熱意のある子が多いのね。
一番の思い出は何?
親: 教育学部生活で、一番心に残ってることって何?
子: 教育実習かな。母校の高校で2週間、実際に授業をして、生徒と向き合って。最初は緊張したけど、最後に「先生の授業わかりやすかった」って言われて、思わず泣きそうになった。
親: それはうれしい言葉ね。親としても泣きそうよ…。
子: あの経験が、教師になる覚悟を決めた瞬間だった気がする。
受験生の親に伝えたいこと
親: 最後に、名大教育学部を目指す子の親御さんに何か伝えたいことある?
子: 教育学部って、ただ“先生になるための場所”じゃなくて、人間を深く理解して、社会にどう関わっていくかを考える場所です。
親: たしかに、教育って人そのものを扱う仕事だものね。
子: 名大は落ち着いていて、やりたいことをじっくり深められる環境があるから、本気で教育に向き合いたい子にはすごく向いてると思います。
親: あなたがここで学べて本当によかったと思うわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は最新情報に基づいていますが、詳細は必ず大学公式サイトでご確認ください。
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