東北医科薬科大学 医学部で学べる内容とは?
親: 医学部って、正直どこも難しそうだけど、ここではどういう特色があるの?
子: 一番の特徴は「地域医療に力を入れてる」ところかな。もちろん、解剖学や生理学、内科・外科といった一般的な医学も基礎から学ぶけど、1年次から“地域に生きる医師”を意識した学びがあるんだ。
親: 地域医療って、都会の医療とは違うの?
子: うん。医師が少ない地域で、限られた設備やスタッフの中で患者さんに向き合う必要がある。その中で“人と人のつながり”がすごく大切になるんだ。
親: 医学知識だけじゃなく、人としての資質も問われるのね。
子: まさにそう。だからこそ「人間性を育てる教育」に力を入れていて、患者さんに信頼される医師を育てようとしてるんだよ。
実習・臨床現場・6年間の流れ
親: 医学部って6年間あるけど、どういう流れなの?
子: 1・2年は基礎医学、3・4年は臨床医学、5・6年は病院での臨床実習(ポリクリ)って感じ。早期から病院での見学やコミュニケーション実習もあるし、ただ知識を詰め込むだけじゃないよ。
親: 実際に患者さんと関わるのって、緊張しない?
子: めちゃくちゃ緊張する(笑)。でも、それだけに“現場で学ぶことの重み”を実感するんだよね。患者さんの話を聞く難しさ、説明する責任、すべてが現実的。
親: 大学の病院だけじゃなくて、地域病院にも行くの?
子: 行くよ。地域連携が強いから、県内各地の中核病院や診療所でも実習があって、幅広い医療の現場に触れられるんだ。
東北医科薬科大学キャンパスと学生の雰囲気
親: 医学部の学生って、やっぱり真面目一筋な感じ?
子: もちろん真面目な子が多いけど、思ったより“優しくて穏やか”な人が多い印象。協力し合って一緒に頑張る空気があって、ピリピリした感じじゃないよ。
親: 勉強ばかりで息抜きできないんじゃないの?
子: 確かに大変だけど、メリハリは大事にしてるよ。みんなで模試のあとにカフェで語り合ったり、ボランティア活動に参加したり、気分転換の場もちゃんとある。
親: キャンパスの設備はどうだった?
子: 解剖実習室やシミュレーションルームが本格的で、臨床のトレーニングにぴったり。仙台駅からもアクセスしやすいし、通学には困らなかったよ。
東北医科薬科大学 医学部の進路と国家試験
親: 医学部って、やっぱり国家試験が大きな壁よね?
子: そう。でも、この大学は国家試験対策が本当に手厚い。4年から本格的に演習が始まって、6年の直前期には模試漬け(笑)。でも、先生方の個別指導もあって、最後までフォローしてくれるよ。
親: 卒業後は、どういうところに就職するの?
子: ほとんどが臨床研修病院に進むよ。地元志向が強い人は宮城県内の病院に残ることも多いし、地域枠で進学した人は指定医療機関で働く道が決まってる。
親: あなたはどういう進路を?
子: 僕は石巻の病院で初期研修する予定。震災後の地域医療の課題を知って、医師としてこの地域に貢献したいって思うようになったんだ。
一番の思い出は?
親: 大学生活で一番印象に残ってる出来事は?
子: 3年の地域医療体験実習かな。へき地の診療所で、医師がたったひとりで住民の健康を守っている姿に圧倒された。「医者って、知識だけじゃなく、覚悟がいる仕事なんだ」って気づかされたよ。
親: それが今の志につながってるのね。
子: うん。あの経験がなかったら、今みたいな“地域を支える医師”を目指す気持ちは育たなかったと思う。
受験生の親に伝えたいこと
親: 最後に、この医学部を目指す子の親御さんに伝えたいことある?
子: 医学部って、たしかに大変だけど、それ以上に“人として成長できる場所”だと思います。東北医科薬科大学は、地域に根ざした教育を大切にしていて、患者さんと向き合う姿勢をしっかり育ててくれます。医師としてだけでなく、“人として信頼される人間になってほしい”と思っている親御さんには、すごくおすすめできる大学です!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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