【親向け】自治医科大学 医学部の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!

医学部で学ぶことと地域医療への意識

親: 自治医科大学の医学部って、どういう方針で医師を育てているの?
子: 地域医療に貢献できる医師の育成が一番の柱かな。全国の都道府県が学生を送り出してて、卒業後はその地域に戻って医師として働く前提の制度になってるんだ。
親: つまり、奨学金をもらって、地元に戻って働くってこと?
子: そう。地域枠として入学してるから、9年間その県で勤務する義務があるんだ。責任は重いけど、「この地域の医療を支える」っていう使命感がある学生が多いよ。
親: その分、志が高い学生が多そうね。
子: うん、ガツガツしてるというより、静かに努力する真面目な人が多い印象。僕もそのタイプかも…(笑)。

授業・実習・国家試験対策のリアル

親: 勉強はやっぱり大変なんでしょ?
子: 正直、ものすごく大変。でも、1年次から系統立てて学べるから、ついていけばちゃんと力はつくよ。あと、少人数のグループ学習が中心だから、孤独にはならない。
親: 実習はどんな感じで進むの?
子: 4年の終わりから本格的に臨床実習が始まる。自治医大附属病院で、内科・外科・小児科・救急・地域医療…ひととおり回るよ。患者さんと実際に関わるようになると、「医師になるんだ」って実感が湧いてくる。
親: 国家試験の対策は?
子: 模試や過去問演習が組み込まれてるし、6年生になると朝から晩まで自習室で勉強って感じ。でも、先生も友達も本当に支えてくれて、励まし合いながら乗り越えられるよ。

宇都宮近郊キャンパスでの生活と雰囲気

親: 大学の場所ってどうなの?不便じゃない?
子: 栃木県下野市にあるんだけど、駅から徒歩で通えるし、生活に必要なものはそろってる。地方だけど静かで落ち着いた環境が、むしろ勉強には合ってると思う。
親: 寮生活ってどうだった?
子: 1・2年は全寮制で、最初は不安だったけど、寮の仲間がいてくれたから助けられたな。夜中に勉強の相談をしたり、たまに一緒にカップラーメン食べたり(笑)。
親: 学生の雰囲気はどうだった?
子: 競争というより「協力し合う文化」がある。たぶん、みんなが地域医療っていう同じ方向を見てるからだと思う。

卒業後の進路と医師としてのスタート

親: 卒業後はどういう流れになるの?
子: 初期研修2年を経て、その後、地域の指定医療機関で勤務することになる。自分の出身県に戻って働くのが基本。診療科は選べるけど、地域医療を優先する風土が強いよ。
親: 大学のサポートはあるの?
子: あるよ。研修先の調整、国家試験対策、就職ガイダンスまでフォロー体制は厚い。県の担当者とも連携があるから、手続きもスムーズだった。
親: 地元に戻ることに不安はなかった?
子: 最初はちょっと。でも、実習で地域医療の現場に触れてから、「自分が役に立てる場所がある」って実感できた。今はむしろ、誇りに思ってる。

医学部の学生のタイプと“珍しい存在”

親: どんなタイプの学生が多いの?
子: 真面目で、責任感が強い人が多いかな。目立たないけど、内に秘めた情熱を持ってるタイプが多い。僕みたいに、不器用でもコツコツ努力する子がけっこういるんだ。
親: 逆に珍しいタイプの子は?
子: 海外での医療活動に興味があるっていう子もいた。地域医療が前提だけど、視野を広く持ってる人もいて、刺激になったな。
親: 勉強についていけない子もいるんじゃ?
子: もちろんいる。でも、先生や先輩が声かけてくれたり、勉強会が自然と生まれたりして、脱落する人は少ないよ。サポートの文化が根づいてるんだと思う。

一番印象に残った出来事は?

親: 医学部生活で一番心に残ってることは?
子: 初めて患者さんから「ありがとう」と言われたときかな。まだ実習中で、全然未熟だったのに、笑顔で「元気になった」って言われて…不覚にも泣きそうになった。
親: それは医療の原点って感じね。
子: 本当に。知識や技術も大事だけど、人として向き合う姿勢を一番学んだ気がするよ。
親: 医師になる重みを感じた瞬間だったのね。
子: うん。あの一言が、6年間の支えになったくらい。

受験生の親御さんに伝えたいこと

親: 最後に、この大学を目指す子の親御さんに伝えたいことは?
子: 医学部ってハードだけど、自治医科大学には仲間も先生も“地域を支えたい”っていう思いがある人ばかりで、本当に温かい場所です。努力は必要だけど、それを支える人と仕組みがちゃんとあります。どうか安心して応援してあげてください。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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