保健医療学部で学べることとは?
親: 保健医療学部って、看護学部とは違うの?
子: うん、ちょっと違うよ。こっちは「臨床検査技師」と「臨床工学技士」になるための専門職を養成する学部。医療の現場で、診断や治療に欠かせない検査や機械の管理をする“技術職”ってイメージかな。
親: 医療の“裏方”って感じ?
子: そうそう。でも、検査で病気を早期に見つけたり、手術中に人工心肺装置を操作したりと、めちゃくちゃ重要な役割なんだ。機械や数値が好きな人には、本当に向いてる分野だよ。
親: 具体的には、どういう授業があるの?
子: 解剖学・生理学といった医療の基礎に加えて、臨床検査機器の操作、病理診断、電気・物理など、理系科目が多いよ。あとは、医療安全とか感染対策もかなり力を入れてる。
実習と国家試験対策のリアル
親: 実習ってどんなことをするの?
子: まず学内での模擬実験や演習を通じて、基礎技術を身につける。そのあとで、群馬県内や関東圏の病院での臨地実習に参加するよ。
親: 実習は緊張する?
子: そりゃ最初は緊張するけど、事前準備が徹底されてるし、実習先の指導技師さんも丁寧だから、ちゃんと力がついてる実感がある。検体を扱うときの“責任感”も自然と身についたかな。
親: 国家試験の対策は?
子: 模試、過去問、グループ学習、教員の個別指導と、本当に手厚いよ。特に4年生は、みんなが“合格するのが当たり前”っていう空気になってて、励まし合いながら乗り越えられる!
キャンパスの雰囲気と学生生活
親: 医療系って、みんなストイックな雰囲気なの?
子: それはある(笑)。でも、根が真面目なだけで、サークルとか趣味の話もするし、息抜きはうまくしてる感じ。私の周りは理系オタクっぽい子が多かったけど、いい子ばっかりだったよ。
親: 一人暮らしの子もいるの?
子: 多いよ。高崎は暮らしやすいし、生活コストも低め。自炊してる子も多くて、栄養学の授業とリンクさせて“健康ごはん”を作るのがブームだった(笑)
親: 勉強との両立は大変じゃなかった?
子: 正直大変。でも計画立ててやればちゃんとこなせるし、先生に相談すればアドバイスももらえる。あと“理詰め”で理解する授業が多いから、論理派にはむしろ向いてる!
卒業後の進路とサポート体制
親: 就職先は病院が多いの?
子: うん。総合病院、大学病院、クリニック、検査センター、人工透析クリニック、救命救急センターなどが多いよ。臨床検査と工学系で、就職先は若干違うけど、どっちも医療現場では超重要。
親: 群馬県内で働く人も多い?
子: 多いよ。大学と県内医療機関のつながりも強いし、説明会も開催されるから、地元志向の人にはかなり心強い環境だと思う。
親: キャリア支援はどんな感じだった?
子: 個別相談、履歴書の添削、面接練習、求人紹介…必要なものは全部そろってる!「資格取れたら終わり」じゃなくて、「どう働くか」まで一緒に考えてくれるのがありがたかった。
学生のタイプと“こだわり派”の仲間たち
親: どんな子が多かった?
子: 機械や数字が好きで、地道に努力するタイプが多かったかな。あと「正確さ」にこだわる子。1ミリ単位のズレも気になるような子が多くて、“職人気質”って感じだったよ。
親: ちょっと個性的な子も?
子: 医療画像にハマりすぎてCT検査の仕組みをプレゼンしてた子とか、人工心肺装置の仕組みを図解で描いてきた子とかいた(笑)。でも、そういう“好き”が仕事に直結する分野なんだよね。
一番印象に残っている出来事は?
親: 大学生活で一番印象に残ってることってある?
子: 実習中に、自分の操作した装置で正確な検査データが取れて、主治医から「診断に助かった」って言われたこと。直接患者さんと関わらない職種でも、確実に“誰かを支えてる”って思えた。
親: 縁の下の力持ちって、ほんとに誇りよね。
子: うん。表に出ないけど、命に関わる大事な仕事だなって、実感したよ。
受験生の親御さんに伝えたいこと
親: 最後に、保健医療学部を目指す子の親御さんにメッセージある?
子: 医療の現場を“技術”で支えたい子にとって、ここはぴったりの学び場です。地味でも、確実に人を助けられる力が身につきます。高崎健康福祉大学は、そういう堅実な医療職を目指す学生にとって、安心して育てられる場所だと思います。ぜひ応援してあげてください!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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