芝浦工業大学 システム理工学部とは?
親: 工学部じゃなくて「システム理工学部」っていう名前がついてるのは、どうしてなの?
子: そこがポイントでね。「理学」と「工学」を融合した学びをやってるんだ。数学や物理の理論をベースにして、現実の社会課題やシステム設計に応用するっていうイメージ。
親: なんだか難しそうだけど、具体的にはどういうことを?
子: たとえば数理科学科では、数式を使って自然現象や社会の仕組みを解析するし、電子情報システム学科ではプログラミングやAIの技術を学んで情報システムの設計をしたり。あと環境システム学科だと、エネルギーとか都市のサステナビリティに関することも扱うよ。
親: つまり「理論→社会応用」の一連をやる学部なのね。
子: そう!そして芝浦工大だから、座学だけじゃなくてちゃんと“手を動かす”実践が入ってくるのが大きいんだ。
学科別の特徴と自分の選び方
親: 学科って3つあるのよね?どうやって選んだの?
子: 僕は電子情報システム学科にしたけど、正直最初は迷った。数理科学も面白そうだったし、環境システムも時代性あるし。でも、プログラミングやデータ解析に一番わくわくしたから、今の学科を選んだ。
親: プログラミングって入学前からできたの?
子: いや、全然(笑)。でもPythonとかC言語を一から教えてくれるし、演習が多いから自然と身についた。1年生の頃はデバッグで夜中まで格闘してたなぁ…。
親: 他の学科はどんな雰囲気?
子: 数理科学の子は、かなり理論好きで“思索型”が多い印象。でもみんな静かに熱い(笑)。環境システムの子はフィールドワークとか政策提言にも興味があって、どちらかというと“社会派”って感じだね。
実験・プロジェクト・研究のリアル
親: 実習や研究ってどんなことやってるの?
子: プロジェクト演習では「スマートホームのシミュレーション」や「AIを使った交通予測」とか、実社会に直結した課題を扱うよ。プログラミングやセンサー制御をグループで分担して、1つのシステムを作る感じ。
親: 完全にエンジニアっぽい仕事ね。
子: そうそう。あと3年生からの研究室配属では、より専門的になる。僕の研究室は「機械学習による画像認識」がテーマ。AIに“猫と犬を区別させる”みたいな実験から始めて、応用で工場の異常検知につなげたりしてる。
親: プレゼンとか報告もあるの?
子: 毎週ゼミで進捗発表があって、プレゼン力も鍛えられるよ。あと学外の学生研究発表会に出るチャンスもあって、社会人や他大学の人からフィードバックもらうのが結構刺激的だった!
学生の雰囲気とキャンパスのようす
親: 工学部とはまた違う雰囲気なのかしら?
子: 工学部の子が“技術ゴリゴリ系”なら、システム理工は“分析や理論に強い系”。でも、性格は穏やかで真面目な子が多くて、地味だけど「話すとめちゃくちゃ知識ある」ってタイプが多い(笑)
親: キャンパスはどんな感じ?
子: 1〜2年次は大宮キャンパスがメインで、自然が多くて静か。3〜4年になると豊洲キャンパスになるから、都会の空気にも慣れる(笑)アクセスもいいからインターンや企業訪問にも行きやすい!
親: 文系っぽい人もいた?
子: 環境系や情報系では“デザイン”とか“人との接点”に興味ある子もいて、IT×心理とか、数理×社会っていう複合系に進む人もいたよ。
就職と進路のリアルな話
親: システム理工って就職先が多そうだけど、実際どうなの?
子: 分野はほんとに広い。僕の学科ならIT企業、メーカーの制御部門、AI系スタートアップ、電力会社、国家公務員(技術系)とか。数理系だと証券やデータサイエンティスト、環境系だと建設や自治体など。
親: 大学院に進む人もいるの?
子: 多いよ。特に数理科学と情報系は、院に行って専門性を深めてから研究職や高度SEになる人が多い印象。芝浦は大学院もしっかりしてるから、進学者にも強いよ。
親: キャリア支援は?
子: キャリアセンターの支援が手厚くて、自己分析、ES添削、面接練習、全部あるし、技術職向けのインターン紹介も多い。就職実績の一覧見ると「こんな企業にも?」って驚くレベル!
一番印象に残っていることは?
親: 大学生活で一番印象に残ってるエピソードって何?
子: プログラム開発の授業で、グループでWebアプリを作ったときかな。バグだらけで徹夜が続いたけど、発表の日に「実用性が高いね」って先生に言われて、みんなでガッツポーズした。
親: 自分で作って評価されるって、嬉しいでしょうね。
子: うん。“数字と論理”だけじゃなくて、“人に使ってもらう工夫”まで考える必要があるってわかったのが、すごく貴重な経験だった。
受験生の親御さんに伝えたいこと
親: 最後に、システム理工学部を目指す子の親御さんへメッセージある?
子: 芝浦工業大学のシステム理工学部は、「理論を学び、社会に活かす」ことを重視した学部です。数学・物理・情報・環境の力を“現場で使える力”に変えていける場所。研究、実験、PBL、全部そろっていて、真面目に努力できる子なら確実に伸びます。地味だけど強い力をつけて、社会で必要とされる人材になれます。安心して送り出してあげてください!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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