芸術情報学部って、何を学ぶの?
親: 芸術情報学部って、名前からは少しイメージしづらいけど、どんなことを学ぶの?
子: 音楽、映像、アニメ、声優、デザイン、メディアアート、プログラミング…ざっくり言うと「表現と技術の融合」だね。芸術っていうと感性だけの世界に思えるけど、ここは“社会で活きる表現”を学ぶ場所って感じ。
親: 声優コースとか、映像コースとか、分かれてるの?
子: 「音楽表現」「映像表現」「コンテンツ制作」「声優表現」「舞台表現」「情報表現」など6つのコースに分かれてるよ。私は情報表現コースで、音や映像、インタラクティブ作品のプログラムを組んだりしてる。
親: 表現の世界って就職が心配って思ってたけど、情報系もあるのね。
子: そう、アートとテックをつなげる時代だから、デザイン+プログラム、音楽+映像編集、アニメ+マーケティング…って“掛け算の学び”ができるのが尚美の特徴かも。
実習と作品制作のリアル
親: 実際、授業では何をするの?
子: コースによって違うけど、基本は「座学+制作」。たとえば映像ならカメラワーク・編集・脚本の基礎を学んでから、自分たちで企画書を書いて、ロケして、編集して一本仕上げる。音楽系なら作曲・録音・MIXの流れを体験するし、声優コースなら発声・演技・マイク前演技の訓練が本格的。
親: それってまるで専門学校みたい…?
子: 違うのは、専門学校よりも「教養・理論・社会性」が重視されてるところかな。著作権のこと、メディア論、文化史、マーケティング…表現の背景を学ぶ授業もあって、ただ“上手い人”より“伝えられる人”を育ててる感じがする。
親: 提出された作品って、どこかで発表されるの?
子: 学内外で発表の機会が多くて、上映会、ライブ、展示、声優公演、プロジェクト発表などイベントも豊富!年に一度の卒業制作展は本当に本格的で、保護者や企業関係者も来るくらいの雰囲気だよ。
学生の雰囲気とキャンパスライフ
親: 芸術系って個性的な子が多い?
子: うん、もちろん。でもそれが面白いところで、「絵を描くのが好き」「アニメ制作の裏側を支えたい」「裏方の照明技術が好き」「歌で人を励ましたい」とか、みんな“好き”の方向が違うのに、共感し合えるんだよね。
親: どちらかというと明るい子?それとも静か?
子: どちらもいるよ!にぎやかな子もいれば、静かに作品に集中する子もいる。大事なのは「自分なりの表現」があることかな。あと、グループ制作も多いから、自然と協調性や発信力も鍛えられる。
親: 男女比はどのくらい?
子: 映像・声優・音楽系は女子が多め、情報・舞台系は男子も多い印象。お互いにリスペクトし合う空気があるから、性別で分かれる感じはあまりないかな。
芸術系でも安心のキャリア支援
親: 芸術系って就職が不安な印象だけど…支援体制はどうなの?
子: 正直、それすごくわかる(笑)。でも尚美はそこがしっかりしてて、芸術職・一般企業・公務員それぞれに合わせたサポートがあるよ。履歴書添削、面接練習、ポートフォリオ指導まで個別対応でやってくれる。
親: どんなところに就職してるの?
子: 映像制作会社、放送・音響系、出版社、ゲーム・アニメ制作、舞台制作会社、広告代理店、一般企業の広報・Webデザイン、さらには市役所や学校事務に進んだ人も。フリーで活動しながら副業的に企業と契約するパターンもあるよ。
親: 大学院に行く人もいる?
子: 芸術教育や研究職、メディア系の修士課程を目指す人は進学してる。あと声優や音楽系の子は、専門的な進路のために別機関で学び続けることもあるよ。
一番印象に残っていることは?
親: 大学生活で一番印象に残ってることって何?
子: 2年生のときに、他コースの子とコラボして「短編ドラマ×主題歌×メイキング映像」を一本丸ごと作ったことかな。台本→撮影→録音→編集→上映会って流れを全部経験して、「やりきった」って思えた瞬間があった。
親: それ、まさに芸術情報学部の強みね。
子: そうそう。いろんなジャンルの子が同じ空間にいるから、コースを越えて学べるし、“チームでつくる”っていう面白さを実感できたプロジェクトだったな。
受験生の親御さんに伝えたいこと
親: 最後に、芸術情報学部を目指す子の親御さんに伝えたいことは?
子: 尚美学園大学 芸術情報学部は、「表現する力」を育てながら、それを社会とどうつなげるかを学べる場所です。“好きなことを学びたいけど、将来が心配…”という子でも、理論・実践・キャリアが揃っているので安心して成長できます。親御さんが不安に思うのも当然だけど、この大学なら“好き”を大切にしたまま社会に出る力が育ちます。どうか安心して送り出してあげてください!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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