社会人間学部って、どんなことを学ぶの?
親: 社会人間学部って、ちょっと不思議な名前だけど、何を学ぶところなの?
子: 一言でいうと、「人」と「社会」の関係をいろんな角度から理解して、実社会に役立てる力を身につける学部だよ。心理学、社会学、教育、福祉など、人間に関わる幅広い分野を学べるんだ。
親: 心理学部や社会学部と何が違うの?
子: それぞれを“専門特化”で学ぶのではなくて、横断的に学べるのが特徴かな。「社会の中の人間」「人間同士の関係」「地域とのつながり」っていう視点で、幅広く、かつ実践的に学んでいくよ。
親: 文系の子向け?理系でもいける?
子: 基本は文系向けだと思う。データ分析もやるけど、数式よりも「なぜそうなるのか」を考えることが中心だから、理系じゃなくてもまったく問題ないよ。
心理・福祉・教育・社会をバランスよく学べる
親: 授業はどんな感じなの?理論ばかり?
子: 理論もあるけど、フィールドワークや演習形式の授業が多くて、実際に地域活動に関わったり、調査をしたり、「体験から学ぶ」機会が多いよ。たとえば福祉の授業では、高齢者施設に訪問したり、子どもと関わるプログラムがあったり。
親: じゃあ、現場感のある勉強ができるんだね。
子: そう!しかも、心理・社会・福祉・教育の分野がすべてつながってるから、「人の心」「人が生きる社会環境」「支援のあり方」を一体で考えられるのが強み。支援者や相談職を目指す人にはすごく良い学びだと思う。
親: 実習は多い?
子: 福祉系の進路を目指す人は、相談援助実習や社会福祉士の資格に向けた実習もあるよ。現場を経験することで、自分に向いてる進路も見えてくる。
学生の雰囲気と学部のカラー
親: 社会人間学部って、どんなタイプの子が多いの?
子: あたたかくてやさしい子が多い印象かな。「人の話を聞くのが好き」「人と向き合う仕事がしたい」っていう子が多くて、すごく雰囲気は穏やか。あんまりガツガツしてる感じではないけど、じっくりコツコツ取り組む子が多い!
親: 真面目そうね。女子が多め?
子: うん、女子の方が多い印象だけど、男子もいるよ。特に心理や教育に関心がある男子も増えてきてて、ゼミやグループワークでは男女関係なく話しやすい空気があるよ。
親: 学部全体の雰囲気は落ち着いてる感じ?
子: そうだね。静かで真面目だけど、みんな“人とつながること”が好きだから、イベントとか学部主催の交流会はけっこう盛り上がるよ。
就職とキャリア支援について
親: 将来はどんな職業に就く人が多いの?
子: 福祉施設の相談員、行政職の福祉部門、保育・教育、心理カウンセラー、医療・福祉系の一般職などが多いかな。あと、一般企業の人事や接客、営業職にも進んでるよ。人間理解の力が活きる職種が中心だね。
親: 資格は取れるの?
子: 社会福祉士の国家資格を目指せるコースもあるし、教育や心理系の資格取得をサポートする体制もあるよ。キャリアセンターがすごく親切で、1年生から進路相談に乗ってくれる!
親: 公務員を目指す人もいる?
子: 多いよ!特に福祉系の行政職、児童相談所、地域福祉関係など。大学として公務員試験対策講座もあって、模試や面接練習もやってくれるから、安心して準備できるよ。
一番印象に残っていることは?
親: 大学生活で一番印象に残ってることってなに?
子: ゼミで「ヤングケアラー」について調査したときのことかな。実際に支援団体の人にヒアリングして、支援制度の課題を考えるうちに、自分も社会の一員として役割を果たせるかもしれないって思えた。
親: すごく社会的なテーマね。
子: そう。この学部では「現実にある課題」と向き合う学びができるから、自分の意識も変わっていく。「誰かの役に立ちたい」って気持ちを形にできる場所だと思う。
受験生の親御さんに伝えたいこと
親: 最後に、東京国際大学 社会人間学部を目指す子の親御さんに伝えたいことは?
子: 人と社会をつなぐ仕事、人を支える仕事に興味がある子には、ぴったりの学部です。「まだ明確な目標はないけど、誰かの役に立ちたい」と思っている子には、きっと学びが広がっていく環境があります。心理・社会・教育・福祉と幅広く学べて、自分の“やりたいこと”を見つけやすいので、どうぞ安心して送り出してあげてください!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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