「未来変革科学部」って、いったい何をする学部なの?
親: 名前がすごいわね…「未来変革科学部」って、どんなことを学ぶの?
子: 一言でいえば、「持続可能な社会づくりのために、文系も理系も越えて“変革”を起こせる人を育てる学部」だよ。AIとかデータサイエンスみたいなテクノロジーだけじゃなくて、環境・教育・地域社会・経済のあり方まで含めた“未来の社会そのもの”を考えるのが特徴!
親: 技術系の大学にしては珍しいタイプの学部ね。
子: うん。でも実は今、一番注目されてるのはこういう“社会変革”を担う人材なんだよ。SDGsとかサステナブル社会とか、そういうキーワードに関心がある子にはぴったり!
具体的には何を学ぶの?理系っぽくないけど大丈夫?
親: 工学系の大学なのに、理系じゃなくて大丈夫なの?
子: むしろ歓迎!**「文理融合」**が前提の学部で、文系・理系どっちの出身でもOK。たとえば…
- 社会課題解決のフレームワーク(システム思考・デザイン思考など)
- 地域創生・教育・まちづくり・ジェンダー平等などの現場課題
- データ分析や情報活用(リテラシーとして)
- グループでの課題発見・解決型PBL(プロジェクト型学習)
を通じて、「どうやったらこの社会はよくなるのか?」を、いろんな視点から考えて、実際に動いてみるんだ。
親: すごく実社会に近い内容なのね。
子: うん。“大学の勉強”というより、“これからの世界の中でどう生きるか・貢献するか”を学ぶイメージかも。
学生の雰囲気は?ちょっと意識高い系?
親: そういう学びをする学生って、真面目で熱量の高い子が多そう?
子: たしかに「社会をよくしたい」と思ってる子は多いけど、いわゆる“意識高い系”って感じではなくて、むしろ**“自分の問題意識を大切にする等身大の学生”**が多いかな。
親: どんな子が向いてるの?
子: 正解のない問題を自分なりに考えたい子、「どうしてこうなってるんだろう?」って社会に対して問いを持てる子、あとは誰かと話し合って何かを生み出すのが好きな子!文系・理系問わず、柔軟な思考ができる子に向いてる。
どんなプロジェクトに取り組むの?
親: 実践的な学びが多いって聞いたけど、どんなことをするの?
子: たとえばこんなプロジェクトがあるよ:
- 地元の高校と連携して「地域に根ざした教育モデル」を提案
- 空き家を活用した地域活性化プランを行政にプレゼン
- 企業と協働して「脱炭素社会のための新商品コンセプト」を企画
- 発展途上国の貧困問題をデータと物語から読み解くワークショップ
親: 大学生のうちからそこまでやれるの?
子: そういう“本気で社会と関わる機会”を意識的に設けている学部だから、ただの机上の学びで終わらないのが最大の魅力!
就職ってどうなの?専門性が見えにくい気も…
親: 学びが広くて魅力的だけど、就職ってちゃんとできるの?
子: むしろ今は、**「課題を自ら発見し、チームで解決できる人」**をあらゆる企業が求めてるから、未来変革科学部の学生は評価が高いんだよ。
就職先としては:
- 企業の企画職・新規事業開発部門
- 行政・自治体の地域政策・教育分野
- コンサルティング・NPO・社会起業
- 大学院進学(教育・社会学・政策・SDGs系)
親: 文系っぽい就職もできるのね。
子: もちろん!教員や公務員志望の子もいるし、「テクノロジーのこともちょっとわかる文系人材」として、データやIT系の企業にも強いよ。
印象に残っている経験は?
親: この学部に入って、一番印象に残っている出来事って?
子: 2年生の時に「地域の子育て課題をデザインで解決する」っていう課題があって、チームで保育施設を何ヵ所も見学して、子育て支援アプリの試作をしたんだ。実際に保護者の声を聞いて、それを形にするって、すごく学びになったし、感謝の言葉をもらって本気で泣きそうになった。
親: それはもう、勉強っていうより“人生経験”ね。
子: ほんとに。未来変革科学部って、「学ぶことが誰かのためになる」っていう実感を持てる場所なんだよ。
最後に、保護者の方に伝えたいこと
親: こういう新しいタイプの学部って、親としては正直ちょっと不安もあるんだけど…
子: その気持ち、わかる。でも未来変革科学部は、「社会に出てから求められる力」に正面から向き合っていて、ただ専門知識を詰め込むのではなく、「考え、問い、動く力」を育ててくれる場です。
親: どんな子におすすめできる学部?
子: 将来まだはっきり決まってないけど、「社会の役に立ちたい」「誰かの困りごとを解決したい」「変化に強い人になりたい」って思ってる子には、自信を持っておすすめできます!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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