「ソーシャル・データサイエンス」って、何をするの?
親: 「ソーシャル・データサイエンス学部」って、最近できた学部よね?何を学ぶのか、正直よくわからないんだけど…
子: 一言でいうと、「社会の問題を、データとAIで読み解いて、解決する方法を考える学部」って感じかな。単なる統計とかITじゃなくて、“社会のリアル”と“データ分析”をつなぐのが特徴だよ。
親: 社会学部とは違うの?
子: うん、社会学部が“人間の行動や文化を深く考察する”のに対して、この学部は**“社会を数字で分析する”**ってイメージだね。
学べる内容は?プログラミングもあるの?
親: じゃあ、数学とかパソコンとか、理系っぽいこともやるの?
子: やるよ!たとえば:
- 統計学・機械学習(Python、Rを使って予測や分析)
- AI倫理・法制度(AIの使い方と社会への影響)
- 政策科学・経済・社会学(“何を解決するための分析か”を考える)
- データビジュアライゼーション(グラフやダッシュボードで可視化)
- プロジェクト型演習(実データを使って社会課題に挑戦)
親: かなり本格的なのね。文系と理系の“ハイブリッド”みたいな感じ?
子: まさにそれ!だから「データに強い文系人材」や「社会に強い理系人材」を育てるって感じなんだ。
学生の雰囲気は?理系っぽい?意識高い系?
親: 新しい学部って、どんな学生が集まってるの?理系っぽくてギークな感じ?
子: そういう子もいるけど、実際は“社会課題に興味があって、データで何かを変えたい”って思ってる子が多いかな。ちょっと意識高い系ではあるけど、全体的に落ち着いててまじめな雰囲気!
親: 文系っぽさもあるのね?
子: あるよ!むしろ「文系出身だけど統計にチャレンジしたい」とか「社会問題を数字で解決したい」って子が多い。だから男女比もフラットで、多様な個性が集まってる感じだね。
就職はどう?データサイエンティストになれるの?
親: データサイエンスって流行ってるけど、実際の就職先はどうなの?
子: めちゃくちゃ引く手あまた!
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要に応えて、コンサル、IT、金融、メーカー、官公庁など、進路は多彩。あと、社会貢献・政策立案に強い分析人材として、国際機関や行政系にも進めるよ。
親: 文系出身でデータに強いって、たしかに武器になりそうね。
子: うん。「データが扱える」だけじゃなく、「何のために分析するのか」を考えられる人材は、社会でも評価が高いよ!
主な進路予想(※開設間もないため想定含む):
- コンサル(アクセンチュア、BCG、デロイトなど)
- IT企業(NTTデータ、楽天、サイバーエージェント)
- 金融・保険(日本銀行、損保、証券系のデータ部門)
- 官公庁・地方自治体(デジタル政策、統計調査など)
- 大学院進学(データサイエンス、公共政策、AI倫理など)
- NPO・国際機関(国連統計部門、開発政策分析など)
印象に残った学びや演習は?
親: なにか印象に残った授業や活動ってある?
子: 1年次の「ソーシャルデータ演習」で、実際に自治体のオープンデータを使って“交通事故の多い場所の傾向”を分析したとき、自分たちの結果が本当に社会に活かせるかもしれないって思えた瞬間があって感動した!
最後に、保護者の方へ
親: データサイエンスって最先端だけど、変化が激しくてついていけるのか心配なのよね…。
子: たしかに変化は早い。でも、一橋のこの学部は「変化を追いかける人材」じゃなくて、「社会の中で変化を起こせる人材」を育てようとしてるんだ。“何のためにデータを使うのか”を考え続けられる人には、絶好の環境だよ!
親: どんな子に向いてる学部だと思う?
子: 「社会の課題に興味がある」「数字やグラフで物事を考えるのが好き」「AIや統計を使って人の役に立ちたい」――そんな子には最高の場所だと思う!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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