健康科学部って何を学ぶの?スポーツ系なの?
親: 「健康科学部」って聞くと、なんとなく体育系のイメージがあるんだけど…?
子: 間違ってないけど、それだけじゃないよ!北里大学の健康科学部では、運動・栄養・心理・社会支援の視点から、人の健康を多角的に支える方法を学ぶ学部なんだ。
親: つまり、“病気にならないためのアプローチ”が中心なのね。
子: そう!医療より“手前”の段階、つまり予防・生活習慣・健康づくりに力を入れる専門職を育ててるんだ。
どんな分野が学べるの?専攻はあるの?
親: 学科とか専攻ってどうなってるの?
子: 北里大学の健康科学部には現在、**健康科学科(1学科制)**があって、その中で次のような分野を横断的に学べるよ。
◉ 運動・身体活動科学
- スポーツ科学、運動処方、トレーニング理論
- 高齢者・子どもの運動支援
◉ 栄養・生活習慣支援
- 食生活と健康、栄養指導、生活習慣病予防
- 健康メニュー開発、地域食育活動
◉ 公衆衛生・疫学
- 予防医学、保健統計、地域保健活動
- 健康診断データの解析など
◉ 心理・生活支援
- 健康心理学、メンタルヘルス、介護予防、健康教育
親: 「人の健康」に関するあらゆる面をカバーしている感じね。
子: そう。特に**「地域で健康を支える専門職」になりたい人にはピッタリ**な内容だよ!
実習や体験型授業はある?
親: 実習ってあるの?机上の学びだけでは物足りなそうだけど…
子: 実習はかなり充実してるよ!たとえば:
- 健康運動プログラムの立案と実施(高齢者向けなど)
- 保育園・小学校・地域センターでの食育活動
- 公衆衛生活動に関わる現場見学・分析
- 健康教育の教材づくり・実践指導体験
親: けっこう実践的なのね。
子: うん!「実社会で健康づくりを担う力」を養うことが重視されてるから、体験型の授業が多いんだ。
学生の雰囲気は?体育会系?やさしめ?
親: 体育系のイメージだと、少し元気すぎる子ばかりなのかしら?
子: そんなことないよ!もちろん運動が好きな子も多いけど、“人の役に立ちたい”って気持ちのある、協調性の高い学生が多い印象。
女子も多めで、落ち着いた雰囲気の子が多いかな。
卒業後はどんな仕事につけるの?
親: 健康って大事なテーマだけど、職業としてはどうなの?
子: 今、「健康支援」ができる人材はすごく求められてるから、就職先は意外と幅広いよ!
主な進路実績:
- 【自治体・公的機関】
保健センター、健康づくり支援員、地域包括支援センターなど - 【医療・福祉関連】
病院の健康管理部門、リハビリセンター、介護予防施設、通所施設など - 【企業・一般職】
健康食品・スポーツ用品会社、フィットネスクラブ、健康経営支援企業 - 【教育・研究】
小中学校への食育出張授業、大学院進学(公衆衛生・健康教育)
親: 保健師や栄養士の資格があるわけじゃないのよね?
子: そう。ただ、「健康運動指導士」や「健康管理士」「食生活アドバイザー」などの民間資格の取得サポートがあるから、専門性はしっかりつくよ!
印象に残った体験は?
親: 何か心に残った授業や実習ってある?
子: 地域の健康講座で、高齢者の運動指導を実際に担当したとき、
「あなたのおかげで体が楽になった」って言ってもらえたこと。
“医療の前の段階で、人を支える”ってすごくやりがいがあるって思った!
最後に、保護者の方へ
親: 看護師や理学療法士のように、資格で職が決まるわけじゃないから少し不安かも…。
子: でも健康科学部は、医療・福祉・教育・行政など幅広いフィールドで活躍できる人材を育てる学部。
これから高齢化・生活習慣病の増加が進む社会では、「予防」を担える人のニーズは確実に増えていくから、将来性は高いよ!
親: どんな子に向いてる学部だと思う?
子: 「人の健康を支えたい」「生活習慣を改善したい」「教育・地域に関わりたい」――そんな子にぴったり!
“医療の前で人を守る”ことに情熱をもてる子にすすめたい学部だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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