【親向け】東京科学大学 情報理工学院の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!

情報理工学院って、プログラミングだけ学ぶの?

親: 情報理工って聞くと、「プログラミングばかりやる学部」っていう印象だけど、実際にはどうなの?

子: プログラミングはもちろん基礎中の基礎だけど、それだけじゃないよ。東京科学大学の情報理工学院では、AI・数理モデル・アルゴリズム・ハードウェア・脳科学まで、情報に関わるあらゆる分野を体系的に学ぶんだ。理論と実装の両方を鍛えるっていうのが大きな特徴かな。

親: 「コードが書ければいい」っていう単純な学びではないのね。

子: まさにその通り。コンピュータの内部構造、効率のいい計算方法、情報をどう安全に扱うか、さらには人間の認知や脳の情報処理の仕組みまで含めて、「情報」を深く広く扱う学問だよ。

どんな分野に分かれているの?

親: 情報理工学院の中でも、学ぶ内容は細かく分かれているの?

子: うん、主に以下の4つの系があるよ:

  • 数理・計算科学系:アルゴリズム理論、離散数学、計算理論など
  • 情報工学系:ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、セキュリティ
  • 知能情報系:AI、機械学習、自然言語処理、画像認識、ロボティクスなど
  • 人間情報系:脳科学、ヒューマンインターフェース、感性情報、認知科学

それぞれが最先端で、特にAIやセキュリティ分野は企業との連携も多く、就職にも強い。

親: 情報というより「未来技術の総合学問」って感じね。

子: そうなんだ。たとえば「AIでがん診断の補助をする」「脳波でデバイスを動かす」「人の感情を読み取るロボットを作る」――全部この学院で学べる内容に関わってる。

授業や研究のスタイルは?パソコン漬け?

親: 授業って、パソコンをずっといじってる感じなの?実習が多いのかしら?

子: 実習もあるけど、意外と「理論」もめちゃくちゃ多いよ。たとえばアルゴリズムや数理モデルの授業では、紙とホワイトボードで数式ばかり書くことも多いし、情報セキュリティでは暗号理論を数学的に理解する必要がある。でも、そうやって学んだ理論を、ちゃんとコードに落とし込む演習がしっかりあるんだ。

親: ハード面とかAIもできるの?

子: もちろん。ソフト・ハード両方を扱うカリキュラムになってて、回路設計やロボット制御の授業もあるし、ディープラーニングをPythonで実装したりもするよ。あと、大学が全体的に研究中心だから、3年生から研究室に入って本格的にプロジェクトに取り組めるのも大きい。

学生の雰囲気は?いわゆる「オタク系」?

親: 情報系って「オタクっぽい子が多い」っていう偏見もあるけど、実際はどんな感じ?

子: 確かに「コンピュータが好き!」って子は多いけど、意外とコミュ力高めの子や、起業志望、国際志向の子も多いよ。たとえば、AI×教育でベンチャーを立ち上げたり、ハッカソンに出たり、世界大会で賞を取ってるような子もいる。

親: 男女比はどうなの?

子: 男子が多いけど、近年は女子も増えてきていて、ジェンダー意識も高い雰囲気。国際性もあって、留学生や帰国子女とも自然に混ざっている感じかな。

就職には強い?進学する人も多い?

親: 情報系って今どこも引く手あまたって聞くけど、実際はどうなの?

子: 本当に強い。エンジニア職、研究職、データサイエンティスト、PM職、ITコンサル、スタートアップ、国際機関まで、なんでも行ける。大学院進学率も高くて、修士でさらに専門を深めてから大手や海外企業に進む人が多いね。

親: どんな会社に就職してるの?

子: たとえば:

  • Google、Meta、Amazon Japan など外資IT
  • NTT、富士通、NEC、日立、楽天など国内大手
  • ボストン・コンサルティング、デロイト、アクセンチュアなどコンサル
  • 大学院進学(東大、京大、東京科学大学大学院)
  • 官公庁(経産省、総務省の情報部門など)

情報系の中でも、東京科学大学は「理論+実装+国際性」のバランスが高く評価されているから、トップレベルの進路実績を誇ってるよ。

印象に残った授業や経験は?

親: 実際に「この授業で自分が変わった」と思った経験ってある?

子: 「機械学習の基礎」って授業で、自分で手書き数字を認識するAIを作ってみたんだけど、思った以上にうまくいって感動した。それまで“AIはすごい”って漠然と思ってただけだったけど、「自分でも作れる」「考え方さえわかれば応用できる」って実感したとき、「情報の力を使って何でもできる」って思えるようになったよ。

最後に、保護者の方へひとこと

親: IT系は変化が激しくて、一生やっていけるのか心配になるところもあるのよね。

子: でも逆に言えば、「変化し続けられる力」が身につくのが情報理工学院だと思う。どんな技術が出てきても、「中身を理解して、応用できる基礎力」があれば怖くない。東京科学大学の情報理工学院は、その“本質を考え抜く力”がしっかり育つ場所だから、安心して任せてほしい!

親: どんな子に向いてると思う?

子: 「論理的に考えるのが好き」「コードを書くのが楽しい」「社会の仕組みを自分で作りたい」――そんな子には、この学部がぴったりだよ!

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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