【親向け】津田塾大学 総合政策学部の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!

総合政策学部って、どんなことを学ぶの?

親: 「総合政策学部」って名前はよく聞くけど、何を学ぶのかイメージがわかないのよね。政治の話なの?それとも経営とか?

子: 簡単に言うと、「社会の課題をどう分析して、どう解決していくか」を考える学部なんだ。津田塾の総合政策学部は、政治や経済だけじゃなくて、環境、ジェンダー、国際協力、情報リテラシーなど、複数の分野を横断的に学びながら、リアルな課題に向き合っていくのが特徴なんだよ。

親: なるほど。「社会をより良くする」っていう目的が根底にあるのね。文系だけど、理系っぽいところもあるの?

子: そうそう。文理融合型の学びが売りで、統計分析やデータサイエンスの授業も充実しているんだ。社会調査をして、数値を読み解きながら課題の構造をつかんで、政策として提案する力を身につける感じ。ExcelやR、Pythonといったツールも実際に触るよ。

津田塾ならではの“女性×社会×実学”って?

親: たしかに、今の時代はデータも大事よね。でも、津田塾の総合政策学部は、他の大学とどう違うの?

子: 一番の違いは、「ジェンダー視点」と「実践力の育成」。津田塾は昔から“女性のエンパワーメント”を重視してきた大学だから、総合政策学部でも、「政策が誰にどう影響を与えるか」「誰の声が届いていないのか」っていう“包摂の視点”が自然と身につくような教育が行われているの。

親: 単なる理屈の学問じゃなくて、現実に目を向けるわけね。で、実践力っていうのは具体的に?

子: 地域や国際社会の現場とつながったプロジェクト学習がたくさんあるよ。たとえば、実際に自治体やNGOと連携して課題調査をしたり、UN Womenや国連大学のレクチャーを受けたり。フィールドワークやインタビュー調査もカリキュラムの中に組み込まれてるんだ。

コースの仕組みや学び方はどうなってる?

親: カリキュラムって、分野ごとにコースが分かれているのかしら?

子: 3つの学びの柱があるよ。

  • 社会システムと政策(政治・経済・法律・環境政策など)
  • グローバルとジェンダー(国際協力・開発・多文化共生・ジェンダー)
  • 情報とデザイン(ICT・データ分析・プログラミング・リスクコミュニケーション)

この3つをバランスよく学びつつ、3年次には自分の関心に合わせた専門演習(ゼミ)に所属して、卒業研究に取り組む流れなんだ。

親: いろいろな角度から学べるのはいいけど、迷いそうね。

子: でも逆に、それがこの学部の面白いところなんだ。興味のあるテーマに沿って、例えば「移民政策をジェンダーとデータの視点で分析する」みたいな複合的な研究もできるから、“自分だけの問い”を育てられるんだよ。

学生の雰囲気は?ガチ系?意識高い系?

親: なんだか学問の内容がハイレベルで、学生も“意識高い系”ばっかりな気がするけど、実際の雰囲気はどう?

子: たしかに、社会問題への関心は高い学生が多いけど、堅苦しい雰囲気じゃないよ。むしろ「やさしくて思慮深い」っていう印象かな。みんなそれぞれのテーマに真剣に向き合ってるから、互いに刺激を与え合える環境になってるんだ。

親: 女子大ならではの安心感もあるのかしら?

子: うん。少人数制で、先生との距離も近いし、同性の中で安心して自分の考えを発信できるのはやっぱり大きい。互いの違いを尊重しながら学び合える雰囲気があって、「共感と論理」のバランスがすごくいい学部だと思う!

就職先は?専門性はどう評価される?

親: 総合政策って聞くと、“専門がない”ように見えて、就職はどうなの?ちゃんと評価されるのかしら。

子: そこは安心して大丈夫!「調べて・考えて・伝える」っていう力は、どんな仕事でも活きるから、進路はすごく多様だよ。たとえば、政策系なら官公庁や自治体、グローバル系なら国際協力や外資系企業、データ分析系ならITやコンサル、あとは教育・メディア・広告など、幅広く活躍してる先輩がいる。

親: 女子大だからこそ、女性のキャリア支援も充実してそうね。

子: うん!キャリア支援センターが個別面談やES添削、OG訪問サポートを丁寧にやってくれるし、先輩のつながりを活かした「女性の働き方講座」も定期的に開催されてるよ。

主な就職先例:

  • 官公庁・自治体(国家一般職、都庁、市役所)
  • 国際協力機関(JICA、UN Women、NGO)
  • IT・コンサル(アクセンチュア、NTTデータ、PwC)
  • メディア・広告・出版(NHK、電通、朝日新聞出版)
  • 金融・人材・教育・大学院進学(東京大学公共政策大学院、津田塾大学大学院)

印象に残った授業やプロジェクトは?

親: 大学生活で「自分が変わった」と思えるような授業はあった?

子: 「データと物語の交差点」という授業が印象的だったな。数字だけじゃ人の心は動かないし、物語だけでも説得力が足りない。だから「どうやって両方を活かして社会に訴えかけるか」を実践的に学んだんだ。最終課題では、SDGsの課題をデータとストーリーで伝えるプレゼンをやって、めちゃくちゃ緊張したけど成長できた!

最後に、保護者の方へひとこと

親: 現代的な内容で、たしかに面白そうだけど……進路が読みにくい分、少し不安もあるのよね。

子: それは分かる。でも逆に言えば、「自分の進路を自分で切り拓く力」が身につく学部でもあるんだ。社会を多面的に見つめて、現場と向き合い、言葉と数字で伝える――そんな力を持った女性って、どの時代でも必ず求められる存在になると思うよ。

親: どんな子に向いてると思う?

子: 「社会のモヤモヤを見過ごせない子」「理屈だけじゃなく行動にも移したい子」「自分の言葉で世界を変えたい子」――そんな子には、ぴったりな学部だよ!

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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