法学部って“堅い”学部?難しそう…
親: 法学部って、なんか難しそうで固いイメージあるんだけど、大丈夫かしら…?
子: それ、よく言われるけど実際はもっと**「人間的」な学びなんだよ。
東海大学の法学部では、法律=人を縛るルールじゃなくて、「人の尊厳を守るための道具」っていう視点で学んでいくの**。
親: なんだか難しいことをやってるイメージだけど、実際の学びってどんな感じ?
子: 意外と身近なテーマが多いよ。「消費者トラブル」「ネットでの誹謗中傷」「アルバイトでの労働問題」みたいな、“自分の人生にかかわるルール”から学ぶんだ。
どんなことを学ぶの?判例だけじゃない“人と社会の物語”
親: 法学って、六法全書を丸暗記…みたいなイメージだけど、そういう感じなの?
子: 確かに条文も大事だけど、本質は「人と人とのトラブルをどう解決するかを考える力」を養う学問なんだ。
条文を読んで終わりじゃなくて、その裏にある人の気持ちや社会背景まで考える授業が多いよ。
たとえば…
- 民法:相続・契約・家族のルール=「日常生活と法律の関係」
- 刑法:犯罪と刑罰=「人を裁くとはどういうことか」
- 憲法:人権・表現の自由=「国家と個人のバランス」
- 労働法:働く人を守る仕組み
- 国際法・環境法などの時事的分野も!
親: 生活に深く関わっているのね。
子: うん、法律って「難しい理屈」じゃなくて、「誰かが困ったときに、それをどう助けるか」の仕組みなんだなって思うようになったよ。
授業はどう進むの?ディスカッションもあるの?
親: 法学って、黙々と本を読むばかりの印象だけど、授業ってどうなの?
子: 東海大学では、グループワークやディスカッション形式の授業も多いんだ。
たとえば、ある事件の判例をもとに「どっちの主張が正しいと思う?」「他に解決策はあった?」みたいに対話型で進める授業があるよ。
親: 法律って“正解がひとつ”って感じがするけど、違うの?
子: むしろ逆で、「何を大切にするか」で答えが変わる世界なんだよね。
だからこそ、人の話を聞く力、自分の意見を組み立てる力がすごく鍛えられるよ。
学生の雰囲気は?真面目?ロースクール志望ばかり?
親: 法学部って、ひたすら真面目で静かな子が多い印象だけど…実際はどう?
子: もちろん真面目な子も多いけど、みんなが“法律のプロ”を目指してるわけじゃないから、いろんなタイプの子がいるよ。
- 公務員を目指す堅実タイプ
- 法律知識を活かしたビジネス職を狙う子
- 社会問題や人権に興味がある、考えるのが好きな子
どの子にも共通してるのは、「人の困りごとに関心をもって、仕組みから解決したい」って気持ちがあるところかな。
親: じゃあ、黙々と本を読むだけじゃなくて、“人の気持ちを考えるタイプ”の子にも向いてるのね。
子: そうだね!むしろ人の痛みに寄り添える子のほうが、いい学び方ができると思うよ。
就職はどう?法律系以外にも行けるの?
親: 法学部って、裁判官や弁護士になれなきゃ意味がないんじゃないの?
子: それは完全に誤解!
弁護士やロースクール進学はほんの一部で、実際には「法を知っている人材」として企業や公務員に進む人が多いよ。
たとえば…
- 【公務員】市役所、県庁、警察官、消防士、税務署
- 【企業】金融・保険・不動産・商社などの総合職、法務部門
- 【一般職】コンプライアンス・労務・顧客対応・営業支援など
- 【進学】法科大学院や大学院で専門を深める道も
親: 法律って、社会のあらゆるところに関わっているものね。
子: うん。だから、「どの仕事に就くか」より、「どう生きるか」に効く学びって言われてるんだ。
判断力、交渉力、伝える力…全部、法学の学びから育つよ。
印象に残った学びは?裁判傍聴で感じたこと
親: 何か心に残ってる授業とか、経験はある?
子: 裁判所の傍聴実習がすごく印象的だった。
加害者にも被害者にも、それぞれの人生があって、「法律で裁く」って簡単に言えないものだなって感じた。
あと、先生が言ってた「法律は万能じゃない。でも、私たちが“次どう生きるか”を考えるための道しるべにはなる」って言葉が、今でも忘れられない。
最後に、保護者の方へ
親: 法学部って、もっと冷たい感じかと思ってたけど、聞いてみると“人間のための学問”って印象に変わったわ。
子: まさにそう。東海大学の法学部は、「法律=人を守る道具」として学ぶ学部。
冷たい理屈じゃなくて、あたたかい視点で社会と人を見つめ直す場所だよ。
親: どんな子に向いてると思う?
子: 「人の役に立ちたい」「不公平なことにモヤモヤする」「仕組みから社会を良くしたい」――
そんなやさしくて、まじめで、でも柔軟な思考ができる子にぴったり!
“正義とは何か”を、自分の言葉で考えられる子になれる学部だよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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