人文学部ってなにをするの?文学部とは違うの?
親: 「人文学部」って聞くと、文学部みたいな印象だけど、どう違うの?
子: たしかに似てるけど、人文学部は文学だけじゃなく、哲学・歴史・心理・言語など、“人間”に関するあらゆる領域を扱う学部なんだよ。
つまり、「人ってなんだろう?」「社会ってどう成り立ってきたんだろう?」をいろんな角度から深掘りする学問なんだ。
親: ふだんあまり考えないような、大きなテーマと向き合うんだね。
子: そう。東海大学の人文学部は、答えのない問いに向き合う姿勢を大切にしてるんだ。
どんなことが学べるの?“人間”を多角的に読み解く
親: 人間について学ぶって、具体的にはどんな分野があるの?
子: 東海大学の人文学部では、大きく分けて次のようなテーマを学べるよ:
- 文学:日本文学、英米文学、物語の構造や言葉の美しさを味わう
- 歴史学:日本・世界の歴史を、現代とのつながりから読み解く
- 哲学・倫理:人間の本質、生き方、自由や善悪について深く考える
- 心理学:心の仕組み、人間関係、発達や行動のメカニズムを探る
- 文化人類学・宗教・思想:異文化の価値観を知り、世界の多様性を理解する
親: 学問というより“人生を考える”学部って感じもするね。
子: まさにそう!人文学って、“人の心”や“社会の意味”をじっくり見つめる学問なんだよ。
授業のスタイルは?対話やディスカッション中心?
親: 講義中心なの?それとも、話し合ったり書いたりするの?
子: 両方あるけど、「問いを深める授業」が多いね。
ディスカッションや少人数ゼミでは、「自分はどう考えるか」「他者とどう違うか」を言葉にする練習ができるよ。
たとえば…
- 哲学の授業で「幸福とは何か?」を討論
- 小説の読解で“登場人物の心”を心理学的に分析
- 歴史ゼミで「ある時代の庶民の暮らし」から現代社会を考察
- 映画や芸術作品を読み解く文化批評の授業も人気!
親: 答えのある勉強じゃないからこそ、考える力が育つのね。
子: そう!“思考の深さ”と“言葉にする力”が、じわじわと伸びる学びだと思うよ。
学生の雰囲気は?まじめ系?おだやか系?
親: 人文学部って、おだやかで知的な子が多いイメージだけど実際は?
子: うん、落ち着いた雰囲気の子が多いのは確か。でも、みんなが静かなわけじゃなくて、
- 本が好きで知的好奇心が強い子
- 他人の考えをじっくり聞くタイプの子
- 社会問題や教育に関心のあるアクティブな子
- 詩や哲学が大好きな感受性の強い子
みたいに、“思考を深めるのが好き”っていう共通点があると思う!
親: 表には出さないけど、“内面が熱い”ってタイプね。
子: まさに!目立たないけど“思考の体力”がある学生が多いんだ。
就職はどう?専門性が活かせるの?
親: 文系全般に言えることだけど、人文学って就職にどうつながるのか不安で…
子: それ、よく言われるけど、実際はいろんな業界に進める力があるよ。
なぜなら人文学部の学びは、「考える・伝える・共感する」力が高く評価されてるから!
進路の一例:
- 【教育・出版】中高教員(国語・倫理など)、学習塾、編集・出版・ライター
- 【一般企業】メーカー・広告・IT・小売・サービスなどの企画・広報・営業
- 【公務員・NPO】文化行政、図書館司書、地域づくり団体など
- 【大学院】心理・文化・哲学・教育などの研究をさらに深める道も
親: 「思考力」や「人間理解力」がある人って、実はどこでも重宝されるのかもね。
子: そう!“専門スキル”より、“汎用スキル”が強い学部って感じだよ。
印象に残った学びは?“人を理解する喜び”を知った瞬間
親: なにか印象に残ってる授業や出会いはあった?
子: 心理学のゼミで、「人はなぜ他人に共感するのか?」っていうテーマに取り組んだとき、“人の痛みを想像する力”って、知識じゃなくて“態度”なんだなって感じた。
親: 知識を積むんじゃなくて、“自分の見方が変わる学び”なのね。
子: うん。人文学って、“他人を見る視線”と“自分を問い直す視点”の両方をくれるんだ。
最後に、保護者の方へ
親: 文系学部の中でも、人文学部ってとくに“深く考える学び”が多いのね。
子: うん。東海大学の人文学部は、「正解がない問い」に向き合える強さとやさしさを育ててくれる学部。
すぐに答えが出なくても、“自分で考える力”が人生のあらゆる場面で効いてくると思う。
親: どんな子におすすめの学部だと思う?
子: 「人間や社会に興味がある」「深く考えることが好き」「表現や共感を大事にしたい」――
そんな**“言葉と心で世界を理解したい子”には、ぴったりな学部**だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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