海洋学部って何を学ぶの?船に乗るだけじゃない?
親: 海洋学部っていうと…やっぱり船に乗って、漁業とか航海の訓練をするイメージだけど、そんな感じ?
子: 半分正解で、半分ちがう!
東海大学の海洋学部では、「海そのもの」だけじゃなく、海を通じて“地球の未来”を考える学びがあるんだ。
たとえば、海洋環境の保全・海の生き物・航海術・気象・水産資源・探査技術まで、ほんとに幅広いよ!
親: じゃあ、理系的な自然科学から、社会的な問題まで学べるのね。
子: そう!“海”を切り口に、人間と自然のつながりを多角的に見つめる学問なんだよ。
どんな分野があるの?“海の総合大学”って本当?
親: 学科とか専攻はどうなっているの?
子: 東海大学の海洋学部には、大きく5つの学科があるよ:
◉ 航海工学科
– 船の運航・操縦・海図・レーダー・海難事故対策など。
– 国家資格「海技士(航海)」の取得もめざせる、まさに“プロの船乗り養成”コース。
◉ 海洋地球科学科
– 海底の地形・海流・地震・火山・気象などを科学的に分析。
– 「地球スケールの自然現象」を読み解くのが得意な学科。
◉ 海洋生物学科
– 魚・サンゴ・プランクトン・クジラまで!海の生態系をフィールドワーク中心で研究。
– 水族館や自然保護に興味のある学生が多い。
◉ 水産学科
– 水産資源の持続可能な利用、養殖、食品開発など。
– 「海の恵みを守る×食の未来を支える」学びが中心。
◉ 海洋文明学科
– 海と人類の歴史・文化・貿易・国際問題など、海から“人間社会”を見つめ直す。
– 文理融合型で、グローバルな視点を持った学生に人気!
親: 海にまつわる“なんでも学べる”って感じね。
子: そう!だから**「海のことなら東海」って言われるくらい、全国でも唯一無二の学部なんだよ。
実習はどんな感じ?本当に船に乗るの?
親: 実習って、ほんとに船に乗るの?それって大変そうだけど…
子: 乗るよ!でもそれが一番の魅力でもある!
東海大学の海洋学部には、**自前の実習船「望星丸(ぼうせいまる)」**があって、乗船実習が本格的に行われてるんだ。
たとえば…
- 船の操縦や海図の読み方を学ぶ実習(航海工学科)
- 海洋観測機器を使った水温・塩分・深度測定
- 海の生き物を採取→その場で解剖・解析
- 伊豆・静岡の沿岸でのフィールドワークも豊富!
親: 教室だけじゃない、リアルな学びが詰まってるのね。
子: そう!「自分の目と体で感じた海」だからこそ、学びの実感がぜんぜん違うんだよ。
学生の雰囲気は?体育会系?自然系?好奇心系?
親: 海洋学部って…やっぱり体育会系の男子が多い?
子: そういうイメージもあるけど、実際はすごく多様でのびのびした空気だよ!
- 船や海にロマンを感じる“冒険好き”なタイプ
- 海洋生物や環境に興味のある“自然派”の子
- グローバルな視点で海洋問題に取り組みたい“社会派”の子
- おっとりした子や静かに研究するタイプも普通に多い!
親: 男子ばかりではないの?
子: 女子学生も増えてるよ!特に海洋生物・海洋文明・水産系は女子比率が高めなんだ。
卒業後はどんな進路に?就職先の幅は?
親: 海洋って就職のイメージがあまり湧かないんだけど、実際はどう?
子: 意外と幅広いよ!学科ごとに特徴があるけど、たとえば:
- 【航海・運輸】海運会社、商船会社、海技士、海上保安官など
- 【研究・技術】水産試験場、気象庁、研究機関、海洋調査会社
- 【環境・エネルギー】海洋保全NPO、再生可能エネルギー企業など
- 【食品・流通】水産加工、食品開発、流通企業
- 【教育・公務】高校理科教師、博物館・水族館、国や自治体の海洋政策担当
親: 専門性が高いぶん、“その分野で活躍できる場所”があるのね。
子: うん!しかもフィールド型の学びだから、実務力や応用力が高く評価されてるんだ。
印象に残った学びは?“生きた海”との出会い
親: 実際に体験してみて、なにか忘れられないことはあった?
子: 駿河湾で海洋観測をしたとき、深海から揚がってきた生き物の神秘的な姿に、ほんとに感動した!
「この世界には、まだまだ知らないことがいっぱいあるんだ」って思って、海を研究することの意味を実感したよ。
最後に、保護者の方へ
親: 海洋学部ってちょっと特殊なイメージだったけど、話を聞いてすごく魅力的に感じたわ。
子: 東海大学の海洋学部は、**「地球規模で自然と人を考える視野」と、「リアルな経験を通して学ぶ実践力」を育ててくれる学部。
机の上だけじゃ得られない、“五感で学ぶ学問”**がここにはあるんだ。
親: どんな子におすすめだと思う?
子: 「自然が好き」「地球のしくみに興味がある」「教室の外で学びたい」――
そんな**“探究心と行動力をあわせ持った子”にぴったり!**
「海を学び、未来を変えたい」と願うなら、まさにここが出発点だよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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