「理学部」って何をするの?工学部とは違うの?
親: 理学部って、なんとなく「理系の中でもお勉強系」って感じがするけど…工学部とは何が違うの?
子: 簡単にいうと、**工学部は“使う技術”、理学部は“仕組みを知る学問”**って感じかな。
東海大学の理学部では、自然の法則や数式の美しさをじっくり解き明かすんだよ。
親: じゃあ、ものを作るというより、考える・分析するイメージ?
子: そう。たとえば「なぜ空は青いのか?」「物質はどう反応するのか?」っていう**“根本の問い”に向き合うのが理学部**。
でもそれが、最終的には薬・材料・環境・教育など、社会を支える基盤になるんだ。
どんなことを学ぶの?“自然を深く知る”4つの探究
親: 学科ってどんなふうに分かれてるの?
子: 東海大学の理学部には、以下の4学科があるよ:
◉ 数学科
– 抽象的な構造や論理を研究。AI・データ分析・金融工学などにも応用される。
◉ 物理学科
– 宇宙、量子、電磁気、光など「この世界の成り立ち」を解明。
◉ 化学科
– 分子・物質の構造や反応を学び、新素材・医薬・環境分野にもつながる。
◉ 生物学科
– 細胞、遺伝、進化、生態系など「生命の不思議」を研究。
親: 自然のことを、それぞれの視点から深く掘っていくのね。
子: そうそう。理学って「探究する楽しさ」を一番味わえる学問だと思う。
授業や研究はどんな感じ?座学ばかりじゃない?
親: 理学部って、ずっと座って数式やデータと向き合う感じなのかしら?
子: たしかに理論中心の科目もあるけど、実験・観察・フィールドワークもすごく重視されてるよ!
たとえば…
- 物理実験でレーザーや回路を扱う
- 化学実験で新しい化合物の合成や分析
- 生物では海・山に出かけて野外観察
- 数学も、統計ソフトやコンピュータ演算を用いたデータ処理演習
親: 頭だけじゃなく、手も動かす学びなのね。
子: うん。“わかる”と“やってみる”の往復があるから、納得感がすごい。
研究室に入ってからは、自分で問いを立てて実験・考察していく時間がどんどん増えるよ。
学生の雰囲気は?やっぱり静かめ?真面目?
親: やっぱりおとなしい、理系っぽい子が多いのかしら?
子: うん、たしかに派手な子は少なめだけど(笑)、“静かだけど芯がある”タイプの子が多い印象かな。
- 黙々と研究に打ち込むタイプ
- 小さいころから自然や宇宙が好きだった子
- 探究心が強くて、一つのことに深くのめり込む子
- 数式に“美しさ”を感じる、感性派の数学好き
親: 落ち着いていて、自分のペースで進んでいくタイプが多そうね。
子: そうだね。でも、一つの分野をとことん好きでいられるって、すごくかっこいいと思うよ。
就職はどうなの?研究者しか道がないの?
親: 理学部って、“研究者になる人”のための学部って感じだけど、就職先は限られてるの?
子: 実はそんなことないよ!理学部出身の人って「論理的に考えて、丁寧に物事を進められる人」として、企業でもすごく重宝されてるんだ。
主な進路は…
- 【メーカー・化学・技術職】研究開発、品質管理、分析業務
- 【IT・金融】データ分析、システム設計、金融エンジニア
- 【教育】中高の理科・数学教員、塾・教材制作
- 【大学院進学】さらに研究を深める人も多い
親: 数理的思考って、いろんな分野で活かされてるのね。
子: うん、“すぐ役立つ”より“ずっと役立つ”力が身につくのが理学部だと思うよ!
印象に残った学びは?“目に見えない世界”が見えた瞬間
親: あなた自身、何か心に残ってる授業や実験ってある?
子: 化学の授業で、分子が光を吸収して反応する瞬間をスペクトルで見たときかな。
“目に見えない世界”がグラフや色で表現されて、「あ、今これが起きてるんだ!」って実感した瞬間がすごく感動的だった。
親: 理学部って、見えないものを見ようとする学問なのね。
子: まさに。自然の中にある“隠されたルール”を一つずつ解き明かしていく感覚が、本当に楽しいんだよ。
最後に、保護者の方へ
親: 理学部って、ちょっと閉ざされた世界の学問かと思っていたけど…実はすごく未来につながっているのね。
子: 東海大学の理学部は、「問い続ける力」「真実を探る姿勢」をじっくり育ててくれる場所。
実験や研究を通して、自分の手で「わかる」を積み上げていける喜びがあると思う。
親: どんな子に向いている学部だと思う?
子: 「どうして?」「なぜこうなる?」って考えるのが好きな子。
派手さよりも“深さ”が好きな子。“わからないこと”にワクワクできる子には、本当に向いてる学部だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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