【親向け】福井県立大学 生物資源学部の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!

生物資源って何を学ぶの?農学部とは違うの?

親: 「生物資源学部」って聞き慣れないけど、農学部みたいなもの?

子: 農学の要素もあるけど、それだけじゃないんだ。福井県立大学の生物資源学部は、**「自然」「農業」「環境」「バイオ」**など、地球や地域の“いのちの資源”を幅広く学ぶ学部だよ。

親: いのちの資源って?

子: 森や川、作物や微生物、それらを生かす技術や地域社会まで含まれるんだ。
つまり、人間と自然が共に生きる未来をつくるための学問ってこと!


どんなことを学ぶの?4つの専門フィールド

親: 実際にどんな授業があるの?

子: 学びの軸は4つのフィールドで構成されてるよ:

① 自然環境と生態系の理解

  • 森林・水辺・里山などの生態調査
  • 動植物の行動・生態・多様性を学ぶ
  • GIS(地理情報システム)などの調査技術も使用

② 食と農のしくみ

  • 農作物の栽培、生産技術、農業経済
  • 食品加工や地産地消の取り組み
  • 伝統農法と現代農業の比較

③ バイオテクノロジー・微生物利用

  • 遺伝子・細胞・微生物を扱う生命科学
  • 環境修復や農業支援に役立つバイオ技術
  • 実験重視の授業で“使える知識”が身につく

④ 地域づくり・資源循環

  • 持続可能な農村・山村づくり
  • 再生可能エネルギー、循環型社会の設計
  • 現場の課題にチームで取り組む地域プロジェクト型授業

親: 理系っぽいけど、地域社会や暮らしにも関わる学問なのね。

子: そう!**“自然科学×社会課題”という組み合わせが、この学部のユニークなところだよ。


フィールドワーク中心?実験もある?

親: 教室での勉強だけじゃないの?

子: もちろん!野外実習や実験が豊富で、「五感で学ぶ」ことを大切にしてるんだ。

  • 森や河川での動植物調査
  • 土壌や水質のサンプル採取と分析
  • 実験室でのDNA抽出や微生物培養
  • 農家や地域団体との共同プロジェクト

親: 自然の中で学べるって魅力的ね。

子: うん、**「現場から社会を見る力」**が育つ学びだよ。


学生の雰囲気は?どんなタイプが多い?

親: 理系だけど、工学部ほどカチッとしてないイメージだけど…

子: そうだね、おだやかで自然好き、地域好きの子が多い感じだよ。

たとえば…

  • 生き物が好きで動植物に詳しい子
  • 環境問題や農業に関心がある子
  • 地元で何かを作りたいという思いを持つ子
  • 研究よりも現場重視で動ける子 など

親: 自然と人、両方に関心がある子に合いそうね。

子: うん、「静かな情熱を持った子」が多い学部だよ!


就職は?理系進学と公務員、地域就職が強い

親: 就職先って限られてるのかしら?研究職だけ?

子: 研究職もあるけど、地域就職・公務員・民間企業と進路は多彩なんだよ。

●主な進路

  • 農業・環境・食品関連企業(研究、開発、品質管理)
  • 地方自治体(農林水産・環境系の公務員)
  • 教員(高校理科・農業など)
  • 大学院進学→研究職や専門技術職
  • NPO法人や地域づくり団体で活躍する人も

●資格や支援体制

  • 高校教諭(理科・農業)免許取得可能
  • 環境再生医、技術士補、生物分類技能検定などの受験支援
  • キャリアセンターと教員のダブルサポート体制

親: 地元志向の子にも、社会で広く活躍したい子にも対応してるのね。

子: うん、“地に足のついた理系進路”を実現できる学部だよ!


印象に残った学びは?自然に触れながら「生きる力」を学ぶ

親: 今までで印象的だった授業は?

子: 川の生態調査に行った授業かな。

水の流れや魚の数を記録して、川の健康度を調べたんだけど、
自然が教えてくれることの多さにびっくりした。

教科書じゃわからない**“生きた学び”が、現場にはある**んだって感じたよ。


最後に、保護者の方へ

親: 「生物資源」って、すごく今の時代に合った学問なのね。

子: そう。福井県立大学 生物資源学部は、「自然と人の共生」を科学と行動で学ぶ場所なんだ。

  • 環境・農・バイオ・地域社会を横断的に学べる
  • 実験も現場も重視した実践的カリキュラム
  • 地域と連携しながら「持続可能な社会」を考える力が育つ

親: どんな子に向いてると思う?

子: 「自然が好き」「地域の役に立ちたい」「理系だけど人の暮らしにも関心がある」――
そんな**“探究心とやさしい視点を持った子”**にぴったりの学部だよ!

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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