恐竜学部って本当にあるの?恐竜が好きなだけで入れるの?
親: 「恐竜学部」って、そんなユニークな学部が本当にあるの?
子: 正式には「恐竜学部」という名称ではないけど、福井県立大学には**“恐竜を中心とした古生物・地質学を専門に研究できる教育・研究組織”**があるんだ。
具体的には「恐竜学研究所」や「地域恐竜古生物学研究センター」などと連携して、**実質“日本唯一の恐竜学部的存在”**として注目されているよ!
どんなことを学べるの?恐竜だけじゃなく、地球の歴史そのもの
親: 恐竜って、子どもの頃に図鑑で見るようなイメージなんだけど、大学で何を学ぶの?
子: 福井県立大の「恐竜学」では、次のような分野を専門的に学べるよ:
● 古生物学
- 恐竜や魚竜、アンモナイトなど絶滅生物の骨格や化石の研究
- 生態系の進化や環境変動との関係を探る
● 地質学・層序学
- 地層の調査、岩石・鉱物の分析
- 化石がどの時代のものか、どのように保存されたかを読み解く
● 博物館学・科学教育
- 恐竜化石の展示・発信・教育普及の手法を学ぶ
- 福井県立恐竜博物館との連携授業・実習も多数!
親: 「恐竜を調べる」って、ただのロマンじゃなくて、科学として成り立ってるのね。
子: そう、恐竜を通じて“地球の歴史と生命の進化”を総合的に学ぶのがこの学問なんだよ!
実習や調査は?現地発掘って本当にできるの?
親: 教室での勉強だけじゃなくて、実際に恐竜の化石を掘ったりもできるの?
子: できる!むしろそれが最大の魅力!
福井県立大学では、勝山市の恐竜化石発掘現場や野外調査がカリキュラムに組み込まれてるんだ。
- 勝山市手取層群での野外発掘調査
- 骨格のクリーニング・分類・研究
- 恐竜博物館との共同プロジェクトや展示体験もあり
親: 本物の研究者みたいな体験ができるのね。
子: うん、フィールドと研究室の両方で“地球と生命”に触れられるのは、本当に貴重だよ!
学生の雰囲気は?マニア?研究好き?
親: 恐竜が好きな子ってオタクっぽいイメージだけど、実際の学生はどんな感じ?
子: もちろん「恐竜大好き!」っていう子は多いけど、全体的には地道にコツコツ研究する誠実な子が多いかな。
- 恐竜マニアだけど論理的な“研究型”
- 地層・化石・鉱物などにも興味のある“自然派”
- 博物館や教育にも関心のある“発信型”
- 地元福井や地域創生に関心のある“地域志向型”
親: 「好き」を原動力にできるって素敵な学び方ね。
子: そう、“ロマン”と“学問”を両立できる場所だと思うよ!
卒業後の進路は?恐竜研究だけで食べていけるの?
親: 恐竜の研究って、仕事になるの?博物館以外にも道があるのかしら?
子: 実は幅広いよ!恐竜を入り口に、研究・教育・博物館・自然系企業・公務員など多彩な進路があるんだ。
主な進路:
- 博物館・自然史資料館(学芸員・教育普及)
- 地方自治体(環境・文化財・教育関連部署)
- 環境調査会社・ジオパーク事業・観光資源開発
- 大学院進学 → 研究者、大学教員、研究機関職員
- 教員(理科・地学)、科学コミュニケーターなど
親: 恐竜だけじゃなく、“自然を活かす知”が活きる道があるのね。
子: うん、「過去の地球を知って、未来の地球を考える」ことが、今の時代にはすごく価値があるんだ!
印象に残った学びは?化石に触れた瞬間の感動
親: あなたが一番感動したのって、どんな瞬間だった?
子: やっぱり、初めて野外調査で自分の手で化石を掘り出したとき。
それが1億年以上前の生き物の一部だと知ったとき、「時空を超えて出会った」って感じがして震えたよ。
知識じゃなく、体験として“生命のつながり”を感じた瞬間だったな。
最後に、保護者の方へ
親: 恐竜の学びって、単なる趣味の延長かと思ってたけど、科学・教育・地域活性まで広がる大事な分野なのね。
子: まさにその通り!福井県立大学の“恐竜学部”は、恐竜を入り口にして「地球の過去・現在・未来」を学べる場所。
地域の資源を活かし、世界とつながる研究もできるし、「好き」を社会に活かせる力に変えてくれる学部だと思うよ。
親: どんな子におすすめだと思う?
子: 「恐竜が好き」「自然や地球の成り立ちに興味がある」「学芸員や教育にも関心がある」――
そんな**“好奇心と探究心”を持った子にぴったり!**
“好き”を本気で学びにできる場所を探している子には、心からおすすめしたい学びだよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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