海洋生物資源学部って?水族館の学部なの?
親: 「海洋生物資源学部」って初めて聞いたけど、水族館のことを勉強する学部なのかしら?
子: それも一部あるけど、もっと幅広いよ!
福井県立大学の海洋生物資源学部では、海の生き物や水産資源、海洋環境、バイオ技術まで“海と人の未来”を科学的に考える学部なんだ。
親: 海の資源って、そんなに幅広く学べるものなのね。
子: うん、「海=食料」「海=環境」「海=生命の多様性」っていう視点で、理学・農学・工学・環境学が融合したような学びができるんだ!
どんなことを学ぶの?海・魚・バイオ・環境がつながる学問
親: 具体的にはどんな分野を学ぶの?
子: ざっくり言うと、福井県立大学では次のようなことを体系的に学べるよ:
● 海洋生物学・生態学
- 魚類・甲殻類・プランクトンなどの生態と行動
- 海の食物連鎖や環境変化への応答
● 水産資源・漁業科学
- 水産業の仕組み、漁獲量管理、持続可能な漁業のあり方
- 地域の漁業とSDGsの接点も
● バイオテクノロジー・遺伝資源
- 微生物・海藻・魚類を使った機能性食品や新素材開発
- 水産バイオ・ゲノム解析など先端研究も可能
● 海洋環境・保全
- 海洋汚染、温暖化、藻場や干潟の保全、気候変動との関係など
- 環境DNAや化学分析技術を使った実践型研究
親: 水族館どころか、海全体と人類の未来に関わる学問なのね…。
子: そう、「海のサイエンスで未来を考える」学部なんだよ!
実験や実習は?海での活動もあるの?
親: 名前はかっこいいけど、どこまで本格的に実習があるの?
子: めちゃくちゃ本格的だよ!福井県立大学の強みは、全国でも数少ない“水産系実験船”と“海洋実習拠点”があることなんだ。
- 若狭湾などでの乗船実習(漁業調査・海水分析など)
- 船上での魚類解剖・プランクトン採取・水質調査
- 実験水槽・冷凍保管庫などの充実した学内設備
- 企業や水族館、自治体との共同研究やインターンも可能
親: 実際の現場で学べる環境が整っているのは安心ね。
子: うん、「教科書では学べない、海のリアル」が学べる貴重な学部だよ!
学生の雰囲気は?海オタク?理系ガチ勢?
親: どんな子が多いの?理系でガリガリ系?
子: ガリガリというより、“自然が好き”“生き物が好き”っていう好奇心タイプが多いかな。
- 海の生き物が好きで入学した“観察好き”
- 環境問題に関心のある“社会派”
- バイオ技術に興味がある“研究志向”
- 地元水産業を継ぎたい“実家志望タイプ”も
親: 地道に研究や観察を続けられる、誠実なタイプが多そうね。
子: うん、“海を愛し、海と向き合う気持ち”があれば、どんな子でもなじめる雰囲気だよ!
就職はどう?研究職だけ?水族館職員になれる?
親: 卒業後はどんな進路があるの?就職先が限られそうなイメージも…。
子: 実はめちゃくちゃ幅広いんだよ!
主な進路:
- 水産庁・農林水産省・地方自治体(漁業・環境行政)
- 民間の水産会社・食品メーカー・バイオ企業
- 環境調査会社、分析センター、コンサル企業
- 水族館・博物館・NPO法人などの展示教育職
- 大学院進学 → 研究者・教員・公務員技術職へ
親: 自然や地域、科学をつなぐ仕事が多いのね。
子: うん、“海を軸にいろんな世界とつながる”のが、この学部の強みだよ!
印象に残った学びは?「海の命のつながり」を感じた瞬間
親: 実際に学んでいて印象に残ったことってある?
子: 若狭湾でのフィールド実習で、プランクトンから魚、鳥、そして人間までが**「全部食物連鎖でつながってる」**って感じられたとき。
教科書じゃなくて、自分の目で見て、「命の循環」を実感できたのがすごく印象的だったよ。
最後に、保護者の方へ
親: 海洋生物資源学部って、ロマンだけじゃなくて、実用的で社会的な意義もある学問なのね。
子: 本当にそう!福井県立大学 海洋生物資源学部は、「海と人の未来」をまじめに考え、科学と行動でつなげる学部なんだ。
フィールドとラボの両方で学べて、地域とも世界とも関わりながら、“生き物と共に生きる”力を育ててくれる場所だよ。
親: どんな子にすすめたい?
子: 「海が好き」「生き物が好き」「環境問題に関わりたい」「自然の中で生きる力を育てたい」――
そんな**“好奇心と探究心”を持った子にぴったり!**
海というフィールドで、自分の将来を広げたい子に、心からおすすめできる学部だよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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