【親向け】金沢工業大学 建築学部の学び・雰囲気・就職をやさしく紹介!

建築学部って、家を建てるだけ?デザインだけ?

親: 建築っていうと「設計士さんになる学部」っていうイメージがあるけど、実際は何を学ぶの?

子: もちろん設計も学ぶけど、それだけじゃないよ。
金沢工業大学の建築学部では、建物そのものから都市・まちづくりまで、人が暮らす空間すべてを考えるんだ。

親: デザインだけじゃなくて、構造とか環境のことも?

子: そう。「美しさ」と「安全性」「使いやすさ」「環境への配慮」――その全部をバランスよく学べるのが、建築学部の特徴だよ!


どんな分野を学ぶの?建築×デザイン×技術

親: 建築って幅広そうだけど、金沢工業大学ではどんな科目を学ぶの?

子: ざっくり言うと、次の4つが柱になっているよ:

● 建築設計・デザイン

  • 空間の構成、図面の描き方、住宅・公共建築の設計
  • 実際の設計課題に取り組む演習が中心
  • 手描きもCADも使いこなす

● 建築構造・力学

  • 建物の強度、耐震性、構造設計など
  • 物理や数学を応用して安全性を数値で考える

● 建築環境・設備

  • 空調・断熱・採光・省エネなど「快適な建物」を科学する
  • 環境にやさしい建築(エコ建築)の研究も

● 都市計画・まちづくり

  • 地域の歴史、住民の暮らしとのつながりを考えた街づくり
  • 公共空間や防災、景観なども対象に

親: 家だけじゃなくて、町全体や人の暮らしまでを見てるのね。

子: うん、「空間」と「社会」をつなぐ学びが、建築の一番面白いところなんだよ!


実習や制作はどんな感じ?毎回模型を作るの?

親: 建築って模型作りが多いイメージだけど、やっぱり手作業が多い?

子: 多い!でもそれが楽しいんだ。
金沢工業大学は実技・演習重視の大学だから、以下のような環境がそろってるよ:

  • 建築スタジオ(設計課題に集中できる制作空間)
  • 模型工房(カッター・接着剤・レーザーカッター・3Dプリンタも)
  • 建築設備や構造の実験施設も併設

1年次から模型や図面の課題があり、4年次には卒業制作で本格的な設計プロジェクトに挑むんだ。

親: 毎回、締切との戦いね…。

子: そう、いわゆる「建築徹夜」もあるけど(笑)その分、やり遂げたときの達成感はすごい!


学生の雰囲気は?センス重視?努力型?

親: 建築学部って“センスがある人向き”って感じだけど、みんな芸術家タイプなの?

子: そんなことないよ!コツコツ型・論理型の学生も多いし、みんな「住む人のことを考える」視点を大事にしてる。

  • 美術が得意な“デザイン派”
  • 数学・物理が好きな“構造派”
  • 地域課題や福祉に関心がある“社会派”
  • 新しい建材や設備に興味がある“技術派”

親: 多様な個性が生きる学部なのね。

子: うん。「人のために空間をつくる」っていう想いさえあれば、いろんなタイプが活躍できるよ!


卒業後の進路は?一級建築士になれる?

親: やっぱりみんな建築士を目指すの?

子: もちろん!KITの建築学部は一級建築士の受験資格を卒業と同時に得られる指定校だから、建築士志望の子には最適だよ。

主な進路先:

  • 建築設計事務所(住宅設計、商業施設など)
  • 建設会社・ゼネコン(現場監督、施工管理)
  • インテリア・リフォーム会社
  • 公務員(建築技術職、都市計画、景観担当など)
  • 大学院進学 → 建築研究職や教員へ

親: 建築だけでなく、空間全体のプロになれるのね。

子: そう!“かたちをつくる力”と“社会に貢献する視点”が両方育つ学部なんだ。


印象に残った学びは?「人を考える建築」の意味

親: あなたが印象に残った授業ってある?

子: 高齢者施設の設計課題で、「車椅子の目線」で空間を考えるっていう授業があってね。
入り口の段差、廊下の幅、トイレの配置…「自分がそこにいるつもり」で設計してみて、建築って“共感”なんだなって思ったよ。


最後に、保護者の方へ

親: 建築って「図面を描く」だけじゃなくて、「人の暮らしを考える」学問なのね。

子: まさにそう。金沢工業大学 建築学部は、技術と感性のバランスを取りながら、“人と社会の未来”を形にする学部なんだ。
「つくることが好き」「人の役に立ちたい」「ものづくりに誇りを持ちたい」――そんな想いがある子には、ぴったりだよ!

親: どんな子にすすめたい?

子: 「手を動かして考えるのが好き」「空間や街並みに興味がある」「人の暮らしを支えたい」――
そんな**“考える手”を持つ子におすすめ!**
自分のデザインが、いつか誰かの“日常”になるって、素敵だと思わない?

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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