「生活環境学部」って何を学ぶの?“暮らし”を科学するプロになる学部
親: 「生活環境学部」って名前からしてふわっとしてるけど、実際には何を勉強するの?
子: 一言でいうと、“衣・食・住・福祉”の分野から、生活を豊かにするための知識と技術を学ぶ学部だよ。家庭科っぽく聞こえるかもしれないけど、実はめちゃくちゃ実践的で専門的なんだ。
親: へぇ、暮らしに関わるってことは、どんな職業にもつながりそうね。
子: うん。栄養士、建築士、福祉職、住空間デザイナー、食品や衣料品関連企業の企画や開発まで、本当に幅広い進路につながるんだ!
学びの特徴①:3つの専門領域で“生活の質”を追求する
① 食生活専攻 ― 管理栄養士・栄養のプロを目指す
- 管理栄養士国家試験対応カリキュラム
- 解剖生理学、栄養学、公衆衛生、臨床栄養など医学的な科目も
- 調理・食品実験、給食マネジメント実習も充実
子: 病院・学校・福祉施設・自治体など、“食で人を支える”プロになれる!
② 住生活専攻 ― 住まいと暮らしの空間を科学する
- 建築・インテリア・ユニバーサルデザイン・福祉住環境
- 建築士受験資格に対応、構造・法規・CADも学べる
- 家庭から公共空間まで「住まう」こと全体を考える学び
親: 家や建築って理系だけのものと思ってたけど、暮らし目線から学ぶのも大事なのね。
子: 特に女性目線の空間設計や、バリアフリー設計が重視されてるよ!
③ 被服学専攻 ― 衣料・デザイン・福祉を融合した学び
- 被服構成、服飾文化史、色彩学、被服心理、繊維科学など多角的に学ぶ
- 福祉用衣料・高齢者衣料など、衣の視点からの生活支援も重視
- ファッション企画・服育・商品開発・色彩検定にも対応
子: おしゃれや衣装に興味のある子も、しっかり“学問”として追求できるんだ!
学びの特徴②:実習・演習・資格支援がとにかく豊富!
実習中心のカリキュラムで“暮らしの専門職”に直結
- 給食施設を模したキッチンでの大量調理実習(食生活専攻)
- 製図・模型・3Dソフト・CADを活用した建築設計演習(住生活専攻)
- 被服製作・染色・ファッションショーなど(被服学専攻)
親: 実践的な力がつくのは、就職のときにも安心ね。
子: ただ知識を詰め込むんじゃなくて、“手を動かして学ぶ”ことを大切にしてるよ!
国家資格・検定取得に強い!
- 管理栄養士(食生活専攻)
- 一級建築士・二級建築士(住生活専攻)
- 食品衛生管理者、栄養教諭、家庭科教員免許
- 色彩検定、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター
子: 先生たちが国家試験対策まで面倒見てくれるから心強いよ!
学生の雰囲気は?丁寧で協調性のある、暮らしと人にやさしい子が多い
親: 生活系の学部って、やわらかい印象だけど…実際はどう?
子: うん、まじめで協調性がある子が多いよ!食や住まい、衣に興味があるから、人を支えたい気持ちが強いタイプが多い印象。
親: 将来家庭を持つことも見据えて、自分の生活力も高まりそうね。
子: それもある!だから“人としての基礎”をしっかり築ける学部なんだよ。
卒業後の進路は?国家資格+生活の知識で幅広く活躍!
主な就職先
- 病院、福祉施設、学校(管理栄養士・栄養教諭)
- 建設会社、住宅メーカー、リフォーム・インテリア企業(建築士)
- アパレル業界、被服関連メーカー、色彩・デザイン事務所
- 地方自治体(福祉職、家庭科教員、技術職)
- 食品メーカー、日用品・生活雑貨の企画職、流通・販売
就職支援も充実!
- 専門職向けガイダンス+ポートフォリオ・作品集支援
- 国家資格のための模試・補講・少人数指導あり
- 女性のキャリア支援講座、就職活動フォローも万全
親: 将来、資格を活かして安定して働けそうね。
子: そう!「生活力×専門性×資格」で、女性としても将来に強い学びが得られるんだ!
保護者の方へ〜こんなお子さんにおすすめ!
親: 実生活に根ざしながら、専門性を高められるのはとても魅力的ね。
子: だから、こんなお子さんにぴったりだよ:
- 食や健康、住まいや衣服に強い関心がある
- 人の暮らしや生活支援にやりがいを感じる
- 手を動かす実習や実験が好き
- 将来は専門資格を活かして働きたい
- 生活と仕事を両立したいと考えている
親: 「生活の質を高めること」が、仕事にもつながるなんて素敵ね。
子: うん!**「暮らしを支えるプロになりたい」**って思う子には、生活環境学部はまさに理想の場所だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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