「農学食科学部」って?“食”を科学し、未来を創る学び
親: 「農学食科学部」って、どんなことを学ぶの?
子: 一言で言うと、「食」に関わるすべてを科学的に学ぶ学部だよ。2024年に新設されたばかりで、農学・栄養学・食文化を融合させた新しい学びができるんだ。
親: 新しい学部なのね。どんな学科があるの?
子: 「農学生命科学科」「栄養科学科」「和食文化科学科」の3つがあって、それぞれの専門分野を深く学べるよ。
学びの特色|3学科で“食”を多角的に探究
● 農学生命科学科
- 「ゲノムから生産・流通まで」の方針で、生物機能の開発とその高度利用技術、それらの社会経済的側面について教育・研究を行う
- 植物育種学、細胞工学、遺伝子工学、果樹園芸学、植物病理学などの専門分野を学ぶ
- 附属農場や動物飼育施設など、充実した教育・研究施設を活用した実験・実習が特徴
● 栄養科学科
- 「食」と「健康」を取り巻く要因を総合的にとらえ、望ましい食生活のあり方について教育・研究を行う
- 食事科学、食環境安全性学、健康科学などの専門分野を学ぶ
- 京都府内の保健所や病院などでの臨地・校外実習を通じて、実践的な知識と技能を修得
● 和食文化科学科
- 和食を科学、マーケティングなど様々な方面から捉え、学ぶ学科
- 調理実習やフィールドワークもあり、新しいことを沢山学べる
- 京都の食文化を理解し、次世代に継承するとともに世界へ発信していけるような能力を身につける
子: どの学科も、実験や演習を通じて実践的なスキルを身につけられるのが特徴だよ。
学びのステップ|基礎から応用、研究へと進む4年間
● 1年次
- 基礎科目(生物学、化学、栄養学、食文化論など)を幅広く学ぶ
- 実験や演習を通じて、科学的な思考力と技術を養う
● 2年次
- 各学科の専門科目を本格的に学び始める
- 研究室見学やプロジェクト型学習を通じて、興味のある分野を深める
● 3年次
- 研究室に配属され、卒業研究に向けた準備を開始
- 学会発表や論文執筆など、研究者としての基礎を築く
● 4年次
- 卒業研究に取り組み、成果をまとめて発表
- 大学院進学や就職に向けたキャリア支援を受ける
学外とのつながり|地域や産業界と連携した実践的な学び
- 地域の企業や研究機関と連携した共同研究やインターンシップ
- 学会やシンポジウムへの参加を通じて、最新の研究動向を学ぶ
- 他大学や研究機関との交流を通じて、広い視野を養う
親: 学外とのつながりがあるのは、実践的な力が身につきそうでいいわね。
子: うん、実際の現場での経験が、将来のキャリアにもつながるんだ。
学生の雰囲気|探究心旺盛で協力的な仲間たち
- 新しい学部であることから、チャレンジ精神旺盛な学生が多い
- 実験やプロジェクトを通じて、協力しながら学ぶ姿勢が育まれる
- 教員との距離が近く、相談しやすい環境が整っている
子: 同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できるのが、この学部の魅力だよ。
就職・進路|多彩な分野で活躍できるキャリアパス
● 主な進路分野
- 食品・農業関連企業の研究開発職
- 栄養士、管理栄養士、食品衛生監視員などの専門職
- 公務員(技術職)や教員(理科・家庭科)
- 大学院進学(農学、栄養学、食文化研究など)
● 資格・支援体制
- 管理栄養士国家試験受験資格(栄養科学科)
- 食品衛生管理者・監視員任用資格
- 就職支援センターによる個別相談や企業説明会の開催
- インターンシップやキャリアセミナーを通じた実践的な支援
親: 理系の学びを活かせる進路が多いのは安心ね。
子: うん、自分の興味や強みを活かして、いろんな道が選べるよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 食や農業に興味があり、実践的な学びを求める子
- 栄養や健康、食文化に関心がある子
- 地域社会や産業界と連携した活動に参加したい子
- 新しいことにチャレンジする意欲がある子
子: 自分の「好き」を深めて、社会に貢献できる力を身につけられる学部だよ。
親: これからの時代に求められる力を育てる、魅力的な学びね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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