「生活環境学部」ってどんな学部?“暮らしのすべて”を科学的に学ぶ実学系学部
親: 生活環境って言うと、なんだか家庭科の延長みたいな印象だけど…実際には何を学ぶの?
子: 実はとっても奥深い分野なんだよ。「衣・食・住・子育て・環境・福祉」など、人の暮らしを支えるすべてを“科学的に”学び、専門職として社会に貢献できる力を育てるのがこの学部なんだ。
親: 暮らしの中にある課題を、学問としてとらえて解決していくわけね。
子: うん、感覚や経験だけじゃなく、論理やデータにもとづいて生活の質を高めるっていう、とても実践的で今の時代に求められている学問だよ!
幅広い学びで「暮らしのプロフェッショナル」を育てる4年間
主な学修領域
- 衣生活:被服構成・ファッション文化・衣料素材・色彩学
- 食生活:調理学・栄養学・食品衛生・食育・家庭料理実習
- 住生活:インテリア・住居計画・建築基礎・環境工学
- 子育て・福祉:乳幼児発達・児童福祉・保育内容・家庭支援論
- 家庭経済・消費者教育:生活設計・金融教育・家庭管理学
子: まさに“暮らしの全部”が学べる学部!文系・理系の垣根を越えたカリキュラムが魅力だよ。
親: 家庭のこと、地域のこと、社会のことを全部つなげて学べるのね。
実習・実験・体験型授業で「使える知識」が身につく
- 被服制作実習ではスカートやブラウスを一から制作
- 食生活系では調理実習に加えて食品表示・栄養計算・献立作成も
- 住生活分野では住宅模型制作や住居評価ワークショップも実施
- 幼児とのふれあい・保育実習・地域イベントでの親子支援体験など
- 学内には調理室・被服室・保育実習室・インテリア実習室など専門設備が充実
子: 授業中に作品をつくったり、発表したり、現場で実際にやってみる機会がたくさんあるよ!
親: “手を動かして学ぶ”ってことを大事にしている学部なのね。生きた知識が身につきそう!
少人数制×ゼミ制で「自分の関心」を深められる環境
- 2年次からゼミに所属し、衣食住子育てなどのテーマを専門的に研究
- 教員との距離が近く、卒業研究までマンツーマンのような指導が受けられる
- 生活課題のフィールドワークやアンケート調査を通じた実証的な研究活動
- 学会発表や研究論文執筆に挑戦する学生も多数
- 社会で活きる「自分の言葉で伝える力」「問題を見つける力」も鍛えられる
子: 自分が「これ気になる!」って思ったテーマを深掘りできるのが楽しい!
親: 興味があることをとことん追求できるって、大学らしい学び方ね。
実社会と直結した学び|女性のキャリアにもつながる学部
- 家庭科教員免許(中学・高校)の取得が可能
- 保育士資格取得モデルもあり、保育・子育て支援分野に進む学生も
- カラーコーディネーター、食生活アドバイザー、インテリアコーディネーターなどの資格にも対応
- 地域の子育て支援事業や環境教育プロジェクトと連携した活動も展開
- 女性のキャリア支援を意識したライフデザイン教育も充実
親: 結婚や子育て後にも社会で活躍できる、そんな力をつけてくれる学部なのね。
子: 「生活に強い」「再就職に強い」って、実はすごく大事なことだと思う!
学生の雰囲気は?やさしくて行動力のある「暮らしの担い手」たち
- 子どもや高齢者、地域とのつながりを大切にしたい学生が多い
- 手を動かして何かを作ることが好きな“ものづくり派”が多数
- 将来の家庭生活も意識しつつ、実用的な知識を学びたいタイプ
- コミュニケーション力が高く、チーム活動が得意な子も多い
- 学年を越えて仲が良く、ゼミや学内イベントも活発
子: おっとりしてるけど、やるときはやる!ってタイプが多いかな。
親: 暮らしの中の“やさしさ”と“実力”を両立してる学部なのね。
卒業後の進路は?暮らし・教育・福祉の現場で活躍!
主な進路
- 中学校・高等学校家庭科教員
- 保育士・児童福祉関連職
- 食品・アパレル・住宅関連企業の企画・販売職
- インテリア・カラー・生活関連のコーディネーター職
- 地方自治体の生活支援・子育て支援部門
- NPO法人・地域活動団体など暮らしに根ざした仕事
就職支援も安心
- 就職セミナー・進路相談・模擬面接・資格取得支援が充実
- 実習先やゼミ活動がそのまま就職先につながるケースも
- OB・OGとのつながりや情報交換も積極的に行われている
親: 「暮らし」を軸にした仕事なら、本当にいろんな道があるのね!
子: 企業も地域も学校も…生活のあるところが、全部活躍の場だよ!
保護者の方へ〜どんなお子さんに向いている?
- 手を動かして学ぶのが好きな子
- 子ども・家族・地域の生活を支えたいと考える子
- 教育・保育・福祉・ファッション・食など暮らしに興味がある子
- 実践的な力をつけて、資格やキャリアに活かしたい子
- やさしさと思いやりを大切にしながら、自立した未来を描きたい子
子: 「生活って、すごく深いテーマなんだ!」って気づいたときから、学びが面白くなるよ!
親: 家庭・地域・社会を支える“生活の専門家”になるための第一歩を、この学部で踏み出せるのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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