「メディア造形学部」って? “伝える力”と“創る力”を両方伸ばす学び
親: メディア造形って、どういうことを学ぶの?デザインだけ?
子: デザインはもちろんだけど、それだけじゃないんだ。名古屋学芸大学のメディア造形学部では、「映像」「イラスト」「広告」「Web」「アニメーション」など、“表現”の手段を幅広く学べるんだよ。
親: 美術系とは違うの?
子: 美術というより、「伝えるためのデザイン」や「社会とつながる表現」を重視している感じ。プロの現場と近い学びが多くて、将来につながりやすい学部なんだ。
学科紹介|3つの領域で自分の「好き」を深める!
メディア造形学部は、以下の3学科(2024年度現在)に分かれており、専門性を持った学びができるのが魅力です。
■ 映像メディア学科
- 映画・映像・アニメ・CMなどの企画・撮影・編集・演出を学ぶ
- プロ用の機材・スタジオを完備し、実践的に学べる
- チーム制作の中で“監督”や“カメラマン”などの役割を経験
■ デザイン学科
- グラフィックデザイン・広告・Web・UI/UXなど幅広く学ぶ
- Illustrator/Photoshopなどの業界標準ソフトを1年次から使用
- デザインコンペへの参加・企業連携プロジェクトも豊富
■ ファッション造形学科(※選択制課程)
- ファッションデザイン、衣装、テキスタイルなど服飾系の学び
- ドレーピングやパターン制作、縫製まで実習で経験
- ファッションショーや産学連携での作品発表も
子: どの学科でも「つくって終わり」じゃなく、「伝えるために何をどう表現するか」を考え抜くのが特徴だよ。
授業の特徴|制作×理論×発信をバランスよく学ぶ
親: 美術系の授業って、絵を描くばかりじゃないの?
子: もちろん描いたり作ったりもするけど、それだけじゃなくて「コンセプトを言語化する」「作品に社会的意義を持たせる」ってことも大切にしてるんだ。
主な学びのテーマ
- デザイン思考と企画力
- 表現技法(CG・撮影・手描きなど)
- プレゼン・ポートフォリオ制作
- 映像編集/Web制作/インタラクティブメディア
- 芸術理論・メディア論・文化人類学
親: 芸術の中にも、社会性や論理性が必要なのね。
子: うん。どんな作品も「何を、誰に、どう届けるか」が大切だって教わるよ。
実習・作品制作|“自分の世界観”を実際の形にする力をつける
子: この学部では、毎学期のように作品を作る授業があるんだ。だから卒業するころには、自分だけのポートフォリオができあがってる!
制作環境
- 映像編集室、アトリエ、音響スタジオ、撮影スタジオ
- Mac完備のメディアラボ/大型プリンタ・プロッタも使用可
- Adobe Creative Cloudが学生全員利用可能
主な制作例
- 映像作品(短編映画・ミュージックビデオ)
- グラフィック広告・パッケージデザイン
- Webサイト・インタラクティブメディア
- ファッションアイテム・衣装デザイン
- 卒業制作展での一般公開・学外発表
親: 作品を通じて、自分の成長が目に見えるのはいいわね。
学生の雰囲気|個性を尊重し合う“やさしい空気感”
親: 芸術系って、ちょっとクセが強そうな印象があるんだけど…。
子: 実はみんな、すごく穏やかでフレンドリー!お互いの作品を尊重し合うから、居心地がいいって評判だよ。
よくいる学生タイプ
- 高校の美術部・映像部出身
- 好きなアニメ・映画・アーティストがある
- 表現したい気持ちが強い
- おしゃれで感性豊かだけど、根はまじめ
資格・就職|クリエイティブ+社会性で広がる進路
子: 卒業後の進路も、芸術系にしてはかなり広いのが特徴だよ。
主な就職先
- デザイン事務所・広告代理店
- 映像制作会社・放送局・アニメスタジオ
- Web・IT系企業(UI/UX・ディレクション)
- アパレルブランド・イベント企画会社
- 一般企業の広報・企画・デザイン部門
取得可能な資格
- 中学校・高等学校教諭一種免許状(美術)
- 色彩検定/Webクリエイター能力認定試験
- Illustrator/Photoshop認定試験 など
親: 芸術って不安定なイメージがあったけど、ここなら社会とちゃんとつながっていけそうね。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
子: メディア造形学部は、こんな子に向いてるよ!
- 表現することが好きな子(絵・映像・ファッション)
- 将来、クリエイティブな仕事がしたい子
- 作品に“伝えたいメッセージ”がある子
- アートだけじゃなく、社会とのつながりも大事にしたい子
- 作品制作を通じて自己表現力や発信力を高めたい子
親: “好き”をとことん追求できる環境って、貴重ね。
子: うん。好きなことを将来の仕事につなげる――そんな夢が叶う学部だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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