「世界教養学部」って?語学だけじゃない、“世界を知る”ための教養を学ぶ場所
親: 外国語大学っていうくらいだから、英語をたくさん学ぶんでしょうけど、「世界教養学部」って何を勉強するのかしら?
子: うん、もちろん英語も大切にしてるけど、それだけじゃないんだ。この学部では、「言葉+世界を理解する知識や視点」を合わせ持った“本当の意味でのグローバル人材”を育ててるんだよ。
親: なるほど。語学力だけじゃなく、国際社会の課題や文化、多様な価値観を学ぶんだね。
子: そうそう!英語を「ツール」として使いながら、哲学・宗教・国際関係・ビジネス・SDGsなど、“世界を多角的に見る目”を育てるのが、この学部の特徴だよ。
学びの軸は「英語力」×「世界を読み解く教養」
世界教養学部のカリキュラムの特徴
- 全授業の約6割が英語で行われる
- 英語「で」学ぶ力を育てるCLIL(内容言語統合型学習)を導入
- 哲学・宗教学・人類学・国際政治・メディア・環境問題など多分野の教養科目
- 留学を前提とした英語スキル育成(TOEFL/IELTS対策講座あり)
- グローバル企業・NPO・国際協力など実社会につながるテーマ学修
子: 高校までの「英語を学ぶ」から、「英語で世界のことを学ぶ」への転換がカギだよ!
親: 語学力の上にしっかりとした“知の土台”があるから、社会で活きるのね。
全員が海外経験!世界を“肌で学ぶ”充実の留学プログラム
- 全員必修の海外プログラム(3週間〜1年間)
- アメリカ、カナダ、オーストラリア、フィリピン、マレーシアなど提携校多数
- 留学費用の支援制度あり(給付型)
- 留学前・中・後のサポート体制が充実
- 英語力に応じた多段階プログラムで初学者も安心
子: 「留学に行けるか不安…」って人でも大丈夫。段階を踏んで準備できるよ。
親: 費用の支援やサポートがあるのは、親としても助かるわ。
多文化共生力・論理的思考・表現力を鍛える授業がたくさん!
- 英語で行うディスカッション・プレゼン・ディベート
- 哲学的思考法・多文化理解・異文化間コミュニケーション
- リベラルアーツ教育(自由で多様な教養)をベースに思考力を育成
- 国際ニュースを題材にしたアクティブラーニング型授業も多数
- フィールドワークや実践型課題に取り組む授業も豊富
親: 英語だけじゃなく、自分の考えを深めて伝える力も身につけられるのね。
子: “話せるだけじゃ足りない”。“考え、伝え、動ける人”になるための力を育てるんだ。
学部の雰囲気は?探究心が強く、視野が広い学生が集まる
- 英語が好き!世界のことに興味がある!というモチベーションの高い学生が多い
- 派手なタイプよりも、静かに自分の興味を深める“じっくり派”が多い印象
- 留学や多文化交流に積極的な学生が多く、国際性あふれる雰囲気
- 語学以外にも、哲学・社会問題・人権など、関心が多岐にわたる学生が多い
- 留学生との交流や合同授業など、多様な文化背景に触れる機会が豊富
子: いわゆる「帰国子女」とか「英語ガチ勢」だけじゃなく、ゼロから始める子も多いよ!
親: 知識も経験も、学ぶ意欲さえあればちゃんと育ててくれるんだね。
卒業後の進路は?グローバルを強みに広がるキャリアの可能性
主な進路先
- 国際協力NGO・NPO
- 外資系企業・総合商社・貿易関連企業
- 海外展開のある日本企業(営業・企画・人事など)
- 教育機関(中高教員、英語指導助手など)
- 大学院進学(国際関係・地域研究・グローバル教育など)
- 公務員(国際部門、観光行政など)
活かせるスキル
- 実践的な英語力(TOEIC800点以上の学生多数)
- 異文化理解力・グローバルコミュニケーション力
- プレゼン・議論・情報発信スキル
- 海外経験・課題解決力・探究型学習の実績
親: 英語ができるだけじゃなくて、それを活かせる“軸”があるのが強みなのね。
子: うん!「語れる自分」をつくれる4年間になると思うよ。
保護者の方へ〜どんなお子さんにおすすめ?
- 英語が好き・得意、または興味がある子
- 世界の文化・社会・課題に関心がある子
- 留学や海外経験にチャレンジしたい子
- 将来はグローバルな仕事がしたい子
- 論理的思考力・発信力を鍛えたい子
- 幅広い教養を身につけて、多様な視点を持ちたい子
子: 「英語+α」の力をつけて、世界で活躍したい――そんな夢を持つ子にはぴったりの学部だよ!
親: 将来の選択肢が広がる学部ね。“国際”がつく仕事は、これからますます求められそうだわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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