「人間関係学部」って何を学ぶの?“人を理解し、支える力”を育てる学部
親: 「人間関係学部」って、名前はよく聞くけど、何を学ぶのかちょっとピンとこないのよね…。
子: わかる。でも実はとっても大事な学びで、「人と人の関係」を心理学・社会学・人間科学の視点から総合的に学ぶんだよ。人の心を理解したり、社会との関わりを考えたり、対人援助の専門性を身につけられる学部なの。
親: じゃあ心理学部とは違うの?
子: 心理も学べるけど、それだけじゃないよ。社会や地域、制度や文化、対人支援の仕組みまで幅広く学べるのが人間関係学部の特長なんだ!
学びの特徴①:心理・社会・援助の3分野を横断的に学べる
① 心理学分野 ―「心のしくみと支援」を深く理解する
- 発達心理学、臨床心理学、カウンセリング、教育心理などを学習
- 心理検査・面接技法・グループワークなど、実践的な援助スキルも習得
- 公認心理師・臨床心理士など、心理専門職への道も
子: 自分や他人の心の動きを、科学的に見つめる力が育つよ!
② 社会学・人間科学分野 ―「人と社会のつながり」を考える
- 社会構造・ジェンダー・家族・福祉・教育・メディアなど多角的に探究
- フィールドワークやインタビュー調査なども体験
- 社会問題に対して「どう支えるか」の視点が身につく
親: 社会学って少し抽象的なイメージだけど、“支援”に役立つのね。
子: うん、社会の課題を知ってこそ、本当の「人への理解」ができるんだよ。
③ 援助実践分野 ―「人を支える専門力」を現場に活かす
- 福祉・教育・カウンセリング現場で活躍するための実践科目が豊富
- 子育て支援、医療福祉、地域連携なども重視
- 対人援助職に必要な“現場力”を育てる教育
学びの特徴②:ゼミと演習中心のカリキュラムで深く学べる
少人数制ゼミで「自分のテーマ」をとことん追求!
- 2年次から所属ゼミで研究テーマを設定
- 卒業論文では、心理調査・社会調査・ケース分析など幅広い方法で研究
- 指導教員と密に関われるから、安心して深く学べる
子: 自分が「気になる」「大切だと思う」テーマを追い続けられるのがこの学部の魅力!
実践型授業が豊富で“現場感覚”が身につく
- カウンセリング演習、ロールプレイ、模擬面接などの体験授業
- 地域連携フィールドワーク、福祉施設・教育現場見学
- 学内にある「子育て支援施設」との連携プログラムも!
学生の雰囲気は?人を思いやるやさしさと誠実さを持つ学生が多い
親: 人間関係を学ぶって、やっぱり対人が得意な子ばかり?
子: 意外とそうでもないよ!おとなしくても、人を大切にしたいって気持ちを持ってる子が多い。聞き上手で、まじめにコツコツタイプの学生も多いよ。
親: 共感力や傾聴力って、これからの社会で求められる力よね。
学びの特徴③:女性の“対人スキル”を活かした進路に強い!
主な進路・就職先
- 公務員(児童相談所・福祉事務所・教育委員会など)
- 教育関係(スクールカウンセラー補助、教育相談員、大学職員など)
- 福祉施設・NPO(障がい者支援・子ども支援・高齢者福祉)
- 一般企業(人事・広報・営業・接客など人と関わる職種)
- 心理系大学院への進学(公認心理師・臨床心理士を目指す)
取得できる資格・目指せる専門職
- 公認心理師(大学院進学+実務経験が必要)
- 社会調査士
- 認定心理士
- 福祉関連資格(福祉心理士など)
- 中学校・高校教員(公民) ※課程履修による
子: 資格を活かす人も多いけど、「人に寄り添える人材」って、どこでも評価される力なんだ!
保護者の方へ〜こんなお子さんにおすすめ!
親: ただの心理学じゃなくて、人の心と社会をセットで学べるのね。将来に広がりもあるし、安心したわ。
子: うん、だから、こんなお子さんにぴったりだよ:
- 人の気持ちに寄り添える
- 人間の心や社会の仕組みに関心がある
- カウンセラーや福祉職にあこがれがある
- 話すより「聞く」ことが得意
- 将来、教育・福祉・医療など“人を支える仕事”がしたい
親: 思いやりを“専門性”に変える、すてきな学びの場ね。
子: そう!「人の力になりたい」って思う子にとって、椙山の人間関係学部は本当にぴったりの学部だよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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