「環境情報学部」って?“地球と社会の課題”を情報で解決する学部
親: 環境情報って、聞き慣れない名前だけど、どんなことを学ぶの?
子: 一言で言えば、「環境(自然・社会)を情報(データ・ICT)で解決する学問」って感じだよ。四日市大学の環境情報学部では、地球規模の環境問題から、地域の課題解決まで、幅広いテーマを学び、実践する学部なんだ。
親: 環境と情報って、一見別の分野のようだけど、一緒に学ぶ意味があるのね。
子: そう!たとえば気候変動や自然災害の影響をデータで分析したり、街づくりのために地域の情報を収集・発信したり、社会に“変化”を起こす知識と技術がここでは身につくんだ。
環境×情報×地域=社会課題に向き合う“実学”の学び
● 環境フィールド
- 環境科学(大気・水質・土壌の調査と保全)
- 環境政策(法律・制度・市民活動の仕組み)
- SDGs(持続可能な開発目標)と企業・行政の取り組み
● 情報フィールド
- 情報リテラシー(Excel、Word、PowerPointの実践)
- プログラミング(Python、HTML/CSSなど基礎から)
- データ分析(統計・GIS・IoT・AIの活用法)
● 地域フィールド
- 地域課題解決演習(高齢化、空き家問題、防災など)
- 企業や自治体との共同プロジェクト
- 現地調査・住民ヒアリング・成果発表の実践
子: 「大学の中で学ぶ」だけじゃなくて、「社会の中で実践する」学びが多いのがこの学部の特長なんだ。
カリキュラムの流れ|“環境・情報・人”をつなげる力を育てる4年間
● 1年次|学びの土台づくり
- 環境科学基礎/情報リテラシー/地域社会論などを学習
- フィールドワーク入門で“現場に出る力”を体験
- 少人数ゼミでレポート・プレゼン・議論の基本を習得
● 2年次|分野横断型の応用力を養う
- GIS(地理情報システム)・気象データの解析
- 環境教育・持続可能社会・行政制度の学び
- 地域インタビュー・課題マップづくり・政策提案演習
● 3年次|実践演習+専門ゼミで探究を深める
- 環境調査プロジェクト(川・森・街の観察)
- SNSやWebを活用した情報発信・データ可視化
- 学外発表・ポスターセッション・大学間合同プロジェクトへの参加
● 4年次|卒業研究と進路形成
- 1年間かけた卒業研究(例:地域循環共生圏の提案、防災マップ開発など)
- 公務員試験対策・企業研究・地元企業との交流会など進路支援も本格化
- ゼミ単位の面接練習・履歴書添削などきめ細やかなキャリア支援
実践力重視|“社会に出てすぐ役立つ”経験ができる学部
- 「三重県SDGs推進プロジェクト」など自治体連携演習
- NPO・企業・行政と連携した現地ヒアリング・提案活動
- 四日市市との連携授業(空き家活用、防災、防犯など)
- 卒業研究は企業や自治体に提出・政策提言につながる例も
親: 大学の勉強が、直接“社会とつながる”って、すごく実用的ね。
子: うん、卒業後に「何ができるのか」がはっきり見えてくる学部だよ。
学生の雰囲気|やさしく真面目、でも多様な個性が光る仲間たち
- 「環境に貢献したい」「社会の役に立ちたい」という想いを持つ学生が多い
- 地元志向・地域貢献型の活動に積極的なタイプが中心
- プログラミングや分析が得意な“理系肌”の子もいれば、人と話すのが得意な“文系タイプ”も多い
- チーム活動が多く、協調性や傾聴力を大切にする雰囲気
卒業後の進路|公務員・企業・NPO・教育まで幅広く対応
● 主な進路実績
- 地方自治体(環境・防災・まちづくり部門)
- 環境コンサルタント・都市計画会社・建設系企業
- IT企業(データ分析・Web制作)
- 教員(理科・社会)・環境教育の指導員
- NPO法人・CSR部門・地域活性化団体など
● 取得可能な資格・受験資格
- 社会調査士/環境教育指導者(環境カウンセラー)
- 中学校・高校教諭免許(理科・地理歴史・公民など)
- 公務員試験対策講座(学内無料)も開講
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 環境や地域課題に興味がある子
- 「社会の役に立つ仕事」に関心がある子
- 人と関わるのが好きで、フィールドワークも楽しめる子
- データ・ITに強くなりたいという意欲がある子
- 地元や地域に根ざした仕事でキャリアを築きたい子
子: 環境情報学部って、すごく“地味”に見えるかもしれないけど、実は社会で一番必要とされてる力を育ててる学部なんだ。
親: 目立たなくても、確実に社会を支える仕事。それって、とても誇らしい選択ね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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