「情報学」って、パソコンの専門家になるだけ? それ以上の可能性が広がる学びです
親: 総合情報学部って、結局パソコンとかプログラミングばかりやるの?
子: もちろんプログラミングも学ぶけど、それだけじゃないよ。大阪電気通信大学の総合情報学部では、「情報技術」×「人の感性」×「社会の課題」という3つを結びつけて、“社会の役に立つ仕組み”を作れる人材を育てているんだ。
親: なんだか最近よく聞く「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」ってやつ?
子: そう!この学部では、AIやビッグデータ、Web、メディア、UXデザインなどを実践的に学んで、企業の業務改革や地域社会のデジタル化を支える力が身につくんだよ。
学部の特徴|“技術×社会×デザイン”で、情報の力を活かす学び
● 幅広く深く学べる「総合型」情報教育
・プログラミング、ネットワーク、AI、Web開発、映像制作、UI/UXデザインなど多彩な分野を学習
・自分の興味・進路に応じて、理系寄り/文系寄りのどちらにも対応できるカリキュラム
・文理融合型の新しい情報教育として注目されている
● “つくる”を重視した実践型の授業が豊富
・アプリ開発、ゲーム制作、プロモーション映像、Webサイト構築など、“作品づくり”が学びの中心
・学生プロジェクトや産学連携課題に積極的に参加できる
・制作物は学外で発表する機会も多く、プレゼン・表現力も身につく
● 社会課題とつながる“実装力”が育つ
・医療福祉分野のICT、観光振興のWeb施策、教育DXなど、「情報で課題を解決する」視点が豊富
・学外フィールドワークや企業インターンも充実
・チームで取り組む課題解決型授業(PBL)で“実践力”を鍛える
カリキュラムの流れ|情報を「理解する→つくる→社会に活かす」4年間
● 1年次:情報リテラシーと表現力の土台をつくる
・情報学概論、コンピュータ基礎、映像表現、プレゼンテーション演習など
・プログラミング未経験でも安心して学べる基礎教育が充実
・制作や実験の授業を通して「情報=道具として使いこなす」姿勢が育つ
● 2年次:専門的な技術と“伝える力”を磨く
・AI基礎、データサイエンス、Web制作、ゲーム理論、映像編集、UI/UX設計などから選択
・学外プロジェクトや制作発表など、実践的な機会が本格化
・「技術だけでなく、どう伝えるか?」を重視した授業構成が特徴
● 3年次:ゼミ+実践型課題で“社会との接点”を強化
・ゼミ活動では、観光アプリの開発、企業Web企画、デジタル映像コンテンツ制作などに挑戦
・自治体やNPOと連携し、実社会の課題解決プロジェクトを担当
・他学年や他分野の学生とのチームワークも重視
● 4年次:卒業制作で「社会に届ける情報」をカタチにする
・卒業制作ではアプリ/映像/論文/企画提案など形式は自由(テーマも幅広)
・実用性・デザイン性・ユーザー視点を統合した“発信型の成果物”を制作
・企業や自治体との発表会・展示会など、発信の場も多数
実践例|“社会に伝える力”が育つリアルな学び
- 大阪府内の観光地を紹介する多言語アプリの開発+現地モニター調査
- 子育て支援NPOと連携したLINEボット設計と実装
- 地域商店街の魅力を伝えるPR映像制作プロジェクト
- 福祉施設向けタブレット教材のUX改善提案+試作
- メタバース空間でのデジタル展示イベントの企画・設計・公開
子: 「情報技術を使って、誰かの役に立つ」っていう実感が持てるのが、この学部のいちばんのやりがいだよ。
学生の雰囲気|自由で創造的、自分の“好き”に真剣な仲間たち
・映像が好き、プログラミングが得意、ゲームをつくりたいなど、個性豊かな学生が集まる
・文理どちらの出身もいて、多様性を活かしたチーム活動が盛ん
・アイデアを出し合ったり、互いにフィードバックし合う風土がある
・落ち着いた環境で、じっくり制作や研究に取り組める
就職・進路|“情報を扱える人”はあらゆる業界で求められる
● 主な進路分野
・IT企業(Web制作・アプリ開発・SE・プログラマ)
・広告・映像制作・メディア業界(動画編集・CG・企画職など)
・一般企業の情報システム部門・DX推進部門
・自治体・NPOなどでの情報活用支援職
・大学院進学(メディア情報学・デザイン工学など)
● 資格・支援体制
・基本情報技術者、ウェブデザイン技能検定、CGクリエイター検定、MOSなど
・ポートフォリオ制作支援、模擬面接、インターン紹介、作品展の開催なども充実
・キャリアセンター×ゼミ教員の“顔が見える”サポート体制
保護者の方へ|こんなお子さんに向いています
・パソコン・映像・SNS・アプリなど“情報”に興味がある子
・文系でも理系でも「創ること」「伝えること」にワクワクする子
・将来はITやメディア、デジタル系の業界で活躍したい子
・人と違う視点で社会を変えたい、役に立ちたいと思っている子
・自由な発想でコツコツ制作・発信することが得意な子
親: 情報を“操る”だけじゃなくて、“人のために使う”っていう姿勢が学べるなら、安心して応援できるわ。今の時代にぴったりの学びね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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