「医療福祉マネジメント学部」って?“支える側を支える”プロになる!
親: 医療や福祉のマネジメントって、どういう仕事なの?専門職じゃなくても医療に関わることができるの?
子: 実は、病院や福祉施設って、医療スタッフだけじゃなくて、運営を支える人たちがいないと成り立たないんだよ。この学部では、そうした“裏方の司令塔”になる力を育てるの。
親: 看護師やリハビリの先生たちをサポートする側ってことね。
子: そう!医療事務や経営企画、地域連携、システム管理まで、**現場を動かす“仕組みのプロ”**になるのがこの学部の目標なんだ。
学びの柱|医療×福祉×経営で「仕組みから現場を支える」
● 医療・福祉の現場理解
・医療制度、社会保障制度、保険制度の基礎をしっかり習得
・医療の現場でどんな仕事が求められているかを知る
・施設見学やインタビューを通じて“リアルな現場”に触れる
● マネジメントと経営知識
・経営学、会計、情報管理、組織マネジメントなどを学習
・病院・福祉施設に特化したマネジメント教育で即戦力に
・現場との橋渡しができる“経営感覚のある人材”を育てる
● 実践力とICT活用
・医療事務システム、電子カルテ、情報セキュリティも学ぶ
・地域連携・災害対応・広報活動など、幅広い現場力も育成
・インターンやプロジェクト演習で“動かす力”を鍛える
学びのステップ|経営と医療を“つなぐ力”を段階的に育成
● 1年次:医療福祉と経営の基礎にふれる
・医療福祉概論/マネジメント入門/情報リテラシー
・病院見学や体験型授業で、働く現場を知る
・チーム学習で「現場と経営の関係性」を理解
● 2年次:専門性の土台づくり
・医療制度・社会福祉法・財務会計・リスクマネジメント
・演習形式でプレゼンや企画提案にも挑戦
・病院経営シミュレーションなど、体験型授業が充実
● 3年次:実践フィールドでの経験
・医療機関・福祉施設・企業などでのインターンシップ
・ゼミに所属して、地域連携・災害支援・ICT化などの実課題に挑戦
・地域包括ケアや高齢化社会に対応したマネジメント力を養成
● 4年次:卒業研究とキャリア形成
・現場調査やデータ分析を含む卒業研究に取り組む
・病院経営戦略・施設広報・人材管理などのテーマで発表
・就職支援も手厚く、実務で活きる知識を整理して社会へ
実践例|“仕組みづくり”を担うリアルな学びの現場
- 病院の患者満足度調査と改善提案
- 医療事務ソフトを使った請求業務演習
- 地域包括支援センターとの共同プロジェクト運営
- 災害時の医療支援体制についての研究発表
- 福祉施設のICT導入支援・業務効率化シミュレーション
子: 目立たないけど、「この人がいないと現場が回らない」って言われる存在になりたい!
学生の雰囲気|安定志向+柔軟思考の“企画型”人材たち
- コツコツ型・サポート志向の学生が多い
- 看護・福祉はちょっと苦手でも“医療に関わりたい”という思いが強い
- 企画や分析が好きなタイプ、PCスキルが得意な学生も多い
- 実務的な力を身につけたいという意欲が高い
就職・進路|“現場を動かす”多様なキャリアパス
● 主な就職分野
・病院・医療法人(医療事務・経営企画・人事・広報)
・福祉施設(管理・相談支援・地域連携)
・社会福祉協議会・自治体(保健福祉課など)
・一般企業(ヘルスケア産業・保険・医療系IT)
・大学院進学(医療経営・公共政策・地域福祉など)
● 取得可能な資格・支援制度
・医療事務関連資格(診療情報管理士・医療秘書など)
・社会福祉主事任用資格
・MOS・ITパスポートなどの情報系資格サポート
・公務員・企業就職向け個別支援プログラムあり
子: 表には出ないけど、誰かを支えることが自分のやりがいになる。そんな仕事があるって、この学部で知ったよ。
保護者の方へ|どんな子に向いている?
- 医療や福祉に関心があるけど、専門職より企画や運営に興味がある子
- 経営や会計、ICTなど実務に強くなりたい子
- 安定した就職を望みつつ、“社会に貢献したい”という気持ちがある子
- 現場を支える裏方や、まとめ役になりたいタイプの子
- チームで協力する力や、調整役としての適性がある子
親: 医療って現場だけじゃなくて、裏側を支える人もいないと回らないのね。
子: うん。自分の得意を活かして、社会を支える仕事に就きたいって思えるようになったよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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