「理工学部」って?自然と社会に役立つ科学技術を、地域の現場で実践する学び
親: 理工学部って、どの大学にもあるけど、高知大学ならではの特徴ってあるの?
子: 高知大学の理工学部は、自然・環境・エネルギー・情報など多彩な分野をカバーしていて、特に「地域課題を科学技術で解決する」実践的なアプローチが魅力なんだ。たとえば、豪雨や津波への防災対策や、持続可能なエネルギーの研究など、フィールドでの学びが多いよ。
親: 高知の地理や自然を活かした、現場重視の教育ってことね。
子: そう。座学だけじゃなくて、自然の中や実験室、地域の現場で「体験しながら学ぶ理工系」なんだ。
学びの柱は「自然・社会・情報」!未来志向の幅広い研究分野
● 自然科学・地球環境分野
- 地質、海洋、生態系などを調査し、地球の仕組みを科学的に理解
- 高知の自然(山・川・海)を活かしたフィールドワークが豊富
- 自然災害への対策、防災教育など地域と連携した実践研究も
● 環境・エネルギー・社会基盤分野
- 再生可能エネルギー(太陽光・風力など)の活用研究
- インフラ設計や都市計画など、地域の生活を支える技術を学ぶ
- 流体力学・土木材料・建築環境などの実験・演習を重視
● 数理・情報・人工知能分野
- プログラミング・AI・統計解析など、情報技術を基礎から応用まで習得
- IoTやデータサイエンスなど次世代技術の実践活用も視野に
- 地域データを用いたシミュレーションや防災マップの作成なども
学びのステップ|基礎→応用→現場へ展開する4年間
● 1年次:理工学の土台をしっかり固める
- 数学・物理・化学・情報などの基礎を幅広く習得
- アカデミックスキルとレポート作成・プレゼン練習
- 地域防災や自然観察の入門フィールド実習も体験
● 2年次:専門科目と実験・演習を本格化
- 分野ごとの専門知識(環境・建築・数理・情報など)を学ぶ
- 研究室訪問・地域プロジェクトに参加し、実践力をつける
- プログラミング演習や環境測定実習なども充実
● 3年次:研究室に所属し、テーマ研究へ
- 自分の興味に合わせた研究室で専門研究を深める
- 海岸浸食対策・防災モデル・地域エネルギー分析など多様なテーマ
- 学会発表や外部インターンへの参加も可能
● 4年次:卒業研究+応用的課題への挑戦
- 実測・分析・シミュレーションなどを駆使し、社会課題にアプローチ
- 自主性とチーム力を育てる卒研発表会で集大成
- 進学・就職を見据えた専門相談・キャリア支援も充実
実践重視のプロジェクト学習|高知の自然と社会を舞台に
- 南海トラフ地震を想定した津波被害シミュレーション
- 土佐湾の水質調査と保全対策提案
- 高知県内の橋梁やトンネルの耐震診断プロジェクト
- 地元の企業と連携したIoT活用型スマート農業研究
- 災害避難アプリの開発など、情報×地域の実証実験
親: 現実の問題に直結したテーマが多いのね。社会に出ても役立ちそう。
子: うん、座学よりも“課題解決の手段としての学問”って感じだよ。
学生の雰囲気|理系らしく真面目で、でも人あたりは柔らかめ
- 課題や研究に熱心な学生が多く、地道にコツコツ型が多い
- 「地元の課題を技術で解決したい」という志を持つ子も
- フィールドワークを通じて学年や分野を越えて交流できる雰囲気
- 体育会系ではないけど、協働性や実行力のある学生が多い印象
就職・進路|「地域と技術をつなぐ力」で幅広く活躍
● 主な進路先
- 建設・インフラ企業(設計・施工・技術開発)
- 環境コンサル・エネルギー系企業
- 情報通信・IT系企業(SE・AIエンジニアなど)
- 公務員(技術職/防災・土木・環境行政)
- 教員(高校理科・技術)や大学院進学(修士・博士)
● キャリア支援
- 地元企業とのマッチングイベント・インターン制度あり
- 就職支援室での個別相談・模擬面接・履歴書指導
- 学内キャリアガイダンスや理系向け合同説明会も充実
子: 技術系って、世の中からのニーズが高いから、進路の幅が広いのも安心だよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 理科や数学、実験やものづくりが好きな子
- 「技術を使って社会の役に立ちたい」という意志がある子
- 知識だけでなく、現場で手を動かすことに興味がある子
- 地域の課題解決や環境問題に関心がある子
- 将来、技術者・研究者・公務員など理系専門職を目指す子
子: この学部での4年間は、“知って終わり”じゃなくて“動かしてわかる”っていう学びだったよ。
親: その「体験から学ぶ力」、これからの社会では本当に大事になるわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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