「情報デザイン学部」って、何を学ぶの?――“伝える力”と“創る力”をかけ合わせる学びです
親: 情報デザインって聞くと、パソコンとかグラフィックの勉強って感じがするけど、実際にはどんなことを学ぶの?
子: ノートルダム清心女子大学の情報デザイン学部では、「デザイン思考」と「情報スキル」の両方を軸に、“人に伝える・人の役に立つ”ものづくりが学べるんだよ。ICT、プログラミング、映像、ウェブ、UI/UXなど幅広く扱うんだ。
親: 技術だけじゃなく、誰かのために活かす視点も育つのね。
子: うん。“美しく、わかりやすく、意味がある”ものを設計できる人を目指す学部なんだ。
創造 × 論理 × 社会性を融合させる3つの学びの柱
● 情報スキルとデータリテラシー
- プログラミング(Python・HTML/CSSなど)、データベース、情報セキュリティの基礎をしっかり学ぶ
- 表計算・統計解析・AI・データビジュアライゼーションまで対応
- 情報化社会の中で「使いこなせる市民」を育てる
● デザイン・表現・コミュニケーション
- グラフィック、映像、写真、アニメーション、Web、DTPなど幅広いメディア表現スキルを習得
- Illustrator、Photoshop、Premiere、AfterEffectsなどのソフトも実践的に学ぶ
- 「誰に」「何を」「どう届けるか」を常に考える**ユーザー中心設計(UX)**も重視
● 社会との接続と実践演習
- 地域課題解決、商品企画、展示設計、企業コラボなどを通して**“社会で通用する制作力”**を育成
- プレゼン・ポートフォリオ制作・広報物作成など、アウトプット力重視の教育体制
- 情報モラル・著作権・ジェンダー論など、現代の課題を学ぶ教養科目も豊富
子: “作品をつくる”だけじゃなくて、“考えて、伝えて、使ってもらう”ことまで含めて、デザインなんだって気づけたよ。
学びのステップ|技術と発想を育て、現場につなげる4年間
● 1年次:情報と表現の基礎を固める
- 情報リテラシー、プログラミング入門、色彩・構成・レイアウト演習など、土台となる技術を幅広く学習
- 少人数制の演習中心/パソコン初心者でも安心して取り組める環境
- 視覚伝達・文字組み・論理的思考など、デザイン以前の“考える力”も養う
● 2年次:制作演習とプロジェクト型授業の開始
- 映像制作、Web構築、デジタルイラスト、商品パッケージデザインなどをグループ制作で実践
- 地域のNPO・企業・公共団体と連携した「伝えるデザイン」プロジェクトもスタート
- UI/UX設計・デザイン思考ワークショップなど、ユーザーに寄り添う発想法も体験
● 3年次:専門性とポートフォリオ強化
- 自由度の高いゼミ・選択演習で、自分の得意を深める(例:映像ゼミ・Web制作ゼミ・インフォグラフィックスなど)
- 制作発表会・学外コンペ・学内展示など、アウトプットの場が増加
- インターンシップや学外制作プロジェクトで“現場感覚”を身につける
● 4年次:卒業制作とキャリア形成の集大成
- 卒業制作例:「女性の就活支援アプリUIデザイン」「地域伝統行事を記録する映像作品」
「食物ロスを伝えるグラフィック教材」「子どもの自己肯定感向上ゲーム」など - 就職活動に向けたポートフォリオ作成指導・面接練習・プレゼン対策も充実
- 公務員・企業・大学院など多様なキャリアへ柔軟に対応
ノートルダム清心女子大学ならではの“女性の感性を生かす情報教育”
- 女子大学ならではの表現力・対話力・共感力に寄り添った指導が魅力
- 技術を磨くだけでなく、「どう社会と関わるか」を考える視点が徹底されている
- 教員との距離が近く、悩みやアイデアをすぐ相談できる環境
- “自己表現+他者理解”を両立した新しい情報教育が展開されている
親: デザインって感覚だけじゃなくて、こんなに論理的で人間的な学びでもあるのね。
子: うん。「人を思う力」と「伝える技術」が合わさって初めて、いいデザインになるんだって学んだよ。
学生の雰囲気|クリエイティブで協調的。感性と理性が共存する仲間たち
- イラストや動画が得意な人、プログラミングにハマっている人、編集や構成が好きな人…多様な個性が共存
- ゼミや演習を通じて「1人で黙々」ではなく「みんなで創る」スタイルが主流
- 学生どうしで技術やアイデアを共有し合う文化/SNSでの情報発信も活発
- 落ち着いた中に“表現したい”気持ちを秘めた、誠実で前向きな学生が多い
主な進路|“伝える×創る”力を武器に幅広い分野で活躍
● デザイン・広告・メディア業界
- Webデザイナー、UI/UXデザイナー、DTP編集、映像制作、グラフィック制作など
- 広報・編集・コンテンツ制作職として、企業の情報発信にも関与
● 一般企業・情報システム系
- システム開発補助、社内広報、プレゼン資料制作、商品開発サポートなど
- IT×表現力を活かして“わかりやすさ”を提供する仕事に強み
● 公務員・教育・大学院進学
- 公共団体での情報発信・文化広報職/中高情報教員を目指す人も
- 大学院でメディアデザイン・教育工学・データサイエンスを研究する道もあり
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- デザインや表現、ICTやプログラミングに興味がある子
- 誰かの役に立つ“わかりやすさ”や“心地よさ”を追求したい子
- 自分のアイデアをかたちにして、人に伝える喜びを感じたい子
- 技術を学ぶだけでなく、社会とのつながりを大切にしたい子
- 少人数で、丁寧にサポートしてくれる教育環境を求める子
子: 情報とデザインって、全然違うようで、「人を思う力」っていう共通点があるんだって思った。
親: 技術と感性を両立できるなら、どんな時代でも活躍できそうね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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