【親向け】島根県立大学 国際関係学部の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!

「国際関係学部」って世界の話?――いえ、“地域と世界をつなぐ力”を育てます

親: 「国際関係学部」って、海外のことを中心に学ぶのかしら?

子: もちろん世界のことも学ぶけど、島根県立大学では**「地域に根ざした国際人」を育てる**のが特色なんだ。世界と地域の両方を視野に入れて、「つながりをつくる力」を伸ばす学部なんだよ。

親: 地方の大学で国際関係って、ちょっと意外だったけど、逆におもしろそうね。

子: うん。実は**“地方だからこそ見える国際課題”や“地域にある多文化共生のリアル”**をしっかり学べる環境が整ってるんだよ。


世界×地域をつなぐ学び|3つの柱でグローバルに考え、ローカルに動く

● 国際社会・国際協力

  • 開発途上国の課題、国連・NGOの活動、国際紛争、環境問題などを学ぶ
  • SDGsやグローバル・ガバナンスなど、現代的テーマを重視
  • アジア・アフリカ・中南米を中心とした現地研究、フィールド調査も可能

● 地域と国際の共生

  • 外国人住民の暮らし、日本における多文化共生のあり方を考える
  • 島根県内の自治体・教育機関・NPOとの連携プロジェクトが充実
  • 国際理解教育、観光振興、通訳・翻訳活動など実践的な場面で活躍

● 英語・多言語・異文化理解

  • 英語はレベル別少人数制で、読む・書く・話す・聴くをバランスよく習得
  • 第二外国語(中国語・韓国語など)や留学生との交流も活発
  • 海外事情や異文化比較、国際マナーも授業で学ぶ

子: 世界の問題を“誰かの話”じゃなく、“自分のまわりとつながった現実”として学べるのがこの学部の魅力なんだ。


学びのステップ|ことば・知識・体験を重ねて「伝え、動ける人」に

● 1年次:国際関係の基礎と語学力を固める

  • 国際関係入門/国際協力論/異文化コミュニケーションなどを履修
  • 英語は習熟度別クラス+ネイティブ教員の授業もあり、発話機会が豊富
  • 地元の国際イベントや学校との連携で、早くから“実体験”ができる

● 2年次:専門分野を選び、地域・世界との接点を深める

  • 開発経済学、環境と国際政治、地域研究、移民と社会などを学ぶ
  • 県内の国際交流協会や観光施設、教育現場での実習・ボランティアが本格化
  • 国内外の短期フィールドワーク(例:韓国、中国、フィリピンなど)も用意

● 3年次:ゼミ活動+海外留学・地域実習へ

  • 各ゼミで「難民支援と教育」「地域国際化と観光」「多文化共生政策」などのテーマを研究
  • 長期留学(1セメスター〜1年)制度あり/協定校はアジア中心に拡大中
  • 同時に、島根県内の自治体・NPOと連携した“実務型地域プロジェクト”も選択可能

● 4年次:卒業研究と進路形成の総仕上げ

  • 卒論テーマ例:「技能実習制度における課題と改善策」
     「島根における外国人観光客の受け入れ体制分析」
     「国際協力NGOの財政構造と持続性」など
  • キャリア教育・就職支援もゼミ単位で実施/希望に応じて公務員対策・英語資格支援も

「グローバル」と「実践」が共存する、島根だからこその国際学

  • 留学や国際活動だけでなく、“地域に住む外国人”との交流機会が豊富
  • 小規模大学ならではの教員との密な距離感が魅力/研究指導も手厚い
  • 国際協力×観光×教育×行政など、分野をまたぐ学びが可能
  • 国際問題と地域課題をリンクして考える力が自然と育つカリキュラム設計

親: 海外のことばかりじゃなく、地域との接点もしっかり学べるのね。

子: うん。だからこそ、「どこで働いても、誰とでもつながれる力」がついてる感じがする!


学生の雰囲気|英語だけじゃない、“人と向き合える”あたたかい仲間たち

  • 英語や海外に関心のある学生が多いが、堅苦しさはなく明るい雰囲気
  • 多文化共生・社会課題・地域活性など、さまざまなテーマに関心がある子が集まる
  • 留学生との交流やイベントがきっかけで刺激を受けることも多い
  • まじめさと行動力を兼ね備えた、バランスの良いタイプが多い印象

主な進路|“人と社会をつなぐ”国際系キャリアが広がる

● 公務員・自治体職員

  • 国際課/観光課/学校教育支援課などで地域の国際化を担う
  • 国家公務員(外務省系)、国際機関志望者の受験も支援あり

● 国際協力・NGO・NPO

  • 海外協力団体・開発系NGO・教育NPOなどへ就職実績あり
  • 「地域国際化コーディネーター」など民間×公共の職種にも強い

● 民間企業

  • グローバル展開企業の総合職・企画職・貿易職
  • 観光・ホテル・航空・メディアなど“ことばと人”に関わる業界に強み

● 教育・進学

  • 国際理解教育に関心を持ち、教員・大学院進学を目指す学生も
  • 留学経験を活かして語学教育に進むケースもあり

保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです

  • 世界の課題に関心があり、自分の言葉で発信したいという想いがある子
  • 英語や多文化に興味があり、将来は国際的な仕事をしてみたい子
  • 地域社会に目を向け、人や文化の橋渡しをしたいという志のある子
  • 留学や海外体験を通じて、視野を広げたいという成長意欲のある子
  • 論理力とコミュニケーション力の両方を育てたい子

子: 国際関係って、“遠い世界の話”だと思ってたけど、実は“自分の毎日の暮らしの中”にあったって気づいたよ。

親: 地域の中から世界を見て、自分の言葉で誰かとつながる力を育てる。
 それがこの学部の一番の価値なのね。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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