「人文科学部って、就職に役立つの?」――“人間を深く知る力”が、社会を動かす武器になる
親: 文学とか文化を学ぶ「人文科学部」って、昔からあるけど、最近は理系や情報系が注目されがちよね。本当に役に立つの?
子: たしかに「就職に直結しにくそう」って言われることもあるけど、実はその逆だよ。就実大学の人文科学部では、“人を知る力”を社会に活かす学びができるんだ。心理、教育、文化、歴史、文学など、実はどんな職業でも求められる“人間理解”を深く身につけられる学部なんだよ。
親: なるほど…「人を知る力」って、どんな仕事にも通じる土台になりそうね。
子: そう。とくにここは、心理学・文学・教育・地域文化の融合型学部だから、将来は公務員、教員、福祉、企業、研究など、幅広い進路が描けるんだ。
学部の特徴|「ことば」「こころ」「文化」から“人間”を読み解く総合人文教育
就実大学の人文科学部では、「人間理解」をテーマに、以下のような多角的な学びが展開されています。
● 心理学・教育心理・発達支援
- 心理学の基礎(知覚・感情・記憶など)から、カウンセリング・発達支援まで幅広く学習
- 臨床心理士・公認心理師を目指す学生も多く、進学サポートも充実
- 子どもの心や不登校、障がい支援に関する実践科目も開講
● 日本語・文学・表現
- 古典から現代文学まで、“言葉と物語”の世界を深く探究
- 日本語の運用能力、文章表現、詩・小説・エッセイ創作などの実践型授業あり
- 読む・書く・伝える力を通して、思考力・表現力を鍛える
● 歴史・文化・社会
- 日本史・東洋史・西洋史に加え、宗教・思想・民俗など多様な分野を横断的に学ぶ
- 岡山・中国地方の地域文化や産業をテーマにした授業も多数
- 博物館や史料館と連携した実習で“現場から歴史を学ぶ”経験も
● キャリア教育・地域貢献・教職支援
- 小学校・中学校教員(国語・社会)を目指す学生向けの教職課程が充実
- 地域イベント・文化振興活動・高齢者支援など実践フィールドも豊富
- 女性のキャリア形成や社会進出も見据えた支援体制あり
子: “人文科学”って、一見あいまいに見えるけど、実は**「人・社会・言葉・感情」に向き合う力が育つ学問**なんだよ。
学びのステップ|知る→考える→伝える→関わる、実践的な4年間
● 1年次|人文科学の基礎と「人に向き合う視点」を学ぶ
- 心理学・文学・歴史・教育の入門的講義を幅広く履修
- アクティブラーニング形式で「対話する力」「表現する力」を育てる授業が多い
- 地域社会に出て話を聞く・調査する活動も早期から体験
● 2年次|専門分野の探究と「自分の問い」を深める
- 心理測定・言語分析・歴史資料読解など、方法論も含めて体系的に学習
- ゼミ活動がスタートし、少人数での発表・討論・論文作成を経験
- 社会福祉・教育支援・メディア分析など多様な応用領域に触れる
● 3年次|“現場”に出て、自分の言葉と視点で学ぶ
- 高齢者施設や学校での教育支援ボランティア、地域行事への参加など、社会と接点のある学びが充実
- 「地域課題に対する提案発表」「エッセイコンテスト参加」などの外部発信型授業も多い
- 教員採用試験・公務員試験・大学院進学への準備が本格化
● 4年次|卒業研究で“人文科学的な思考”を形に
- 卒論テーマ例:「発達障がい児と学校教育」「近代小説における自己の描写」「岡山城と戦国武将の地域関係」「SNS時代の言語と感情」など
- 調査・分析・論述・発表を通じて“問いをもつ力”“伝える力”を完成させる
- 就職活動との両立を支えるゼミ制の手厚いフォローあり
親: 人と関わる力、表現する力、考える力――社会で必要な基礎力が、しっかり育ちそうね。
子: うん。ここでは、“考えて終わり”じゃなくて、“人と関わって形にする”ところまでが学びなんだ。
学外活動・地域連携の例|「人と社会」をつなぐ実践機会が豊富
- ● 岡山県内の小学校・中学校・支援学校での教育ボランティア
- ● 地域の史跡・民話を調査し、観光資源化する提案活動
- ● 就実大学文学サロンの企画・運営(朗読会/作品展示)
- ● 岡山市との連携プロジェクト(地域福祉/高齢者支援/防災啓発など)
- ● 公民館での心理相談体験・ライフヒストリーインタビュー
子: 学校の外に出ることで、“人文科学って社会の役に立つ”って、実感できるんだよ。
学生の雰囲気|穏やかで思慮深く、“対話を大事にする”仲間たち
- 言葉・人・社会に関心がある、やさしく落ち着いたタイプが多い
- 自分の考えを深めたい、じっくり学びたいという学生が多く、授業も真剣
- 少人数ゼミでのやりとりが多く、対話力・発表力が自然と育つ
- 女性学生が多数を占め、女子教育の伝統を活かしたサポート体制も安心
親: 話す力、聞く力、考える力が伸びそうね。社会人として大切な基礎だわ。
子: ここでは、「自分の言葉で伝える力」が、どんな仕事でも活きるってことを実感するよ。
就職・進路|教育・福祉・行政・企業など、“人と関わる力”を活かす進路へ
● 主な進路分野
- 教育関係(小・中学校教員/教育支援職/学習塾など)
- 公務員(市町村職員/福祉職/文化振興・広報など)
- 福祉・医療機関(児童支援/心理支援/介護施設など)
- 一般企業(販売/事務/広報/人事/接客など)
- 大学院進学(心理・教育・文化研究など)
● 資格・支援体制
- 教員免許(中高:国語・社会、小学校)
- 認定心理士・学芸員・社会教育主事などの資格取得に対応
- 就職支援センターによる個別指導・面接対策・履歴書添削も充実
- 女性のキャリア支援にも注力(ライフプラン相談・育休取得後の復職支援など)
子: “人と関わる仕事”がしたいって思ってるなら、ここでの学びは本当に活きるよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 言葉・人・社会に関心があり、人と関わる仕事がしたい子
- 心理学や教育学を学び、将来子どもや地域に関わる仕事を目指したい子
- 表現力や思考力を高めて、社会人としての基礎をしっかり育てたい子
- 地元・地域に貢献する形で働きたい子
- 落ち着いた環境で、じっくりと自分らしく成長したい子
子: 人文科学って、“目には見えないけど、社会を支えている力”なんだって、ここで知った。
親: 技術じゃなく、心で人を支える学び。だからこそ、どんな社会でも必要とされ続けるのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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