「文学部」って?“人を理解する力”を多角的に育てる学び
親: 文学部っていうと、なんとなく本を読んでばかりのイメージがあるんだけど…
子: それ、よく言われるけど全然ちがうよ!筑紫女学園大学の文学部は、言葉の力・心の動き・異文化の理解など、「人と社会を知る」ことにすごく真剣な学部なんだ。
親: 言葉や文化に強くなるってこと?
子: うん!しかも、英語、日本語、仏教文化、心理など、文系のなかでもかなり幅広いテーマを学べるよ。女性の感性を活かして、表現力も共感力も鍛えられるのが魅力!
学科構成|言語・文化・心理を軸に「人間理解」の力を育てる
● 日本語・日本文学系:日本語の奥深さと美しさを現代に活かす
- 古典文学・近現代文学・文章表現・日本語文法などを体系的に学ぶ
- 書く力・読む力・話す力をバランスよく育成し、社会で通じる“言語力”を養う
- 教職(国語)や司書、日本語教師の資格取得も可能
親: 日本語って、やっぱり国語の先生になりたい人が多いの?
子: もちろん先生志望の人もいるけど、広報・出版・接客業にも人気だよ。“日本語を武器にした就職”って案外多いんだ。
● 英語・英米文化系:世界と対話するための“使える英語力”を育てる
- 英語4技能を基礎から応用まで段階的に習得
- 英米文学、英語プレゼン、TOEIC対策、英語教育法など幅広く学ぶ
- 留学制度や海外研修も充実(オーストラリア・カナダ・台湾など)
親: 留学って必須なの?
子: 必須じゃないけど、希望すればほとんどの人が行ける制度があるよ!現地での生活・会話を通して、“通じる英語”が身につくのが大きいんだ。
● 仏教文化系:日本とアジアの精神文化を深く学ぶ
- 仏教の歴史・思想・美術・文学を軸に、日本文化の深層を探る
- 現代社会の倫理・生と死・心の在り方など、精神的なテーマにもアプローチ
- 国際文化・宗教理解・教育分野への応用も
親: 仏教って、ちょっと堅そうなイメージだけど…
子: 実は今の社会にも直結してて、「人の心に寄り添う力」や「命の尊さ」を学ぶって感じなんだ。心のケアや福祉に興味がある人にも向いてるよ。
● 人間科学系(心理学系):“心”の動きを科学的に探究する
- 発達心理・臨床心理・教育心理など、人の行動と心のしくみを体系的に学習
- カウンセリング演習や心理テスト分析もあり、実践的スキルを養成
- 公認心理師受験資格取得にも対応(大学+大学院で)
学びのステップ|「読む・考える・伝える」人文学の実践力を磨く4年間
● 1年次:多様な価値観にふれ、自分の興味を見つける
- 各分野の入門講義で“知の世界”の扉を開く
- 初年次ゼミでプレゼン・レポート・発表の基礎をしっかり練習
- 図書館活用や情報リテラシー教育もあり、大学での学びに慣れていく
● 2年次:専門分野を深めながら、実践的スキルも磨く
- 文章表現、英語コミュニケーション、心理実験、仏教文化史などを選択
- 自分の興味に沿ったフィールドワークや課題発表も本格化
- 資格科目(教職・司書・日本語教員など)を並行履修する学生も多数
親: 文系でも“実習型”の授業があるのね。意外だったわ。
子: 書くだけじゃなくて「相手に伝える」ことを大事にしてるから、実践的な授業が多いんだよ!
● 3年次:ゼミ配属+キャリア形成を意識し始める
- 少人数ゼミで研究テーマに本格的に取り組む(例:児童文学と心の発達/言語とジェンダー/仏教と現代倫理など)
- インターンシップ、教育実習、留学、地域連携プロジェクトにも挑戦可能
- 就職・進学に向けたガイダンスやOB・OGとの交流もスタート
● 4年次:卒論+就職活動の総仕上げ
- 自らのテーマで研究・調査・発表を行い、文章とプレゼンで論理力を証明
- キャリアセンターとゼミ教員のWサポートで就活を個別に支援
- 文系でも“自分の力で進む”経験を重ねるラスト1年
親: 文系で就職って不安があるけど、ちゃんと支援体制があるのね。
子: 筑女はキャリア支援が充実してて、履歴書の書き方から面接まで、手厚くフォローしてくれるよ!
学生の雰囲気|おだやかで知的。自分のペースで深めるタイプが多い
- 読書や文章、映画、音楽、文化に関心がある学生が多く、内面的に豊か
- おだやかで静かな空気の中、少人数でじっくり学べる
- 女性同士の共感や支え合いが強く、安心して学べる環境
- 教員との距離も近く、相談しやすい雰囲気がある
就職・進路|“伝える力・考える力・共感力”が活きる仕事へ
● 主な進路
- 教員(国語・英語)、日本語教師、学習塾・教育関連職
- 一般企業(事務/販売/広報/サービス職など)
- 出版・編集・観光・ホテル・航空業界など“言葉を活かす仕事”
- 公務員(市役所・図書館職員・文化事業など)
- 大学院進学(心理/文化/教育系など)
● 資格取得支援
- 中学校・高等学校教諭(国語・英語)
- 日本語教員/司書/学芸員/公認心理師(大学+大学院)
- 就職支援・面接練習・資格講座も学内で開講
子: 自分の「好き」や「得意」を、ちゃんと社会につなげる準備ができる4年間だったと思う!
親: 女性として、知性も優しさも持って社会に出られるのって、理想的な成長よね。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 読書・言葉・文化・心理に興味があり、人を理解したいと思う子
- 話す・書く・表現する力を活かして働きたい子
- 教員・司書・日本語教師など“人と向き合う仕事”を目指す子
- 落ち着いた環境でじっくり自分を深めたい子
- 文系の力を、就職や資格にもしっかり結びつけたい子
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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